- 平成28年度本「教科書に載っている仕事人」~私と仕事~
パティシエ
パティシエ
パティシエになったきっかけは何ですか
フランスの食文化に興味があったので、大学でフランス文学を学びながら料理研究家の先生からフランス料理を習い、飲食店でアルバイトもしていました。その
仕事の内容を教えてください
毎日朝早くから、お店に出すケーキを作っています。新作ケーキのレシピ開発は、私だけでなく、今ではスタッフみんなでします。ケーキ作りは長時間の立ち仕事で、重いものも持ちますし、集中力や手先の器用さも必要ですから大変ですが、楽しさもいっぱいあります。ほかには、地方の地元野菜を使ったお菓子のプロデュースなどもしています。
この仕事をやってよかったと思うことはありますか
ケーキを作ること自体の楽しさはもちろんですが、やはり食べてもらって喜んでもらえるということが大きいですね。
これからの夢や抱負は何ですか
野菜をケーキに使うことで、野菜の新しい食べ方が広がり、消費が増えれば、日本の農業にとってもよい効果があると考えています。栄養があって体に負担の少ないケーキを食べてもらい、野菜ってこんなふうになるんだと、お客様に少しでも野菜のことを考える時間を持ってもらう。いろいろな形で、生産農家さんと消費者の距離を近づける懸け橋のような役割をしていくために、イベントや製品開発もしていきたいと思っています。
パティシエを目指している高校生にアドバイスを
はじめはレシピ通りにきちんと作る練習をして、しっかりおいしくきれいに作れるようになったら、次は自分なりのアレンジを加えたものを作ってみる。このときに必要なのが食材の知識です。お菓子作りでは使わないようなものも、たくさん食べて覚えておくと、引き出しがいっぱいできて組み合わせを考えるときに役に立ちます。もちろん形や色の美しさも大切な要素ですから、美術館に行ったり、お花を見たりして、きれいなものをたくさん見ておくとよいと思います。今からやれることはいろいろありますから、頑張ってください。
仕事内容や必要な資格などは、自分で調べてみよう!