彫刻家は、さまざまな素材を使って、立体的な造形である彫刻を製作します。以前は石材、木材、ブロンズや鉄などの金属、さらに石膏などで作るのが主流でしたが、現在ではプラスチック、樹脂、繊維、紙など、素材の幅が広がり、それとともに表現の内容も広がってきました。彫刻とそれ以外の美術の決定的な違いは、彫刻が立体であることです。しかし、彫刻家になるためには、他の美術ジャンルの作者と同様、確かなデッサン力が必要とされます。そこで基礎を学ぶために、美術大学などで勉強をしてから、彫刻家を目指す人が多いようです。専業の彫刻家は非常に少なく、多くの場合、美術教師などを兼業しています。