日本財団

海・川の仕事人

〈海洋かんきょうせんもん
の仕事

神奈川県横浜市
むら たかしさん
(NPO法人 海辺つくり研究会)

わたしの地元であるとうきょうわんさいせいをめざして活動をしています。とうきょうわんくさくてきたないというイメージを持たれていますが,もともとはたくさんの魚が生息する,ゆたかで美しい海でした。わたしが立ち上げたNPO法人「海辺つくり研究会」では,海のかんきょうをよくするため,水をじょうする力のあるアマモやワカメを育てるなどの活動をしており,子どもたちや地元の人々といっしょにワカメや海苔のりを育てて食べるイベントなどもかいさいしています。

海のせいたいけいすいしつ調ちょうは,じっさいに海にもぐっておこないます。月に10日間ほどはもぐり,自分の目で海のじょうたいかくにんします。とうきょうわんには約700種類もの魚が住んでおり,きょだいイカとして有名なダイオウイカや,「生きた化石」とも言われるゴブリンシャークなど,めずらしい魚もたくさん見つかっています。高級魚として知られるノドグロもいますし,「まえ」の魚として代表的なハゼ,キス,カレイやアナゴもいます。

とうきょうわんなぎささいせいさせる『ザ!てつわん!DASH!!』のコーナー「DASH海岸」へのしゅつえんや,全国各地でのこうえん活動を通じて,海のりょくや海のゆたかさ,そのかんきょうを守ることの大切さを伝えています。また,わたし自身のとうきょうわんでの活動のけいけんを生かして,地方で海のかんきょうをよくするための活動をしている人たちにノウハウを伝えたり,アドバイスをしたりもしています。各地域で活動する人たちのあとしをすることで,活動の輪がさらに広がっていけばと思っています。

助成:公益財団法人 日本財団
協力:NPO法人 共存の森ネットワーク,愛南漁業協同組合
取材・執筆:大浦 佳代/イラスト:友永 たろ,川島 星河,広野 りお