日本財団

海・川の仕事人

かんきょうNGO きょくちょう〉の仕事

東京都国分寺市
じま あずささん
(一般社団法人 JEAN)

わたしは,「いっぱんしゃだんほうじんJEAN(ジーン)」のきょくちょうをしています。JEANは1991年にほっそくしたNGOで,プラスチックなど海のごみ問題に取り組むだんたいです。わたしたちのおもな活動は,一年を通じて「クリーンアップキャンペーン」をかいさいし,ゆうつのって全国各地で海ごみのせいそう調ちょうを行うことです。9月と10月の集中キャンペーンでは,各地でごみのしょうさい調ちょうを行ってもらい,わたしたちはデータを集計し,ほうこくしょをまとめています。

秋のごみ調ちょうは,世界共通の手法で行う「こくさい海岸クリーンアップ」です。アメリカのかんきょうNGOのびかけにより約100か国で行われ,JEANは日本のナショナルコーディネーターです。調ちょうでは自分たちで決めたはんのごみをすべて拾い,プラスチック類のへん,タバコ,飲料,食品,生活ざっ,漁具など11ジャンル45こうもくに分類して数を数えます。数ミリの小さなごみまで拾って数えるため,どんなごみが海にあるのかがわかり,ごみの種類や量のけいこうを知ることもできます。また,国内や世界のネットワークを通じてじょうほうこうかんをしながら,正体不明のごみのかいめいや発生元の追究も行っています。

ごみの問題は拾うだけでは,かいけつしません。ごみの発生自体をおさえなければ,いくらごみを拾ってもきりがないのです。わたしたちは,調ちょうでごみの種類や量をてっていてきに調べ,発生元を明らかにし,最終的にごみをらすことを目指しています。海ごみのほとんどは生活ごみなので,わたしたちみんなが当事者のしきをもつことが必要です。そこでわたしは,多くの人に海ごみのじつじょうを知ってもらうために,じょうほう発信のほか,教材の作成とていきょう,ワークショップやこうえんなどのけいはつ活動も行っています。

助成:公益財団法人 日本財団
協力:NPO法人 共存の森ネットワーク,愛南漁業協同組合
取材・執筆:大浦 佳代/イラスト:友永 たろ,川島 星河,広野 りお