<CLT>の仕事 岡山県真庭市山やま本もと 哲あきらさん(銘建工業株式会社) 岡おか山やま県けん真ま庭にわ市しの工場で,「CLT」という,新しい建けん築ちく材料を作っています。CLTとは,何なん枚まいもの木の板を,木の繊せん維いの方向が「縦たて・横」と順番になるように重ねて張はりつけ,大きなパネルにしたものです。木材なのにコンクリートと同じくらい壊こわれにくいので,海外にはCLTとRC(鉄てっ筋きんコンクリート造ぞう)と集成材で作られた,18階建ての木もく造ぞう建けん築ちくもあります。 乾かん燥そうさせて形を整えた板を,繋つなぎあわせて,長い1本の板にします。その長くなった板を,長い板と短い板にカットします。そして,交こう互ごに重ねあわせて,接せっ着ちゃく剤ざいでくっつけます。接せっ着ちゃくが終わったら,プレス機で1時間ほど押おしつけて固定し,接せっ着ちゃく剤ざいが乾かわくまで養生させたら,1枚まいの大きなCLTが完成します。 みなさんには,「木材は燃もえやすい」というイメージがあるかもしれません。しかし,何なん枚まいもの板を重ねて作るCLTは,とても厚あつくて,燃もえにくいんです。だから,火事にも強い,安全な建けん築ちく材料なんですよ。また,木でできたCLTは建物の中に熱を通しにくくて,同時に,熱を逃にがしにくい。夏も冬も,快かい適てきに過すごせます。
キラリ仕事人 「CLT工場の統括管理をする」 木材加工業 山やま本もと 哲あきらさん あしたねインタビュー 寄付協力:株式会社ファミリーマート 協力:林野庁/公益社団法人国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク イラスト:平田 美紗子(林野図書資料館)