<炭焼き>の仕事 和歌山県みなべ町原はら 正まさ昭あきさん 和歌山県みなべ町で,紀き州しゅう備びん長ちょう炭たんを作っています。昔から「炭焼きは1年で400日働く」と言われるくらい,炭を作るためには,やることがたくさんあります。木を伐きってきて,窯かまで木を焼いて,できた炭を出しゅっ荷かするまで,すべて,一人で仕事をしています。 うちで作っている炭は,紀き州しゅうの方言で「はしかい」と言うんですが,「気き難むずかしい」のが特とく徴ちょうです。最初に炭に火をつけるのには時間がかかるけれど,普ふ通つうの炭よりも,火が長持ちする,最高級の炭です。硬かたくて形が崩くずれにくいのも特とく徴ちょうです。炭と炭を叩たたいてみると,「キーン」と金きん属ぞくを叩たたいたような音がします。 紀き州しゅうの炭焼きがする大事な山の仕事が「択たく伐ばつ」。択たく伐ばつというのは,木を伐きるときに太い木だけを伐きって,細い木は,次に成長するまで残しておく方法です。木を全部伐きってしまうと,木が生えてくるまで40年以上もかかります。でも,択たく伐ばつなら,15年でまた木を伐きりに行ける。山の「循じゅん環かん利用」です。
キラリ仕事人 「山を育てながら,炭を焼く」 炭焼き(製炭業) 原はら 正まさ昭あきさん あしたねインタビュー 聞き書き甲子園 第14回(2015年)参加作品 「わしは窯のお医者さん」 (正昭さんの父・幸男さんの取材記事) 記事を読む 寄付協力:株式会社ファミリーマート 協力:林野庁/公益社団法人国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク イラスト:平田 美紗子(林野図書資料館)
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