私は飯綱町の「わかば堂薬局」に勤務している薬剤師です。薬局に勤める薬剤師の主な仕事は,病院から出る「処方せん」をもとに,薬をそろえ,患者さまに薬の飲み方や注意点の説明をすることです。また,処方せんに書いてある薬の用法・用量に間違いがないように確認をし,時には医師と相談をして,患者さまにとってよりよい治療を目指します。その他に,病気や身体のことでお悩みの方の相談に乗ったり,健康について話したりしています。また,処方せんを持ってきてもらい,飲み方を説明した後に,「薬歴」という薬局版カルテを書くこともしています。一日の流れとしては,大体はこの繰り返しです。
薬剤師という仕事に就くまでに,一番大変だったのは勉強です。薬剤師は薬のことはもちろん、身体の仕組みや病気について、さらには食品や環境の衛生についてもよく知らないといけません。そのために,大学の薬学部に進学し,6年間勉強して国家試験の受験資格を取ります。大学を卒業し,さらに勉強をして国家試験に合格することで,薬剤師になることができるのです。
わかば堂薬局には,1日に大体,百数十人のお客さまがいらっしゃいます。お客さまが抱えていた悩みを解決したときに言われる,「ありがとう」や「助かりました」などの声は本当にうれしく思いますし,そうした声をいただけると,これからもがんばろうと思えます。そんなみなさまの声が私のやりがいです。