仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1966年 生まれ 出身地 東京都
玉川たまがわ 哲史さとし
子供の頃の夢: プロ野球選手
クラブ活動(中学校): サッカー部
仕事内容
かんきょうすいしん,社会こうけん,コンプライアンスすいしん等に関する活動のきょくのうになう部門をとうかつする。
自己紹介
しんちょうで,着実に結果を積み上げていくタイプです。休日は,サッカー・野球・ラグビー・アメフトなど,いろいろなスポーツを見てごすことが多いです。また,時々,ひと回り以上年下の人たちとフットサルをやっています。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2017年08月25日)時点のものです

いきの課題をかいけつし,次世代を育てるファミリーマートのCSRの仕事

地域の課題を解決し,次世代を育てるファミリーマートのCSRの仕事

わたしが働いているかぶしき会社ファミリーマートでは,全国で18,000店のコンビニエンスストアをてんかいしています。ひとつひとつのお店は小さいのですが,お店があるそれぞれのいきでお客さまの期待にこたえ,愛されるてんを目指しています。ファミリーマートでは,かんきょう問題、こうれい社会へのたいおうなどいきの社会的な課題をかいけつすること,家庭や学校といっしょに次世代のこどもたちを育てることも大切な仕事だと考えています。このようにぎょうになう社会的せきにんのことを「CSR(“Corporate Social Responsibility”のりゃくしょうぎょうの社会的せきにん)」といいますが,わたしはファミリーマートでCSRをたんとうし,どうしたらファミリーマートが社会にこうけんできるかを考える仕事をしています。
例えば,かんきょうはいりょして,おべんとうなどを包んでいるフィルムをふうさんたんはいしゅつりょうらし,地球おんだんぼうこうけんすることもそのひとつです。また,高校生が森・海・川の名手や名人をたずねて聞き書きを行い,そのわざ,ものの考え方や生き方を学ぶ「聞き書きこうえん」,こどもたちのゆたかなかんせいを育てる「ありがとうの手紙コンテスト」,仕事のやりがいや楽しさを学ぶ「しょく体験」など,次世代を育成する活動にもはばひろく取り組んでいます。

森を守る活動をえんし,自然のめぐみを次世代に

森を守る活動を支援し,自然の恵みを次世代に

わたしたちファミリーマートでは,CSR活動のいっかんとして店頭きん「ファミリーマートゆめはしきん」を行い,みなさまからのきんぎょうをプラスして,森林を守り,残すことにつながる「緑のきん」,「聞き書きこうえん」や,世界中のこどもたちをえんする「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」,きゅうさいのためしょくりょうえんを行う「国連WFP協会」といっただんたいへのえんをしています。
なかでも,森林を守る活動に関して言うと,これからもわたしたちがゆたかな自然のめぐみを受けるためには,日本の森を守っていかなければなりません。ファミリーマートもオリジナルの天然水をはんばいしていますが,これも日本のゆたかな自然があってはじめて生まれるものです。かんきょうに関する教育やかんきょうぜんに関する活動をえんすることで,次世代まで森林を守ることにつながっていけばと考えています。
CSR活動を通してファミリーマートへのしんらいや愛着をお客さまに持っていただければ,会社にとってものあるものになります。ファミリーマートのファンがえたり,お客さまとの関係がより良いものになるようなCSR活動を目指しています。

信念を持って仕事を進める

信念を持って仕事を進める

CSRの仕事で一番苦労しているのは,結果をはっきり見える数字でしめすのがむずかしいという点です。感覚的なところをかいしてもらったり,「思い」を共有していかなければ,社内でも先に進むことができません。CSRの取り組みをやめろという人はいませんが,「そこまでやる必要があるのか?」と思う人もいるので,なぜ取り組むのかをきちんと説明し,かいしてもらったうえで進めていかなければなりません。そういう意味で,社内に共感してくれる人をやすのも,仕事のひとつと言えるかもしれません。地道な努力でお客さまとのしんらい関係を作ることで,会社のを高めているのだということを,社内ではつねに伝えています。
CSR活動は,強い信念を持って進めていくことが重要だと思っています。結果が出るまでに何年かかるかはわかりませんが,必ず何かにつながっていきます。社会にとっても,そして会社にとってもプラスになることなのだと思いながら,日々,仕事をしています。

感動的な場面に立ち会うことも

感動的な場面に立ち会うことも

お客さまのほか,社員や活動に関わった人から「ありがとう」と言われたり,「いい活動ですね」と言われた時には,やりがいを感じます。こちらから思いを伝えて,それに対して共感の声が返ってくるのはうれしいですね。この仕事は,他のぎょうと競争して勝った負けたというものではないので,競合の会社から「そこまでやっているんですね。いいですね,うちでもやりたい」というはんのうが返ってくることもあります。そういうはんのうに出会うと,会社のわくえて,みんなでみんなのプラスになるようなことをやっているのだと感じます。
たとえば,小学生に「ありがとう」の気持ちを文字や言葉にして伝えてもらう「ありがとうの手紙コンテスト」では,ひょうしょうしきわたしも出席して,受賞者にはわたしちょくせつひょうしょうじょうわたします。このとき,受賞した小学生だけではなく,いっしょに来ている家族も,手紙のないようを聞いて,なみだを流しながら喜んでくれることもあります。こうやって感動の輪が広がる場面をじっさいに目にすると,やっていてよかったなと思います。

自分のやくわりについて考えることを,サッカーを通じて学んだ

自分の役割について考えることを,サッカーを通じて学んだ

実はわたしはこどものころ,とても内向的なせいかくで,あまり人前に出たくありませんでした。にもかかわらず,代表としてだんじょうであいさつをしたり,学芸会では主役をやらされたりといった役回りが多くまわってきたんです。なぜ苦手なのに,やらなくてはいけないのか……。それを考える機会を作ってくれたのが,小中学校のころにやっていたサッカーです。
たとえば小学校のころ,わたしはレギュラーではなく,いつも後半から出場していました。スタメンの子はひだりき・左サイドのフォワードで,きちっとセンタリングを上げてチャンスを作るタイプでした。でも,わたしひだりきでもないし,小さかったし,キック力もないので,とにかくこぼれ球を拾って点をとっていくことに集中しました。そうやって,試合に出るときに,自分はどういうことを期待され,どういうやくわりで今ここに送り出されているのだろうと考えるようになったんです。自分のやくわりについて考えるしゅうかんがついたんですね。社会に出てしきぞくすると,自分のやくわりについて日々考えなければいけないので,これは今にもつながるしゅうかんになっていると言えるかもしれません。

身近なところでだれかの役に立つ仕事

身近なところで誰かの役に立つ仕事

わたしがファミリーマートに入社すると決めたのには,2つの理由がありました。ひとつは,コンビニエンスストア業界がこれから成長していくのではないかなと感じたことです。わたしが入社した当時はファミリーマートもまだ2,000てんぐらいで,も小さかったのですが,いきにとっても,お客さまにとっても,もっと身近なそんざいになるのではと感じていました。2つめは,さいようたんとうしていた人がとてもりょくてきで,いっしょに働きたいと思ったことです。
入社して30年ほどちますが,そうぞうしたよりもはるかに会社が成長し,てんも全国で18,000店となり,社員も6,000名をえています。あのころ,「身近なところでだれかの役に立つ仕事だ」と感じたことにちがいはなかったなと思っています。

やりたいことを仕事に。熱意こそ仕事の原動力になる

やりたいことを仕事に。熱意こそ仕事の原動力になる

自分が好きなことややりたいことがめいかくにあれば,その道を進んでほしいと思います。できればそれを仕事にするようにがんばってほしいです。とはいえ,しゅうしょくをする時,そこまで思っている人はなかなかいないでしょうから,仕事ないようや働いている人に対して,何か共感できるものがあるか,きょうがあるか,そんけいできる人がいるか,自分なりにこだわりを持って選ぶといいと思います。
わたしは入社後,とくに自分から希望したわけでもなく人事部にはいぞくされたのですが,自分なりにこだわりややりがい見つけることができて,20年以上,人事の仕事を続けられました。5年ほど前にげんざいしょどうしたのですが,CSRは人事同様,強い思いや信念を持っていないとできない仕事です。これから1人でも2人でも,ファミリーマートでCSRがやりたいという人が入社してくれたら,これほどうれしいことはないですね。

ファンすべてを見る

(東京都 小6)
(愛知県 中2)
(東京都 中1)
(千葉県 中2)
(兵庫県 中2)
(千葉県 中1)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

羅 貫中・作/立間 祥介・訳
中学生のときに図書館で借りて,初めて読みました。国や政治の話があり,武勇や知略,義理,人情もあって,それでいて史実を大きく損ねることなく,数多くの魅力的な人物が登場する,言わずと知れた中国の歴史小説です。日本でもこれをベースにいくつもの小説,映画,ゲーム等が作られていますが,人の想像力をかき立て,その世界を広げ続けている,とても魅力的な小説です。

もっと知りたいこの仕事人

特集ページ
森の仕事人
取材・原稿作成:東京書籍株式会社/協力:株式会社ファミリーマート,認定NPO法人 共存の森ネットワーク