仕事人

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愛媛県に関連のある仕事人
1988年 生まれ 出身地 愛媛県
かわしょくにん くつしゅうりし革職人・靴修理師
浮田うきた 靖兼やすとも
子供の頃の夢: パイロット
クラブ活動(中学校): バスケットボール部
仕事内容
(まい)(かわ)から切る,()うといった加工をして,(くつ)やカバン,財布(さいふ)などの商品を作る。
自己紹介
明るく前向き,活発な性格(せいかく)だと思います。「()せば成る」が(わたし)のモットーです。

※このページに書いてある内容は取材日(2016年09月01日)時点のものです

素材(そざい)を活かしたものづくり

素材を活かしたものづくり

(わたし)は,一(まい)(かわ)から切る,()うといった加工をして,(くつ)やカバン,財布(さいふ)などの商品を作って,販売(はんばい)しています。また,お客様から依頼(いらい)があれば(くつ)修理(しゅうり)もしています。この仕事で使用する(かわ)は,牛はもちろんのこと,(ぶた)や馬,ダチョウなどさまざまな種類があります。(めずら)しいものでは,現在(げんざい),象の(かわ)を使って(くつ)を作っています。また,例えば同じ牛の(かわ)でも加工の仕方などによって多くの種類に分かれます。それぞれの(かわ)特徴(とくちょう)があって(ちが)った魅力(みりょく)があります。また,(かわ)製品(せいひん)は使っているうちに馴染(なじ)んで(やわ)らかくなって,だんだん深い色合いになっていきます。それが「味」になってどんどん愛着が()いていきます。お客様のいつも近くにあって,長く使える商品をお客様に直接(ちょくせつ)(とど)けできることに(ほこ)りを持っています。また,それと同時に中途(ちゅうと)半端(はんぱ)な商品は作れないという責任感(せきにんかん)を持って働いています。

お客様の「()しい」を形にする

お客様の「欲しい」を形にする

(わたし)が作っているものは(くつ)やカバン,財布(さいふ),小物などがメインですが,お客様から「こんなものを作ってほしい」という要望があればできる(かぎ)りなんでも作ります。作ったことがないものだからといってお(ことわ)りすることはしたくありません。お店で商品の展示(てんじ)販売(はんばい)もしていますが,半分以上はお客様の注文を受けてから作る「オーダーメイド」です。素材(そざい)を選んだり,デザインを考えたりお客様とお話ししてどのような商品を作るか考えていきます。お客様にとってより良い商品を作るためには,お客様と上手くコミュニケーションをとることも大切な仕事です。

商売人である前に職人(しょくにん)でありたい

商売人である前に職人でありたい

お客様は,商品を買っているのではなく,(わたし)職人(しょくにん)としての技術(ぎじゅつ)を買っていただいているのだと考えています。注文が多い時には数週間待っていただくこともあります。できる(かぎ)り早く商品をお(わた)ししたいと思います。しかし,そのために手を()くことはできません。(わたし)は,自分が納得(なっとく)した商品しかお客様にお(わた)ししません。また,今の(わたし)ではこの商品が100%だとしても,次はそれを()える商品を作りたいと考えています。現状(げんじょう)に満足してしまうと人は成長できません。「もっと技術(ぎじゅつ)知識(ちしき)(みが)きたい」「こんな工夫ができないか」「新しい商品に挑戦(ちょうせん)したい」などといつも考えています。「向上心」は職人(しょくにん)として最も大切なものだと思います。これからもこの気持ちを決して(わす)れず挑戦(ちょうせん)し続けていきたいです。

こだわりの商品をお客様に(とど)けることができる喜び

こだわりの商品をお客様に届けることができる喜び

(わたし)が作っている商品は大量生産ができません。オーダーメイドで作った商品は世界にひとつだけのものであり,職人(しょくにん)にとっても,一つひとつの商品に思い入れがあります。その商品は職人(しょくにん)にとっては,まるで自分の分身のようなものです。その商品をお(わた)ししてお客様に喜んでいただいた時はなんといってもうれしいです。そして,そのお客様がまた(わたし)のお店に来ていただいて,自分が作った商品を使っていただいている姿(すがた)を見たときは「かわいがってもらっているな」と思わずニンマリしてしまいます。

「好き」を仕事に

「好き」を仕事に

(わたし)は高校生のころ,とにかくスニーカーが好きでした。部活動でバスケットボールをしていたこともあってバスケットシューズを中心にスニーカーのデザインや機能(きのう)興味(きょうみ)を持つようになりました。進路を考えた時に自分の好きなことを仕事にしたいと考え,(くつ)づくりを学ぶために東京の専門(せんもん)学校に進学しました。3年間,学校で(くつ)づくりを学んでいくうちにだんだんと革靴(かわぐつ)を好きになっていました。卒業後はファッションブランドなどの革靴(かわぐつ)を作る会社に就職(しゅうしょく)してそこで革靴(かわぐつ)職人(しょくにん)としての経験(けいけん)を積みました。そのころには革靴(かわぐつ)はもちろんですが,その素材(そざい)である(かわ)も好きになりました。独立(どくりつ)してからは革靴(かわぐつ)を作ることで学んだ技術(ぎじゅつ)を活かして(くつ)以外の(かわ)製品(せいひん)もつくるようになり,出身地である愛媛(えひめ)西条(さいじょう)市に(もど)って自分のお店を持ちました。

勉強(ぎら)いのいたずらっ子

勉強嫌いのいたずらっ子

(わたし)の子どものころはイタズラばかりしていて,先生によく(しか)られていました。勉強はあまり好きではありませんでしたが,図工や美術(びじゅつ)はとても好きでした。子どものころから手先は器用だったと思います。そこだけは先生に()められていたことを覚えています。(みな)さんには,できれば自分の可能(かのう)(せい)を広げるために,勉強もスポーツも遊びもバランス良く色々(いろいろ)なことを経験(けいけん)してほしいと思います。(わたし)のように勉強が(きら)いでも自分の「好き」や「得意」を活かして手に(しょく)をつけるという生き方もあります。きっと(みな)さんにも苦手なものや(きら)いなものがあると思います。それを克服(こくふく)することも大切ですが,これだけは「(だれ)にも負けない」,「(だれ)よりも好き」というような個性(こせい)()ばしてもらいたいと思います。

人生に正解(せいかい)はない

人生に正解はない

学校のテストみたいに「人生はこういう風に生きるもの」なんて正解(せいかい)はどこにもありません。また,その正解(せいかい)を教えてくれる先生もいません。(みな)さんは自分だけの人生を楽しんでもらいたいと思います。(わたし)の仕事もそうかもしれませんが,リスクの大きいことを始めたいと考えたとき,周りの人たちに賛成(さんせい)してもらえないかもしれません。(わたし)無責任(むせきにん)にすすめることはできませんが,人生は一度きりです。「やりたいことはやる」後悔(こうかい)しない生き方を選んでほしいと思います。一生懸命(いっしょうけんめい)やった結果がダメだったとしても,それを()ずかしがったり,後悔(こうかい)したりしないで下さい。その決断(けつだん)経験(けいけん)(むね)()って前向きに生きてほしいと思います。

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