仕事人

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長野県に関連のある仕事人
1983年 生まれ
松澤まつざわ 秀二しゅうじ
子供の頃の夢:
クラブ活動(中学校): バレーボール部
仕事内容
自家製(じかせい)酵母(こうぼ)を使い,体に(やさ)しいパンを作り,
販売(はんばい)をする。
自己紹介

※このページに書いてある内容は取材日(2016年12月02日)時点のものです

営業(えいぎょう)は週3回

営業は週3回

(わたし)飯綱(いいづな)町で「しぜんこうぼのぱんや きなり」というパン屋を(いとな)んでいます。「きなり」は今から11年前の2005年にパン屋の営業(えいぎょう)を始めました。そのころ,(わたし)は,このパン屋に来るお客の一人でした。けれど,途中(とちゅう)でこの店が閉店(へいてん)してしまいそうになったので,大好きなパン屋がなくならないように,5年前から(わたし)は,スタッフとして入り,この店を引き()ぎました。
この店は火,水,土曜日が営業日(えいぎょうび)です。朝3時に起き,4時からパンをこねはじめ,形を作っていきます。そして,パンを8時ぐらいまで発酵(はっこう)させ,10時~12時くらいまでパンを焼いています。焼いている間にお店の掃除(そうじ)をして,12時から店を開きます。これがパン屋の1日の流れになります。
(わたし)のパン屋が週に3日間しか営業(えいぎょう)しないのは,「きなり」のパンの(きん)には,普通(ふつう)(きん)より発酵(はっこう)の力が弱い自然酵母(こうぼ)を使っているからです。酵母(こうぼ)を作ったり発酵(はっこう)させたりするのに時間がかかり,毎日営業(えいぎょう)するのは(むずか)しいのです。お店の営業日(えいぎょうび)以外の水,金曜日には,長野市に配達に行ったり,イベントに出店したりしています。

自然酵母(こうぼ)の力

(わたし)のところでは,市販(しはん)のパンに使われているイースト(きん)を使わず,レーズンを発酵(はっこう)させ,酵母(こうぼ)をつくって生地にしています。こうすると,ふわふわしているパンとは違い,かたく,どっしりとしているパンになります。酵母(こうぼ)を作るのにはとても時間がかかります。失敗するとカビてしまうこともあります。そうならないように,熱湯で容器(ようき)(あら)い,他の(きん)が入らないようにしているんですよ。こうやって作るパンには酸味(さんみ)があり,クセになってファンになる方も多いです。また,仕事の合間に焼き菓子(がし)を作って,すき間の時間も利用しています。
人気のあるパンはあんパンや大人のチョコパンです。うちのパンは本当においしいんです。パンには,砂糖(さとう)や油などはあまり使わず,ナッツやドライフルーツなどの材料は有機栽培(さいばい)のものを使用し,粉と酵母(こうぼ)の味を大切にしています。このような,素材(そざい)に気を(つか)ったパンで,お客さんの体や心をいやせるとうれしいです。

有機栽培(さいばい)にこだわる

有機栽培にこだわる

パン屋をやっていて,お客様に「おいしい」と言ってもらえるのがはげみになり,続けていて良かったと思います。
(わたし)が作るパンは,値段(ねだん)は高めですが,それには理由があります。パンづくりに使用するナッツやドライフルーツなどは,有機栽培(さいばい)のものにしているので,仕入れる時に高くついてしまい,普通(ふつう)のパンの3倍の値段(ねだん)になってしまうのです。
それでも(わたし)が,有機栽培(さいばい)の材料を使ってパンを作るのは,お客様の健康を考えてのことです。
今の店は,借りている店舗(てんぽ)ですが,いずれは,自分のお店を持ってパンを作るのが(ゆめ)です。
(わたし)は,中学生の(ころ)には(ゆめ)を持っていませんでしたが,今では大きな(ゆめ)を持つようになりました。これからの社会を作る(わか)い人にも(ゆめ)を持ってほしいです。

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わたしたちの飯綱町
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取材・原稿作成:飯綱町立飯綱中学校