仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
1993年 生まれ 出身地 新潟県
新保しんぼ 沙織さおり
子供の頃の夢: 学校の先生
クラブ活動(中学校): 吹奏楽部
仕事内容
銀行のやくわりを生かして、会社等がかかえる課題や心配事をかいけつする。
自己紹介
明るく前向きなせいかくと言われることが多いです。チャレンジせいしんおうせいこんなんなことをえていくバイタリティがあります。休日はジョギングをしたり、スポーツジムでトレーニングを受けるなど、体を動かすように心がけています。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2023年01月23日)時点のものです

会社のけいえいに必要なきんす仕事

会社の経営に必要な資金を貸し出す仕事

わたしは、よこはま銀行ゆうおかてんの法人しょうがいというしょで働いています。「法人しょうがい」は、あまり聞きなれない言葉ですよね。よこはま銀行の「法人しょうがい」は、会社などのぎょうのお客さまに銀行のサービスをていきょうするやくわりになっています。
銀行には、お客さまのお金をあずかる(きん)、お客さまにお金をす(ゆう)、お客さまのお金を別のお客さまに送る(為替かわせ)という3つのやくわりがあります。さらに、最近ではこの3つに加えて、じんのお客さまや会社、いきなどのお金にまつわるさまざまな相談に乗るという仕事も大切になっています。
その中でも、わたしはおもにお金をす「ゆうぎょうを中心にはばひろいサービスをごていあんしています。
例えば「会社をけいえいするためのきんが足りない……」「会社をもっと大きくするために、新しい機械をどうにゅうしたい」といった課題やご希望があるお客さまには、会社のけいえいに必要なきんゆうします。とはいえ銀行は、どんなお客さまにでもかんたんゆうできるわけではありません。まずは、その会社にしっかりとへんさいできるのうりょくがあるかどうかを調ちょうし、はんだんする「しん」を行います。この時、お客さまからいただいた会社のぎょうせきなどのりょうをもとに、しんに必要な書類を作成することが重要です。そしてこのしんつうすると、銀行はお客さまにゆうします。
上場ぎょうや中小ぎょうといった会社等とコミュニケーションをとり、お客さまにとってさいてきな銀行のサービスをていきょうすることが法人しょうがいのおもなぎょうとなります。そのため、さまざまな業種のけいえいしゃの方々と話をする機会が多いのもとくちょうです。

会社がかかえるけいえい課題を聞いて、いっしょかいけつをする

会社が抱える経営課題を聞いて、一緒に解決をする

定期的にお客さまをほうもんし、会社のけいえいじょうきょうぎょうせきかかえている課題などをお聞きすることも大切な仕事です。お金のことだけでなく、けいえいに関するさまざまなご相談をお受けしています。「商品の仕入れ先をさがしている」「新しいシステムをどうにゅうしたいから、システム開発を行う会社をさがしている」といったお客さまには、よこはま銀行のお客さまの中からさいてきぎょうしょうかいする「ビジネスマッチング」というサービスをごていきょうしています。また最近は、会社のけいえいこうけいしゃがいないとなやむお客さまからのご相談もえています。後をぐ親族がいない場合は、じゅうぎょういんけいえいぐのか、もしくは他のぎょうに会社をばいきゃくしたいと考えているのかなどをヒアリングし、そのさいに必要となるきんや手続きなどをご案内します。さらにはぜいこうにんかいけいなどの外部せんもんともれんけいして、スムーズにけいえいぎができるようにサポートしています。
このような、さまざまなえんを通して、お客さまがけいえいする会社の成長をささえていくことは、法人しょうがいの大切なやくわりになっています。

新聞を毎日読んで、つねじょうほうしゅうしゅう

新聞を毎日読んで、常に情報収集を

出社すると最初にメールをかくにんします。返信などを一通り終え、当日の予定をかくにんしたら、たんとうしているお客さまをほうもんします。だいたい午前中に1社、午後に1~2 社ほうもんすることが多いです。お客さまにお会いすると、何気ない世間話から、「実はとうをしようかまよっているため、相談に乗ってほしい」といったらいにつながることも多いため、お客さまのところへ足を運ぶことは、とても大切です。外出を終えるとてんもどり、ゆうを希望するお客さまのしん用のりょう作成などを行い、ぎょうを終えます。時には、社内の勉強会に参加することもあります。勉強会では、きんゆうけいざいけいえいに関するしきを学んだり、たんとうするお客さまの課題やニーズを社内で共有し、ビジネスマッチングなどのていあんに役立てたりしています。
お客さまからご相談やごしつもんを受けたさい、しっかりとお答えできるように、日ごろからじょうほうしゅうしゅうは欠かせません。今では、新聞を読むことは日課の一つになっています。こうした積み重ねがお客さまからのしんらいにつながり、「何かあれば、次も相談してみよう」とお声がけいただくきっかけになるのではないかと思います。
また、ぎょうの合間にはかくしゅとくにもはげんでいます。銀行員に求められる代表的なかくは、簿けんていやFP のうけんてい(ファイナンシャル・プランニングのうけんてい)、銀行ぎょうけんていがあります。その中でも銀行ぎょうけんていは、ざいぜいほうしょうけん、外国為替かわせ……など全部で30種目以上の銀行ぎょうに関する試験があります。わたしは最近、ほうとマネジメントの試験にごうかくしました。このように、自分のぎょうに関わる科目やきょうのある分野のけんていを定期的に受けるようにしています。

他のしょのスタッフと協力することも大切

他の部署のスタッフと協力することも大切

よこはま銀行には、お客さまとちょくせつお会いして銀行ぎょうを行うてんのほか、本部というしょがあります。本部は銀行全体のけいえいについて計画を立てることやてんぎょうのサポートをしています。またほんせいさく、プロジェクトファイナンス、デジタルえん、海外ビジネスといった特定の分野にくわしいプロフェッショナルが多くざいせきしているというとくちょうがあります。お客さまがかかえている課題によっては、よりせんもんてきしきが必要となるケースもあり、てんたんとうしゃだけではかいけつできないことがあります。そんな時は、本部のプロフェッショナルとれんけいし、チーム一丸となってお客さまの課題かいけつに取り組んでいます。
新人のころは、つい自分一人でかいけつしようとしてしまうこともありましたが、けいけんを重ねたことで、「この分野は本部のあのしょに協力してもらおう」「このあんけんてんちょうにアドバイスをもらおう」といったはんだんができるようになりました。上司やせんぱい、本部のプロフェッショナルといったけいけんほうな方々の力を借り、よりお客さまに満足していただけるごていあんやサポートをていきょうできるように心がけています。

お客さまのよろこ姿すがたが、仕事をがんる原動力に

お客さまの喜ぶ姿が、仕事を頑張る原動力に

お客さまへのゆうやサービスのていきょうを通して、お客さまの会社の成長をサポートできることがこの仕事のだいです。その中で「しんさんがたんとうだったから、きんが調達できて会社が大きくなったよ」と言ってもらえた時は、本当に心からうれしくなりますし、お客さまのためにがんってよかったと感じます。
また、仕事をする上でわたしが大切にしていることは、お客さまからのごらいやご相談には1日でも早くたいおうすることです。お客さまが取引をしている銀行は、よこはま銀行だけではありません。他の銀行、信用金庫などにもゆうなどの相談をされているケースがほとんどです。わたしたいおうおそいことで、「他の銀行にお願いすることになった」とならないように、お客さまのご要望にスピーディーにおこたえすることをしきしています。時には、お客さまからのごらいが重なり、ぎょうに追われることもありますが、いそがしいことはありがたいことだと感じながら、毎日仕事をしています。

やりたいことが見つからなかった学生時代

やりたいことが見つからなかった学生時代

高校生のころのしょうらいゆめは、学校の先生でした。学校で身近に働く姿すがたを見ていて、何となく「学校の先生っておもしろそうだな」と思ったことが理由です。しかし、大学に入学し自分のや世界が広がると、学校の先生というゆめは消え、どんなしょくぎょうきたいのか、どんなことをやりたいのか見つけられない日々が続きました。そんな中、しゅうしょく活動がほんかくてきにスタートし、しょうらいについて考えていた時に「とくにこの仕事にきたいというものはないけれど、さまざまな業種のけいえいしゃと会える仕事がしたい」と思っていることに気がつきました。そして、そのことをじつげんできるのは、銀行の法人しょうがいの仕事だと思いいたりました。また、わたしの実家はぞうえんぎょういとなんでおり、会社をけいえいするとはどういうことなのか、学びたいと思ったことも銀行員を目指す大きなあとしとなりました。
そしてよこはま銀行へのしゅうしょくが決まると、希望していた法人しょうがいはいぞくとなりました。つねにいろいろな業種のけいえいしゃの方々と関わりながら、さまざまなけいけんを積むことができる今のかんきょうには、とてもかんしゃしています。

人見知りをしない、活発な子どもでした

人見知りをしない、活発な子どもでした

子どものころからとにかく活発で、いろいろなことにきょうを持ち、チャレンジしていました。小学生の時、運動会で一輪車のパフォーマンスに参加することになりました。約40 名のメンバーのうち、3 名しか乗れない高さ2m ほどある一輪車がありました。何としてもその一輪車に乗りたかったわたしは、練習をたくさんし、その希望をかなえることができました。
高校時代には、メンバーが足りないとさそわれたけんどうにいきなり入部し、初心者ながら大会に出場したこともありました。 よく言えば、失敗をあまりおそれないチャレンジせいしんおうせいな子どもだったと思います。そのおかげか大人になった今でも、「きょうがある」と言われることも多いです。
また、おさないころからあまり人見知りをせず、だれとでもすぐにうちけられるところは、今の法人しょうがいぎょうに生かされているのではないかと感じています。

勉強だけでなく、しっかり遊ぶことも大切に!

勉強だけでなく、しっかり遊ぶことも大切に!

大人になると、勉強をしたくてもなかなか時間が取れず、時間がたくさんあった学生時代をなつかしく思うことがあります。学生でいると「いつでも勉強ができること」のありがたさに気づくことはむずかしいかもしれません。だからこそ、みなさんには、しっかり勉強にはげむことができる今のかんきょうや時間を大切にしてほしいと思います。
そして勉強をがんったうえで、しっかり遊ぶ時間も大切にしてほしいです。友達と楽しい時間をごす、スポーツやしゅぼっとうする、旅行に出かけるなどいろいろなことにきょうを持ち、多くのけいけんを積み、はばひろしきを身につけておくことをおすすめします。そのけいけんしきが、しょうらいきっと役に立つ時がくるはずです。

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取材・原稿作成:鴨志田 倫子(Playce)・東京書籍株式会社/協力:横浜銀行