仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1953年 生まれ 出身地 愛媛県
がらすこうげいひんぎゃらりーけいえいガラス工芸品ギャラリー経営
宇佐うさ 幸子さちこ
子供の頃の夢: 美容師 、栄養士、魚屋さん、歌手
クラブ活動(中学校): 書道部
仕事内容
ガラス工芸品を売り、作品展を開く
自己紹介
いろんなことに興味きょうみがあり、高校時代は学校で5つのクラブに所属しょぞくし、自宅じたくでは3つの習い事をしていた。現在げんざいは、仕事がいそがしく休日はほとんど取れないが、合間をってボランティア団体だんたい経済けいざい研究会に所属しょぞくし、活動している。月1回のイタリア歌曲のレッスンが楽しみ。

※このページに書いてある内容は取材日(2009年09月24日)時点のものです

作家作品を販売はんばい企画きかくする仕事

作家作品を販売・企画する仕事

わたしの仕事は,ガラス工芸品をあつかうギャラリー(お店)での作家作品の販売はんばいや,作品展さくひんてんなどのもよおしの企画きかく,そのもよおしにあった作家や百貨店との打ち合わせ,それから事務じむなどです。わたし企画きかくするもよおしには,わたしのお店での月に一度の作品展さくひんてんと,東京など都会の百貨店での作品展さくひんてんがあります。他にも記念品や結婚式けっこんしきの引き出物などとしておくる品の予約を引き受けて,お客様の予算にあった作品を販売はんばいしています。わたし基本きほん的には愛媛えひめ西条さいじょう市のお店にいますが,作品展さくひんてんがあれば出張しゅっちょうしています。わたしが行くとよく売れると百貨店や作家から言われます(笑)。作品展さくひんてんがグループてんの場合は,一人の作家の作品だけではなく,多くの作家の作品をバランスよく展示てんじしなければいけないので,展示てんじする場所や展示てんじ方法などを指示しじすることもわたしの仕事です。

企画きかくてんを考える

企画展を考える

お店の営業えいぎょう時間は10時から18時30分ですが,朝9時前から店に出て,まず店内とトイレの掃除そうじをします。その後,メールチェックをしています。百貨店の方や作家とのやり取りはほとんどメールでしています。自分が地方で仕事をしていることで,連絡れんらくおそくなってしまうというハンデを相手に感じさせないためには,この方法が一番いいんですよ。メールを使うと画像がぞう一緒いっしょに送ることもできるので,海外にいる作家ともスムーズに連絡れんらくを取ることができます。お店での接客せっきゃくの合間に経理けいりもしています。次の企画きかくてん準備じゅんびやお客様への招待状しょうたいじょう作りなど,仕事はたくさんあります。あと,わかい作家には,色あわせや値段ねだんなどアドバイスをしています。月に1~2回企画きかくてんの打ち合わせなどで出張しゅっちょうがあります。

コミュニケーションが取れないとき

コミュニケーションが取れないとき

都会の仕事もえていますが,まずは地元のお客様を大切に,一番に考えています。そして店内の作品をどのようにならべるとお客様に見てもらえるか,作品がきれいに見えるか考えて展示てんじしています。都会での展示会てんじかいの打ち合わせがある時は,相手にわたしが地方で仕事をしていることでのハンデを感じさせないように「すぐ行きます」と返事をしています。すぐに対応たいおうできるという姿勢しせいを見せることが大切です。あと,作品を作ってくれる作家やお客様とうまくコミュニケーションが取れない時はつらいです。作家に良いものを作り出してしいですし,多くの人にステキな作品を伝えたいと思っています。

人とのつながり

人とのつながり

わたし展示会てんじかいをすると伝えた時に,作家がすぐに集まってくれることがとてもうれしいです。企画きかくした内容ないよう段々だんだん形になっていくのも楽しいですよ。展示会てんじかいなどで一緒いっしょに作品を出した作家同士が仲良くなることは素敵すてきなことだと思いますし,百貨店の方と仲良くなって色々いろいろなアイデアをいただけると良かったなと思います。もちろん,企画きかくが成功した時はうれしいです。結婚式けっこんしきなどの記念になる品を注文してもらった時や,特別な時に声をけてもらえることもありがたいですね。2ヶ月に一回,岡山おかやまからステンドグラスの先生をび,となり工房こうぼうでステンドグラス教室も開いています。なぜ岡山おかやまの先生をおびしているかというと,今一番新しい方法で一番良いガラスを使って,みなさんに良いものを作ってもらいたいからです。県外からもお客様が来てくれます。

「共に生きる」

人とのつながり・出会いを大切にしていて,「共に生きる」ということがわたしのモットーです。作家とお客様とお店がトライアングル(三角形)でつながっている関係を目指しています。作家とお客様も作品を通してつながっているんです。作品には作家の人柄ひとがらが出るので,必ず会って話をしています。作家はわたし財産ざいさんです。お客様には,おもてなしの心でせっしています。どのようにしたら売れるかと考えていた時期もありましたが,今はどのようにすればお客様に楽しんでもらえるかということを考えるようになりました。お客様とつながりができるとまたお店にきてもらえるようになります。

ガラス屋をいだ

ガラス屋を継いだ

幼児ようじ教育をしたいと思い,この仕事にく前は幼稚園ようちえんの先生をしていましたが,家がガラス屋をしていたので,あとぎました。「ミラーズウサ」というお店の名前のとおり,最初は鏡を売っていましたが,鏡の横にガラス製品せいひんやアクセサリーなどめずらしいものを置いていると,お客様からの評判ひょうばんがとても良かったので,ガラス製品せいひんを中心に販売はんばいしようと思いました!30年間建築けんちく板ガラスにたずさわった夫が,努力を重ねてガラス作家になりました。作家達からは,長年つちかった切断せつだん技術ぎじゅつ絶賛ぜっさんされています。でも,わたしがアドバイスをするとおこるのでこまります(笑)。たくさんの人からアドバイスを受けて,一人のガラス作家をきっかけに現在げんざいでは150人の作家さんとつながりがあります。150人の作家の作品発表をするにはお店だけでは展示てんじする場所が足りないので,百貨店での作品展さくひんてんを始めました。

色々いろいろなものに興味きょうみがある

子どものころわたしの家は商売をしていたので,両親は毎日いそがしく働いていました。小学4年のある日,友達の家に遊びに行ったら,家の中がとてもきれいに片付かたづけられていることに気づきました。その時,わたしの部屋が片付かたづいていないことをずかしく思ったのを覚えています。そして,自分の家もきれいにしようと思いました。まず自分の部屋を掃除そうじして,次に応接間おうせつま片付かたづけました。掃除そうじをしていると陶芸とうげい作家の作品やきれいな器を見つけたので,みがいてかざりました。その時間が楽しかったと思ったことが今の仕事につながっていると思います。学校でとなりの席の友達と「地図」を競争して覚えたことは大人になった今も役に立っています。ピアノ・お茶・お花・書道などを習っていて,色々いろいろなものに興味きょうみがありました。魚屋さん,美容師びようし,栄養士,歌手,化粧品屋けしょうひんやさんなどなりたいものもたくさんありました(笑)。

考えて自分で行動する

わたしは多くの人に助けてもらい,ささえてもらっています。みなさんの中にもじゅくが大変とか,両親が働いていて家にいないとか,友達とうまくコミュニケーションが取れないとか,こまったことやなやみがあると思います。でも,何もしなかったら助けてもらえないしささえてもらえません。自分から行動しないと何も解決かいけつできません。自分から行動して未来を切り開いていくようにして下さい。そして,わたしは人のせいにしないように心がけています。「ここがダメ,これはいけない」と言われてもアドバイスを受けていると思い,何事も前向きに取り組むことが大切です。素直すなおに人の意見を聞くようにしてしいです。

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ミヒャエル・エンデ
時間どろぼうから「人間の心」を取り戻してくれた女の子の話。「時間」の真の意味を問う。忘れてはいけないものに気づかせてくれる。

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取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤、編集:(c)学校ネット株式会社