仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1982年 生まれ 出身地 兵庫県
ぱんやけいえいパン屋経営
のりさん
子供の頃の夢: パティシエ
クラブ活動(中学校): バスケットボール部
仕事内容
パンを作り、お店を経営する
自己紹介
明るく温厚おんこうやさしい性格せいかく。休みの日は映画えいがを見たり、子どもと遊んだりしてごしています。むすめ2人にめろめろです。

※このページに書いてある内容は取材日(2011年10月20日)時点のものです

毎朝焼きたてのパンをおとどけする

毎朝焼きたてのパンをお届けする

わたしはパン屋を経営けいえいしています。店ではわたしが仕入れとパン作りを担当たんとうして,わたしつまとアルバイトスタッフがお店にならべたパンを売っています。パン屋は朝が早いので,それが周りから見ると大変に見えるようです。れれば大丈夫だいじょうぶですが,最初はしんどいかもしれませんね。わたしの店は開店が7時です。開店時間をおそくすることもできますが,いつもパンを買いに来てくれるお客様がいるので,できるだけ早くお店を開店しています。何といっても焼きたてのパンの美味しさは格別かくべつですからね。喜んでくれるお客様がいるので,ほこりをもって毎日パンを焼くことができます。

夜が明ける前からパン作り

夜が明ける前からパン作り

お客様に朝から出来たての美味しいパンを食べていただくために,朝7時の開店に向けて,朝3時にお店に出てきて仕事を始めます。発酵はっこうなどに時間がかかるため,この時間から作らないと間に合わないのです。前の日から二次発酵はっこうしていたパンを焼いたり,新しい生地を作ったり,カスタードを作ったり,ベーグルをでたり。開店前のこの時間が一番あわただしいですね。出来たパンは,お店のだなならべて,準備じゅんびをしていきます。開店した後は,パン作りをしながら接客せっきゃくもしていきます。18時になって,お客様がいなければお店をめます。そのあと,売り上げを調べて,店の掃除そうじ完了かんりょうすると,1日の仕事は終わりです。夏はパンを買うお客さんが少なくなりますが,冬になると寒くなるのでお客さんがえていそがしくなりますね。

手間暇てまひまをかけて

手間暇をかけて

パンを作るには,とても手間と時間がかかります。まず,材料を計量して,「ミキサー」という機械でこねる作業をします。パンの生地のやわらかさを見ながら,季節や天候に合わせて量を調節しつつ,水をぜていきます。材料は,ハードけいのパンを作るときにはカナダ産の粉,バケットという固いパンを作るときはフランス産の粉という風に,こだわりを持って取りせたものです。その後,一次発酵はっこうのため,1時間から1時間半ほど一定の温度と湿度しつどでしばらく置いておきます。発酵はっこうさせすぎると失敗するので,その調節が一番むずかしいですね。一次発酵はっこうのあとは,パン一つ分の大きさに切り分け,また少しの間置いてから形を整え,ベンチタイム(生地を休ませる時間のこと)です。この時は,「ホイロ」という湿度しつどと温度を管理できる機械に入れて二次発酵はっこうします。最後に,オーブンで焼き上げて完成です。食パンだと,計量から焼き上がりまで,4時間半ほどかかります。たくさんの種類のパンを作るので,この作業を同時進行で何回も行っています。

オリジナルのパン作り

オリジナルのパン作り

わたしは,よく材料や作り方を工夫して,ちょっと変わったパンを作ります。どこにでもあるパンじゃつまらないですし,せっかくなら自分のオリジナルのパンを作りたいと思っています。今お店には,白玉入りアンパンや,クロワッサンのような生地のメロンパンなどを置いています。変わったパンを作って,それをお客様が美味しいと言ってくれた時に,やりがいを感じています。本やテレビからヒントを得ることもありますね。試作をしてすぐに商品になるものもありますが,上手くいかずにボツになるものもあります。これからも色々いろいろなパン作りに挑戦ちょうせんしていきたいと思っています。

安心して食べてもらう

安心して食べてもらう

やはり,口に入れるものを売っているので,衛生えいせい管理には気をつけています。わたしのお店は,お客様に安心してもらえるように,どのような状態じょうたいでパンを作っているか売り場から見られるようになっています。また,大量生産すると,どうしても味や品質ひんしつが落ちてしまいます。だから,わたしは作ったパンをスーパーなどの他の店には出さず,自分の店だけで販売はんばいしています。いつも美味しく安心安全なパンをお客様に食べてもらいたい。そのために努力をおこたらないようにすることが,わたしのモットーですね。

味で勝負!

味で勝負!

子どものころ,母がよくお菓子かしを作ってくれました。それでずっと洋菓子ようがしを作る人になりたいと思っていました。高校を卒業した後,洋菓子ようがしやパンの専門せんもん学校へ進みました。洋菓子ようがしは味だけでなくかざり付けも大事です。わたしはそのかざり付けが苦手だったこともあり,パンの道を選びました。これまでにホテルのパン部門やパン製造せいぞう会社で働いてきました。専門せんもん学校は1年だけだったので,フランスに3ヶ月間パン作りを学びに留学りゅうがくしたこともあります。でも働いてからの方が,たくさんパンの知識ちしき技能ぎのうが身についていったと思います。そして,おくさんの故郷ふるさと西条さいじょう市でお店を持つことが出来ました。これからの目標は,オリジナルのパンをもっと作ることです。

ずっと外で遊んでいた

ずっと外で遊んでいた

子どものころは,サッカーや野球,おにごっこなど,外でよく遊んでいました。よく引越ひっこしをしていて,人見知りだったんですが,遊んでいるうちにすぐに友達と仲良くなりました。好きな科目は社会で,体育も得意でした。英語と理数系りすうけいは苦手でしたね。だから,フランスへ留学りゅうがくする時,内心とてもドキドキしていたんです。大丈夫だいじょうぶなのかな…と。しかし,外国語が話せなくてもコミュニケーションを取ることは出来ました。自分の熱意と気合でどうにかなるもんだなあ,と思いました。でも,やっぱり勉強は大事ですよ。

色んな経験けいけんをしてほしい

色んな経験をしてほしい

お金をかせぐというのはとても大変なことです。お金をもらっている以上,アルバイトでも責任せきにんを持って働かないといけません。みなさんには,人の指示しじを待つだけでなく,自分から動ける人になってしいです。今自分に何が出来るか,みながどうしてしいかを考え,それを行動にうつしてしいですね。そういう人が,みなから必要とされる人だと思います。あとは色々いろいろなことに挑戦ちょうせんしてしいと思います。今自分の興味きょうみのあることだけでなく,それ以外のことも関心を持って取り組んでしいです。色々いろいろ経験けいけんすることが,大人になってからの財産ざいさんになると思います。

ファンすべてを見る

(広島県 中1)
(宮崎県 中1)
(福島県 中1)
(沖縄県 小4)
(神奈川県 小6)
(佐賀県 小6)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

ダン=ブラウン
映画になったダ・ヴィンチ・コードを書いた人の作品です。サスペンス小説なのですが、最後まで展開が読めず、一気に読んでしまいました。

もっと知りたいこの仕事人

取材・原稿作成:西条市商工労政課・黒河陽子、編集:(c)学校ネット株式会社