仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1981年 生まれ 出身地 神奈川県
かいしゃいん会社員
藤原ふじわら 麻理子まりこ
子供の頃の夢: キャビンアテンダント
クラブ活動(中学校): 水泳部
仕事内容
企業のサステナビリティ(持続可能性)を推進する
自己紹介
いそがしくしているのがしょうに合っているようで、2児の母と仕事の2足のわらじをはいて、あわただしくもじゅうじつした日々です。休日は子どもと公園で遊んだり、電車を見に線路沿いを散歩したりしてごしています。
出身大学・専門学校

会社のサステナブルな活動を多くの人に伝える

会社のサステナブルな活動を多くの人に伝える

わたしは明治グループという食品と医薬品の事業を行う会社で、グループ全体のサステナビリティ活動をすいしんしています。サステナビリティを日本語で言うと「持続のうせい」。これから先もずっとお客さまや社会ががおで健康な社会であり続けるために、何が必要か、ぎょうとして何ができるのかを考えて推進していくことが大切です。
明治グループのサステナビリティ活動には、にゅうせいひんなどの食品と、薬・ワクチンなどの医薬品を通して、さまざまな健康課題をかいけつすることをはじめ、かんきょうに気を付けたせいひんづくり、じゅうぎょういんの働き方をより良くすることなどはばひろくあります。
中でも明治らしいサステナビリティ活動のひとつに、チョコレートの原料であるカカオの持続のうな調達に向けたカカオ農家えん活動「メイジ・カカオ・サポート」があります。「メイジ・カカオ・サポート」では、カカオを生産する国やいきと協力し、それぞれの地域がかかえる課題解決に取り組んでいます。例えば、井戸などのインフラをせいしてカカオ農家の生活環境をより良くしたり、環境によい農法でこうひんしつなカカオをつくるための研究を農家と共同で行ったりしています。このように明治グループに関わる全ての人や環境、社会が幸せになるよう、持続可能な社会のじつげんこうけんしたいと考えています。

社内でのサステナビリティへのしきを高める

社内でのサステナビリティへの意識を高める

明治グループにはたくさんのグループ会社があり、それぞれさまざまなサステナビリティ活動に取り組んでいます。ですが、同じ会社で働いていても、ほかのしょがどのような活動をしているのかを知らなかったり、自分たちの仕事が社会課題のかいけつこうけんしていると気づいていなかったりすることも多々あります。 そこでわたしたちの部署では、サステナビリティへのかいを深めてもらうために、社会課題の解決につながる具体的な事例をひとつのさっにまとめてじゅうぎょういんはいしたり、社員向けのこうしゅうかいなどを行ったりしています。そうした取り組みを通じて、これから持続のうな社会を作っていくために何ができるのか、一人ひとりが「自分ゴト」として考えるきっかけになればと思います。

社外に会社の取り組みを発信する

社外に会社の取り組みを発信する

一方で、社内だけでなく社外の方々に明治グループのサステナビリティ活動を知ってもらうことも、とても重要です。そこで、HP(ホームページ)やパンフレットなどでわたしたちの活動をしょうかいし、たくさんの人に知ってもらえるように積極的に発信をしています。また、SDGsを学ぶじゅぎょういっかんで、明治グループの取り組みを知りたいという学校からのリクエストにおこたえして、学生のみなさんにお話をすることもあります。
サステナブルな考え方や行動は、これからの社会には必要けつなことです。しかし、これらを伝えようとすると「むずかしい話」「一部の人がやること」と受け止められてしまうこともあります。ですから、社内にも社外にも「わかりやすく、自分ゴト化できるように伝える」ということがとても大切になってきます。そのために、相手によって伝え方をふうするようにしています。
仕事をしていて一番うれしいのは、そうしてこうさくして作ったさっこうしゅうかいを見てくれた人から「サステナビリティのことがよくわかった」と言ってもらえたときですね。ポジティブな声をもらうことが、大きなはげみになっています。

しゅっきんは週2日ほど。ざいたくきんで子育てと両立

出勤は週2日ほど。在宅勤務で子育てと両立

毎日の仕事は、こうしゅうかいりょう作りや、げん稿こうの作成・かくにんなどのデスクワークから、社内外の方との打ち合わせ・会議などが中心です。しんがたコロナウィルスのえいきょうで、今は打ち合わせをオンラインですることがほとんどです。
明治では「フレックス勤務」といって、決められた時間のはんないで、勤務時間を自分で選ぶことができます。また、在宅勤務もできるので、会社に出社するのは週2日ほどです。今は子育て中なので、子どもをいくえんあずけてから出社したり、少し早めにたくで仕事を始めたりする日もあります。その時々、自分のペースで仕事をする「時間」と「場所」を選べるおかげで、仕事と家庭を両立しやすくなりました。 在宅勤務では資料作成などのデスクワークを中心に行い、出社するときはできるだけ人とちょくせつ会ってやった方がよい仕事をするようにしています。在宅勤務は子育てしながら働きやすいせいですが、仕事のゆうせん順位を自分でしっかり決めて計画的にすることは、これまで以上に大切になってくると感じています。

自然ゆたかな北海道で遊びと好きなことに熱中

自然豊かな北海道で遊びと好きなことに熱中

わたしは子どものころ から、つくえすわって勉強するのはあまりとくではありませんでしたが、家族でキャンプをしたり、りをしたり星を見に行ったりするなど、教科書に書いてあることをじっさいに見たり体験したりする中で学んでいたことが多かったと思います。今の自分の仕事への向き合い方は、そういう子ども時代からのえいきょうも大きいかもしれません。 小学校から高校までは北海道で育ち、自然にかこまれて外で元気に遊ぶのが大好きでしたね。子どもの頃から水泳と習字を習っていて、中学まで続けた水泳では競泳選手としてさまざまな大会にも出場しました。少しでもタイムをちぢめるために練習を重ねて、大会で全力を出し切るというけいけんは、大人になっても自分の力につながっていると思います。 水泳と同じく習字もずっと続けていて、高校では書道部に入部。中学までは字を美しく書く「習字」をやっていましたが、高校からはげいじゅつとしての「書道」をやるようになって、「習字」と「書道」では美しさのじゅんちがったので、それもおもしろかったですね。大会前には放課後毎日んで作品を作り上げていくのですが 、それ以外の時はみんなでまんを読んでいることも多かったです(笑)。

大学時代のアルバイトで「ものを売る」楽しさを体験

大学時代のアルバイトで「ものを売る」楽しさを体験

大学では法学部に進み、勉強と遊びにじゅうじつした毎日をごすようになります。中でも、ドラッグストアでのアルバイトが、今の仕事に進むきっかけのひとつとなりました。ドラッグストアでは、アルバイトながら商品をたなならべる仕事もたんとう。自分が「こんなふうに売りたい」と考えて、商品をどう並べるかで、売れ方がちがってくるのがすごくおもしろかったです。 ドラッグストアには明治をはじめいろいろなメーカーのえいぎょうの方が商品を案内していて、お客さまに商品を買ってもらうにはどうしたらいいかなどをお店の人と相談している様子をよく見かけました。そんなふうに働く姿すがたを見て、「営業って面白そうだな、やってみたい」という思いにつながり、明治をぼうする理由にもなりました。

わたしだからこそできる仕事をする」ことを大切に

「私だからこそできる仕事をする」ことを大切に

大学卒業後、明治に入社してからはおえいぎょうとして、スーパーなどのおおがたてんへの営業や、 全国の営業活動をサポートするしょなど、お菓子をはんばいする「えいぎょうしょく」を約10年間けいけんしました。 その後、子どものにんしん・出産で育児きゅうを取り、ふっ後は明治グループをまとめる明治ホールディングスにどうそう の部署などを経験して、2018年から今のサステナビリティすいしんの一員として働いています。
このように、同じ会社の中でも営業や総務、サステナビリティというように、いろいろな仕事をしてきました。その中で、いつも大切にしてきたのは、私だからこそできる仕事をすることです。これまでの経験やしきかてに、私なりの売り場ていあんやプレゼンでのコメント、お客さまや社内の人とのコミュニケーションをしきしてきました。そうして出来上がった売り場が売上につながることや、ホームページやさっひょうしていただくことは、大きな達成感と自信につながります。

そうぞうりょくを持つことが未来をよりよくする原動力に

想像力を持つことが未来をよりよくする原動力に

「サステナブル」や「SDGs」は今の時代をしょうちょうするキーワードで、世の中の関心も高い分野です。注目が集まるだけにやりがいがありますし、それを伝えていくせきにんかんも感じています。みなさんの中には、しょうらいは社会こうけんに関係する仕事をしたいという人もいると思います。社会貢献といってもいろいろな働き方があって、わたしのようにメーカーの会社員としてサステナブルな活動を発信するのも、そのひとつです。
将来、どんな仕事をするにしても、今のうちから「そうぞう力を働かせる」ことは大切にしてほしいと思います。例えばスーパーでチョコレートを買うときに、「このチョコレートはどうやってできているんだろう?」「だれが作っているんだろう?」と想像することは、チョコレートの向こうにあるたくさんのことを知ったり、かいするきっかけになったりします。そして、それは「誰かへの思いやり」や「共感」にもつながっていくでしょう。 大人になるとつい「こうだからこう」とじょうしきで考えがちですが、子どものころから想像力を養い続けたら、自由な発想で問題をかいけつする方法を見つけられるかもしれません。それが人と人のつながり、社会、かんきょうなど、自分や地球の未来をよりよくする原動力になっていくと思います。

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むずかしいテーマをまんをまじえてわかりやすくかいせつしていて、大人も勉強になります。わたしにとっては「伝え方」の学びになり仕事にかせますし、小学校2年生のむすめとも共有できて、一石二鳥です。
取材・原稿作成:日経BP