※このページに書いてある内容は取材日(2020年03月06日)時点のものです
未来のクルマをつくる
私は,トヨタ自動車で「e-Palette(イー・パレット)」という,新しいモビリティ(※モビリティとは「移動の手段」のこと)の開発責任者をしています。
「e-Palette」は,自動運転の技術やクルマとモノがつながる通信の技術など,最新の技術を組み合わせてつくる新しいモビリティです。
e-Paletteの開発には,設計図を書く人,部品を組み立てる人,性能をチェックする人など,さまざまな役割を持った,多くの人たちが関わっています。私はe-Palette開発チームのリーダーとして,“どういうクルマにするか”といった開発の方向性を決めたり,全体のスケジュールや予算を調整したりしながら,大勢の仲間と一緒に協力して開発を進め,みなさんに実際に乗ってもらえようにするのが仕事です。
だれもが安心して移動できるまちを目指して
小さい頃から「モノづくり」が好き
私は小さい頃からモノをつくることが好きで,モノをつくる仕事がしたいと思っていました。そして,モノをつくるなら大勢の人が愛着を持って自分のつくったモノを使って欲しい。そう考えて,クルマをつくる会社に就職しました。
入社して最初の10年は,クルマのブレーキの開発を担当して,その後,アメリカのテストコースがある施設での開発を経験しました。日本に戻ってきてからは,「走る・曲がる・止まる」というクルマの動き全体をチェックする仕事などもしていました。
その後,トヨタ自動車や自動車業界全体の将来を考える部署に移り,現在は「e-Palette」の開発をしています。
クルマを取り巻く環境は大きく変化しています。自動運転のような新しい技術が次々と生まれ,インターネットとクルマもつながるようになりました。
これからは,これまでのように性能の良いクルマをつくるだけでなく,便利で快適な移動と生活に,クルマをどう使っていくのかを提案していく時代だと思っています。