製造,宣伝,販売など,会社の全体を見渡す仕事です。
昔からのやり方をそのまますることより,自分でやり方を考えるのが好きです。
※このページに書いてある内容は取材日(2016年09月28日)時点のものです
オカリナの普及
みなさん,オカリナって知っていますか?
粘土を焼いて作る素焼の笛です。素材は,縄文土器や弥生土器と同じです。だから,太古の昔の遺跡からも出土していて,儀式などで使われたと考えられています。
1853年イタリアで素焼の笛を近代音楽のドレミファソラシドの音階に調律した楽器であるオカリナが発明されました。
日本では,1985年頃からオカリナの人気が高まってきました。最近では,中国,韓国,台湾などでもオカリナが盛んになっています。欧米では,ゲームの影響からオカリナを知るようになった人たちも沢山います。
今後も,手軽な楽器であるオカリナは,世界中に広まっていくと思います。
また,いろいろな世代の人たちに知ってもらう必要もあります。
オカリナの普及活動のため,海外に出かけてPRしたり,インターネットの動画サイトに投稿したり,ゲームや,若い世代の人たちが好むボーカロイドなどの音楽とコラボレーションしたり,可能性は沢山あります。
粘土 から手作り
オカリナが完成するまでにはたくさんの
私は社長という立場ですので,朝8時ころに出社して身の回りの
9時から11時ぐらいまでが大体
4時から5時半くらいまではまたメールを見て,各方面の
常 に危機 意識 を持つ
会社のやり方は20~30年で古くなってしまうものなので,時代の変化とともに会社も変わって行かないといけない,という
そして,その危機意識が,
音楽に自信がない人でも手に取れる楽器
31歳のころに,ある楽器店さんが主催する70歳以上の高齢者の方たちのオカリナ演奏会に招かれました。そこで,1人のおばあちゃんが,曲の演奏ができず,ドレミファソラシドの音階だけを吹きました。「一生懸命練習したけれど,今,私が吹けるのはこれだけです」とお話していました。
でもね,曲じゃなかったけど,そのドレミファソラシドから,おばあちゃんの一生懸命な気持ちが伝わりました。オカリナは,手軽な楽器です。だから,今まで音楽が苦手だった方でも,楽器経験がなかった方でも,「オカリナだったらできるかもしれない。」と音楽とかかわるきっかけを作ってくれる「楽器」なんだ,そのことを実感した経験でした。そして,オカリナ製作という自分の仕事も「悪くないな。」と思った瞬間でした。
今は,オカリナでいろいろなジャンルの素晴らしい演奏をしてもらいたいと思っています。でも,一方で「音楽の窓口となる楽器」オカリナ,ということが,この楽器の原点である,と心に刻まれています。
3つのポリシー
私は仕事をするうえで,3つのポリシーがあると思っています。
1つ目は「当たり前の事をきちんと当たり前にやる」ということです。たとえば朝8時半から
2つ目は「コミュニケーション」です。コミュニケーション=意思疎通は,どの仕事でも絶対に必要です。その大前提は,自分以外の「人」は,自分と同じではない,違う考え方,違う性格,違う得意分野や違う苦手分野を持つ,別の「人」という認識が大切です。違う「人」に自分の考え方をどのように分かってもらうか,反対に,違う「人」の考えをどこまで理解できるか,結果,どこを最適な結論とすれば良いか,毎日コミュニケーションを取って調整することが大切です。
では,問題が起きた時だけ話しかけてコミュニケーションは取れるのでしょうか。その時だけ話しても簡単にコミュニケーションは取れません。日々顔を合わせる中で,あいさつから始まり,その時々に,いろいろ話しかけたり,問いかけに応じたりして,一人ひとりのことを少しずつでも知っていくこと,自分のことを少しずつでも知ってもらう必要があります。
みなさんも,小学校,中学校に入学した時,クラスが変わった時,新しい先生や友達にちゃんとあいさつをして,そして,あいさつだけでやめずに,続いて,いろいろなことを話しかけてみてください。先生や,友達から話しかけてもらったら,自分の考えを話してみてください。きっと,かけがえのない恩師や,友達ができると思います。
3つ目は「誰にもこの仕事は譲れない。」という強い意志です。よく自分にしかできない仕事をやりたい,という若者がいます。
でもね,世の中の仕事はほんとんどが誰にでもできる仕事です。私がやらなくても,あなたがやらなくても,他に代わりはいくらでもいます。
それでも,他の人に譲りたくない,自分がこの仕事をやりたい,そういう強い気持ちがあって初めて仕事のスタートラインに立てるのだと思います。
40代で社長にならないと間に合わない
大学を22
会社を
社長になる,と言っても,はいどうぞ,となれるわけではありません。私は,とにかくオカリナの事業を成長させていくことで周囲に納得してもらえる環境を作ってきました。時には,朝5:00から仕事を始めることも,夜0:00過ぎまで仕事をすることもありました。なんでそんなことをしたのでしょう。
誰かに強制されたわけではありません。まあ,自分がそうしたかったんですね。ただ,頑張ることと,無茶をすることは違います。みなさんも,大いに頑張ってほしいのですが,無茶はしないでください。