仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1964年 生まれ 出身地 愛媛県
ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)訪問介護員(ホームヘルパー)
のりちゃん
子供の頃の夢: 看護師
クラブ活動(中学校): バスケットボール部
仕事内容
自宅での生活を手助けする
自己紹介
明るく活発な性格せいかく!!運動は苦手ですが身体を動かす事が好きでレクレーションバレーをしています。休日はたまった家事をしています。

※このページに書いてある内容は取材日(2012年06月07日)時点のものです

ヘルパーの仕事

ヘルパーの仕事

わたしは,社会福祉ふくし協議会の運営うんえいするホームヘルパーセンターで,ヘルパーのリーダーとして働いています。ヘルパーとは,高齢者こうれいしゃ・身体障害者しょうがいしゃといった体の不自由な方の家を訪問ほうもんし,その方ができないことをお手伝いする人です。ヘルパーの仕事は,料理や洗濯せんたく掃除そうじといった家事を手伝う「生活援助えんじょ」,食事やお風呂ふろ・トイレの動作を手伝う「身体介助かいじょ」の2つに分けられます。昔はどの家庭も大家族で,大抵たいていは家庭内に高齢者こうれいしゃ面倒めんどうを見る人がいましたが,今では親と子どもだけの家庭・働く女性じょせい増加ぞうかにより,家庭内で面倒めんどうを見ることがむずかしいことも多くなっています。そこで,代わりにヘルパーを利用したい方がえているのです。わたしの仕事は,こうした方からの依頼いらいを受けて,派遣はけんするヘルパーのスケジュールや仕事内容ないようを管理することです。

わたしはヘルパーのまとめ役!

私はヘルパーのまとめ役!

わたしの働いているセンターでは,まずヘルパーの利用者さんから,「この日の何時に来てください」と要望をいただき,どういったお手伝いをするか内容ないようを決めます。その後担当たんとうのヘルパーを利用者さんの家に派遣はけんします。場合によっては,要望をいただいてからすぐに派遣はけんすることもあります。ヘルパーさんの1回の訪問ほうもん時間は,短くて30分,長い時には5時間にもなります。訪問日ほうもんび担当たんとうのヘルパーが行けなくなった場合には,他のヘルパーを代わりに派遣はけんし,利用者さんがこまることがないように気を付けています。以前はわたしもヘルパーとして利用者さんの家を訪問ほうもんしていましたが,リーダーになってからそうした機会は少なくなりました。しかし今でも,リーダーとして利用者さんの家を訪問ほうもんした時には,利用者さんの声が聞けてうれしく思うと共に,担当たんとうのヘルパーの様子も分かって満足しています。

誤解ごかいを生まない工夫

誤解を生まない工夫

ヘルパーを派遣はけんする上で工夫していることは,認知にんちしょうの利用者さんへの対応たいおうです。認知にんちしょうは,物事をわすれやすくなる病気です。認知にんちしょうの方は,昔のことはよく覚えているのですが,最近のことをわすれてしまいがちです。例えば,介護かいごに関する法律ほうりつが変わって,昔はヘルパーがお手伝いできていたことができなくなり,そのことをきちんと説明するのですが,利用者さんは説明をわすれていて,「前まではしてくれていた」と言われてしまうことがあります。また時には,利用者さんが自分で物をしまったことをわすれていて,ヘルパーが物をぬすんだと誤解ごかいされてしまうこともあります。そこで,ぬすんだ物のかくし場所に見えてしまいかねないので,ヘルパーは利用者さんの家にバッグを持ちまないようにしています。

利用者さんの「ありがとう」

利用者さんの「ありがとう」

この仕事のやりがいは,わたしたちが利用者さんにとって安心できる環境かんきょうを作ることによって,利用者さんがわたしたちのことを待っていてくださるようになり,「来てくれてありがとう」と感謝かんしゃや喜びの言葉をかけてくださることです。「本当は病院で命を終えるところだったけれど,ヘルパーさんのおかげで家にいることができました」と感謝かんしゃしていただけることもあります。利用者さんだけでなく,そのご家族の笑顔も見られることがこの仕事の良いところです。ヘルパーという仕事は,人を思いやる気持ちがとても大切で,それを十分に生かせる仕事だと思います。

利用者さんの個性こせいが1番!

利用者さんの個性が1番!

仕事をする上で大切にしていることは,人それぞれ価値観かちかんちがうので,自分の意見をしつけないようにすることです。例えば,洗濯物せんたくもののたたみ方や,野菜の切り方や味付けなどの好みは利用者さんによってちがいます。ですからヘルパーは,小さなことも1つ1つ利用者さんに確認かくにんしながら作業をするようにしています。それから,細かい気づかいも大切です。料理の味付けには特に気を使っていて,利用者さんが病気にならないように味はうすめに作っています。また,利用者さんによって飲みむ力や食べることができる食べ物,1人でできることがちがうので,利用者さん別にノートを作って対応たいおうしています。

年寄としよりのために何かしたい

お年寄りのために何かしたい

わたし祖母そぼくなった時,元気な祖母そぼ段々だんだんと弱っていくのを見ていて,わたしは何もしてあげられませんでした。わたし知識ちしきがあったらもう少し何かができたのではないかという思いがありました。そんな時,友だちにホームヘルパーの仕事へさそわれました。わたしは体が大きく体力もあったのでさそわれたのだと思います。元々もともと世話好きで,お年寄としよりも好きだったのでこの仕事を始めることにしました。最初は利用者さんがお風呂ふろに入るのを手伝う仕事をしていましたが,途中とちゅうから利用者さんの家に行ってお手伝いをするようになりました。その後ヘルパーの経験けいけんを積み,ヘルパーのリーダーとなって今にいたります。

元気で明るくお年寄としよりから人気者!

元気で明るくお年寄りから人気者!

子どものころは,田舎いなか育ちだったということもあり,近所のおじいちゃん,おばあちゃんにもよく「こんにちは」と挨拶あいさつをしていて,お年寄としよりの方から好かれていました。お年寄としよりの方は,挨拶あいさつをするとすごく喜んでくれました。だから,わたしは子どものころから,おじいちゃん,おばあちゃんが好きでした。小学生のころは,とても真面目で,中高生のころは,生徒会なども自分から進んで行い,まかされたことは最後までやり通す,中途ちゅうと半端はんぱなことはしないというように,責任感せきにんかんがとても強かったです。やはり子どものころも,今と変わらず明るい性格せいかくでした。

思いやりの気持ちをわすれずに

思いやりの気持ちを忘れずに

ヘルパーの仕事をしていると,おじいちゃん,おばあちゃんは,お孫さんのことをとてもうれしそうにお話ししてくださいます。お孫さんのことが本当に可愛かわいいのでしょう。みなさんには,おじいちゃん,おばあちゃんのことを大切にしてあげてしいです。お年寄としよりを大切にするということは,いずれは自分たちも大切にされるということにつながっていきます。また,目上の人の言うことからは,学べることが多いので,お年寄としよりの言葉も大切にして成長していってもらいたいと思います。最後に,仕事というのはつねに勉強です。大変なこともありますが,その勉強は自分を助けてくれます。何事も投げ出さずに最後まで頑張がんばってもらいたいと思います。

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