仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1983年 生まれ 出身地 群馬県
浅井あさい 大樹ひろき
クラブ活動(中学校): 陸上部
仕事内容
スマートフォンゲームの制作やプロデュースを行う仕事です。
自己紹介
好きなことには寝食(しんしょく)を忘れて夢中になるタイプです。休みの日の過ごし方は天気がよければ,アウトドアを楽しみます。暖かくなってくるとドライブ,サイクリングに出かけます。

※このページに書いてある内容は取材日(2017年04月20日)時点のものです

ゲームプロデューサーは,ゲームを完成まで導く仕事

ゲームプロデューサーは,ゲームを完成まで導く仕事

(ぼく)の仕事は,新しいゲームの企画(きかく)から開発,完成まで(たずさ)わり導いていく仕事です。具体的にはまず,ゲーム開発にかかる予算と売り上げを予想し,会社に企画書(きかくしょ)を出します。企画(きかく)が通ると開発に関わっていきます。開発メンバーとコミュニケーションを取りながら,こういうゲームを作っていこうと話し,仕様書を作り上げ,実際にものを作る作業に入ります。出来上がったゲームの動作確認を行いリリースします。(ぼく)はこのすべてに関わっています。
ゲームをリリースした後にも仕事があり,ゲームをお客様に楽しんでいただくために,ゲーム内イベントを考えたり,追加でどんな仕様を入れていくのか,使いにくいところを洗い出し,どう改善するのかを決めたりもしています。最近では,ゲーム内容をどのようにお客様にアピールするかが大事になっているので,ニコニコ生放送などのインターネット動画コンテンツに出演することも仕事のひとつに加わりました。

チームみんなの意見をまとめるリーダー

チームみんなの意見をまとめるリーダー

ひとつのチームはゲームの大小によって異なりますが,例えば(ぼく)がプロデュースしている『白猫(しろねこ)プロジェクト』『白猫(しろねこ)テニス』『クイズRPG 魔法使(まほうつか)いと黒猫(くろねこ)のウィズ』には,それぞれ数十人~100人規模のメンバーがいます。これは社内だけのメンバーで,社外の方を(ふく)めるとさらに多くなります。チームにはプロデューサー,ディレクター,プログラマー,デザイナーなど,各人がさまざまな仕事の役割を担っています。デザイナーといっても,2Dのキャラクターを作る人,3Dの背景やマップを作る人,モーションと呼ばれるキャラクターの動きを作る人など多種多様です。チーム一丸となって,1年以上かけてゲームを作っています。チームのメンバーに,異なる意見の人がいても,(ぼく)はその方がいいと思っています。ゲームは1人の主観で作ってしまうと,その人が好きなものになってしまうだけなので,みんなの意見を取り入れながら作っていくことが大事だと考えています。方向性や最終的なビジョンを持っているメンバーがいれば,途中(とちゅう)で意見が()(ちが)っていたとしても,みんなでその方向に向かって行けるのです。

好きだという気持ちを持ち続けることが大事!

好きだという気持ちを持ち続けることが大事!

最近一番大変だと思うのは,ゲームに求められるレベルがどんどん上がってきていることです。スマホゲームはここ2年で,クオリティーの高さをより求められる状況(じょうきょう)になっているなと感じます。デザイン面,エンジニアリング面はもちろん,企画(きかく)を考え,これまでにお客様が予想していなかったことを生み出し続ける必要があります。
一方,ゲームは一度プレイしてみなければ,分からないというところがあります。いざプレイしてみたら全然おもしろくなかったというゲームもあります。しかも,その原因が多岐(たき)にわたっていて,難易度を少し下げるだけや,ボタンを()した時にキャラクターが動く反応速度を少し変えるだけでおもしろくなることもあります。根本からつまらないからなのか,エッセンスの問題なのか,何が原因となっているかをしっかり見極めて,前に進めていくことが非常に重要なことです。大変な仕事ではありますが,好きでい続けることが大事です。

楽しい!と言ってもらえる瞬間(しゅんかん)があるから頑張(がんば)れる

楽しい!と言ってもらえる瞬間があるから頑張れる

仕事をしていてよかったと思う瞬間(しゅんかん)はただひとつ,お客様に「楽しい」と言ってもらえたときです。ゲームをリリースしたり,イベント後に「楽しかった」とお客様からの声がよせられたときは,本当に感慨深(かんがいぶか)いですね。その瞬間(しゅんかん)のためだけに頑張(がんば)れると言っても過言ではありません。実は(ぼく)はそれほど強いこだわりを持っている方ではありません。このゲームはこうじゃなければ絶対に(いや)だというのではなく,こうやったらおもしろいと感じてもらえるかもしれないと徹底(てってい)的に(かんが)()き,しっかり作っていく方を大切にしています。逆に言うと,お客様が楽しいと思うかどうかを一番気にするというところがこだわりかもしれません。
最近はゲーム開発にかかる時間が長くなっていて,最初のコンセプトやビジョン,完成形が世の中の変化とともに変わることとがあります。その状況(じょうきょう)考慮(こうりょ)しながら,素直さを持ってゲームを作り続けるのが実は一番重要だと思います。作り手のこだわりやビジョンももちろん大切なのですが,それだけではないと強く感じています。

コンシューマーゲームの楽しさをスマホゲームに()()

コンシューマーゲームの楽しさをスマホゲームに詰め込む

スマホゲームとコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)では,お客様がゲームに望んでいることが明確に(ちが)います。コンシューマーゲームは友達とワイワイ遊んでいる状況(じょうきょう)が多いと思うかもしれないですが,スマホゲームだと一人でネットを(かい)して(だれ)かと遊んでいるケースが多かったりと,お客様の遊ぶ状況(じょうきょう)が大きく異なります。ただ一方で,ゲームの本質的なおもしろさはどちらも同じだと思っています。(ぼく)はコンシューマーゲームで遊んできた世代なので,そこで積み上げてきた楽しかったと言う気持ちをスマホゲームの中に全部()()んでいます。タッチパネルとゲームパッドの差より,お客様の状況(じょうきょう)の差を考えながら,どういうふうに遊んでほしいかを考えます。あと5年から10年の間にスマホネイティブと呼ばれる,生まれながらにタッチパネルを(さわ)っていた子が大人になってゲームを作り始めます。今とは全然(ちが)うトレンドやおもしろさ,遊びが生まれてくるんじゃないかとひそかにワクワクしています。

子どもの(ころ)の経験が今の仕事にも活きている

子どもの頃の経験が今の仕事にも活きている

(ぼく)は小学生の(ころ)はとても目立ちたがり屋でした。変なことをして人を笑わせたり,児童会長をやったり,人に注目されるのが好きな子どもだったと思います。中学高校になるにつれて目立ちたがりの部分が()がれて,どんどん“オタク”の道に進んでいきました。ゲームは子どもの(ころ)から大好きで,ひたすらやっていましたね。その(ころ)から小説を書いて自分のウェブサイトで発表したり,モノづくりの方に興味が移っていきました。その(ころ)はシナリオライターになりたかったので,大学は映画の脚本(きゃくほん)を勉強できるところに進学しました。就職の際には,シナリオを書かせてもらえる可能性を感じたゲームプランナーを選び,この業界に入りました。
子どもの(ころ)は,部活に()()んだり,ピアノを習ったり,映画を見たり,小説を読んだり,いろいろなことを経験しました。あの(ころ)の経験が今の仕事でもすごく活かされていると感じます。またゲーム制作の仕事に集中するためには,日々(ひび)の体調管理も重要だと思っていて,定期的に体を動かすようにしています。プライベートで運動習慣が自然と身に付いているのも,子どもの(ころ)の経験のおかげです。

想像もしていなかったゲームを作ってほしい!

想像もしていなかったゲームを作ってほしい!

ゲームに興味がある人には,ぜひこの業界を目指してほしいです。ただゲームを作るといっても,それぞれ得意な領域があると思います。企画(きかく)を考えるのが得意であればプランナー,数学や理系が得意であればプログラマーが向いているかもしれない。絵が得意ならデザイナーを目指してもいい。近い将来,(ぼく)らが想像もしていなかったゲームがプレイできることを期待して待っています。やはりそのためには,学校生活でしか得られないことをたくさん経験してほしいです。当時(ぼく)は勉強が(きら)いで他のことばかりやっていたのですが,今になって歴史はもう少し勉強していればゲームに活かせたのにと思います。たとえ苦手であっても(あきら)めず勉強を「経験」しておいたほうがいいと伝えたいです。
今はすごくいい時代で,Unityなどゲームの開発環境(かんきょう)を無料でダウンロードすることができるので,ゲームを作ってみたり,本を1冊読んで自分が好きなゲームを作ってみたりと,手軽に挑戦(ちょうせん)することができます。興味のある人はぜひ夏休みなどにチャレンジしてみてください。

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取材・原稿作成:東京書籍株式会社