• 神奈川県に関連のある仕事人
  • 1998年 生まれ

    出身地 新潟県

プロサッカー選手

梶山かじやま 幹太かんた

  • 仕事内容

    サッカーをプレーし,チームの一員としてリーグゆうしょうを目指す。

  • 自己紹介

    人見知りですが,仲良くなった人とはよくしゃべります。オフの日は,しっかりねむって体をケアするほか,友人とご飯を食べたり,えいを見たりしています。

  • 出身高校

    東海学園高等学校

  • 【このページに書いてある内容は取材日(2019年07月12日)時点のものです】

梶山 幹太


仕事人記事

平日は練習,土日に試合

平日は練習,土日に試合

わたしは,がわけんほんきょを置くサッカーチーム「SC相模さがみはら」の選手です。SC相模さがみはらは,げんざいはJ3にしょぞくしています。わたしはプロになって3年目,ポジションはしゅてきミッドフィールダーのボランチをまかされています。
J3では18チームがホーム&アウェーそうたりで,リーグゆうしょうをかけて戦っています。リーグ戦の年間試合数は34試合あり,ほんてきに土曜か日曜にかいさいされます。
たとえば日曜に試合があった場合,よくじつの月曜はジョギングやストレッチなど,軽めの練習メニューでつかれた体をケアします。火曜日はお休みし,水曜日から次の試合に向けて練習を開始します。練習がある日は,朝7時にしょうし,車で練習グラウンドに向かいます。たくとグラウンドは同じ相模さがみはらないにあるため,そう遠くはありません。午前中に2時間ほどチームでの練習を行い,午後はフリーの時間になります。わたしはその時間を,ジムやマッサージに通うなど,じんてきなトレーニングと体のケアにあてています。そうやって体のコンディションを整えて,週末の試合にのぞみます。

アウェーの試合はちょうきょどうがつらい

アウェーの試合は<ruby>長<rt>ちょう</rt></ruby><ruby>距<rt>きょ</rt></ruby><ruby>離<rt>り</rt></ruby><ruby>移<rt>い</rt></ruby><ruby>動<rt>どう</rt></ruby>がつらい

北はあおもりけんから南はくまもとけんまで,J3のチームは全国に散らばっています。そのため,アウェーで試合を行う場合は,飛行機やバスを使って前日にどうします。げんで軽めの練習を行い,夕方にはホテルにもどってリラックスしています。よくじつの試合が夜に始まるときは,試合までたっぷり時間がありますが,ホテルの部屋でえいを見るなどしてごしています。そういうとき,わたしは午前中にはあまり試合のことは考えず,午後からだんだん気持ちをえていくようにしています。
試合しゅうりょう後は,その日のうちにがわけんへ帰ります。ときにはバスで7時間もかかる長旅になることもあります。サッカー選手の宿命とはいえ,ちょうきょどうはつらいものです。
ぎゃくにホームの相模さがみはらギオンスタジアムで試合が行われるときは,試合前日をたくごすことができるため,心も体もずいぶん楽になります。当日は,スタジアム近くの集合場所でチームミーティングを行います。相手チームのとくちょうや,それに合わせたせんじゅつなどがかんとくやコーチから伝えられます。そうしてチーム全員でしきとういつしてから,スタジアムへ向かいます。

テクニックのあるちゅうばんの選手たちにあこがれて

テクニックのある<ruby>中<rt>ちゅう</rt></ruby><ruby>盤<rt>ばん</rt></ruby>の選手たちにあこがれて

ボランチは,あらゆる方向からパスを受け,味方選手につなぐ場面の多いポジションです。ボールを持ったときは相手からのプレッシャーも強くかかってきます。わたしは身長167cmとがらですが,たいかくのいい選手に体をせられてもボールをうばわれないよう,足元のじゅつをみがくようにしています。試合中は,つねにを広く持ってピッチ全体をしきすること,そしてトラップや,一つ一つのパスをせいかくに行うことを心がけています。
好きなプレーは,得意のドリブルでちゅうばんから前線にボールを運んでいくこと。シュートを打ってゴールを決めることはもちろん楽しいですが,相手のこうげきの芽をつんだり,そこからめに転じたり,ときにはチームを落ち着かせたりと,いろいろなせんたくをもってプレーできるボランチの役目に,とてもやりがいを感じています。
元日本代表のなかひで寿とし選手,なかむらしゅんすけ選手,元スペイン代表のイニエスタ選手など,テクニカルな選手に子どものころからあこがれてきました。とてもむずかしいプレーをいともたやすくこなすかれらのような,れいなプレースタイルを身につけたいと考えています。

試合後は必ずえいぞうでプレーをかくにん

試合後は必ず<ruby>映<rt>えい</rt></ruby><ruby>像<rt>ぞう</rt></ruby>でプレーを<ruby>確<rt>かく</rt></ruby><ruby>認<rt>にん</rt></ruby>

サッカー選手としていちばんの喜びは,やはり試合に勝つことです。SC相模さがみはらを,つねにゆうしょう争いのできるチームにすることが今の目標です。それだけでなく,わたしには,パスやドリブル,シュートなど,あらゆる場面で「こうしたい」という理想のプレーがあります。おもえがいたようなプレーができたときはとても楽しいのですが,うまくいかないときもあります。試合に勝った日でも,自分のプレーでは反省することのほうが多いのです。
試合後は,必ず,録画したえいぞうでゲームをかえるようにしています。まずはチーム全体の動きを見て,その後にふたたび最初から,自分自身のプレーを見返します。チーム全体の動きについては,気がついたことがあれば選手同士で話し合うように心がけています。また,自分のプレーについては,うまくいったプレーをかくにんするだけでなく,うまくできなかったプレーではどうするべきだったかを考えるようにしています。
理想は高いのですが,少しずつでもそこに近づけていきたい。そう考えて,日々の練習に取り組んでいます。

中学卒業後,ひとりで

中学卒業後,ひとりで<ruby>名<rt>な</rt></ruby><ruby>古<rt>ご</rt></ruby><ruby>屋<rt>や</rt></ruby>に

子どものころからサッカーが大好きでした。サッカーを始めたのは,地元,にいがたのチームに加入していた2人の兄のえいきょうです。兄たちの練習についていき,小学校に入学する前からボールをっていました。入学後も,つねに上級生にまじって練習していたので,どんどん上達しました。ドリブルで上級生を2,3人り,ゴールを決める,そのかいかんを今でも覚えています。
中学生になってからは,地元のジュニアチームに加入しました。そのころには,しょうらいはプロのサッカー選手になると考えていました。「なりたい」ではなく,「なる」です。他のしょくぎょうを考えたことは一度もありません。
ある大会で,わたしのプレーを見たグランパスエイトのスカウトに,へ来ないかと声をかけられました。それがきっかけとなり,中学卒業後にひとりで,にいがたからうつりました。げんの高校に通いながら,グランパスのユースチームにしょぞくして,年代別の日本代表に選ばれるまでになりました。そして卒業と同時に,ユースチームからトップチームへしょうかくして,プロ選手になったのです。その年,トップチームに上がれたユース選手はわずか2人でした。場合によっては1人もトップチームに上がれない年もあるという,せまき門です。

ケガのけいけんから学んだこと

ケガの<ruby>経<rt>けい</rt></ruby><ruby>験<rt>けん</rt></ruby>から学んだこと

グランパスエイトでむかえたプロ1年目,練習中のアクシデントによって,全治7か月という大ケガを足首に負いました。プロになっていきなり,最初のシーズンをぼうってしまったのです。それまで大きなケガをすることなく順調に歩んできたわたしにとって,初めての試練でした。
最初はつらくて,先行きに不安を感じていましたが,やがて「これは体をきたえるチャンスだ」ととらえ直すことにしました。あせらずにりょうを続けながら,たいかんきたえるトレーニングをじっくりと行ったのです。また,自分のじょうたいを記録するリハビリノートも書いていました。ケガからかいふくしていくていを記録するのは楽しい時間でした。
プロ2年目は出場機会を得られず,シーズンのちゅうでSC相模さがみはらせきすることになりました。そしてSC相模さがみはらむかえたプロ3年目,今度はひざをケガして試合に出られなくなってしまったのです。でも,前回の大ケガのけいけんがあったので,不安になることはありませんでした。りょうせんねんして,リハビリやトレーニングでふっじゅんを行っていました。また,休んでいる間に観客席から試合を見ることで,ピッチではわからなかったチームのかいぜんてんにも気づくことができました。そういう意味では,試合に出られないこともいいけいけんだったと思います。けれど,やはりサッカー選手は,つねに試合に出ていたいもの。ケガを治して,数試合ぶりにピッチにもどれたときは本当にうれしかったです。

サッカースクールで小学生をどう

サッカースクールで小学生を<ruby>指<rt>し</rt></ruby><ruby>導<rt>どう</rt></ruby>

いまわたしは,月に2回,サッカースクールで小学生のどうも行っています。コーチとして心がけているのは,サッカーが好きだという子どもたちの気持ちをつぶすことがないよう,しつけるようなどうをしないことです。
わたし自身,これまでにたくさんのコーチからサッカーを教わってきましたが,いざ自分が教える立場になってみると,最初はとてもむずかしく感じました。SC相模さがみはらのチームメイトのように,相手が大人であれば言いたいこともすんなりと伝わりますが,小学生にかいさせるためには,声のかけかたからふうしないといけません。けれど,自分の考えを相手にわかりやすく伝えることがもともと好きなので,どうほうふうすることは苦ではありませんでした。また,子どもが上達するための練習メニューを,自分なりに組み立てる時間はとても楽しいです。げんえき選手でありながらこのような機会を得られたことを,ありがたく感じています。
サッカー選手としてはできるだけ長くげんえきでプレーしたいのですが,いつかいん退たいしたときは,かんとくなどどうしゃになりたいと考えています。

かぎられた時間を大切に,チャレンジを続けよう

<ruby>限<rt>かぎ</rt></ruby>られた時間を大切に,チャレンジを続けよう

わたしが子どものころ,時間はたっぷりあると思っていました。しかし大人になった今,思うのは,時間は本当にかぎられたものだということです。だからこそ一日一日をにせず,今,やりたいことを追求してください。もしも今,やりたいことが見つかっていない人は,を広げていろいろなことにチャレンジしてみてください。チャレンジを続けていると,そのうち本当に自分が好きだと思うものに出会えるでしょう。
また,サッカー選手を目指す人に伝えたいのは,まずはプレーを楽しんでほしいということです。サッカーをしていて何がいちばん楽しいのかを考え,そのことをいつまでもわすれないでください。サッカーを続けていると,つらいことや苦しいことにぶつかるときもあります。そんなとき,自分にとってのサッカーの楽しさを思い出せば,前向きな気持ちで立ち向かえるでしょう。
もっとサッカーが上達したいという人は,練習に取り組む姿せいを大切にしましょう。あたえられたメニューを,何も考えずにこなしているだけではもったいない。何のためにそれをやっているのか,いま自分は何ができていないのか,課題は何なのか,そうしたことを自分の頭で考えながら練習に取り組むことが上達への道です。また,じゅつだけではなく,勝ちにこだわるどんよくさも大事です。たとえ負けても,くやしい気持ちをわすれずに,次の試合に向けてがんばれるようにメンタルをきたえましょう。それをかえすことで,強い選手になっていくのです。

  • 取材・原稿作成:尾関 友詩(ユークラフト)・東京書籍株式会社/協力:横浜銀行

私のおすすめ本

  • 心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

    長谷部 誠

    元サッカー日本代表のキャプテン,長谷部誠選手によるメンタルコントロール術が書かれています。中学生のときに読み,試合や練習に向けての気持ちの作り方など,サッカーをするうえでの参考になりました。