仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
1966年 生まれ 出身地 神奈川県
なかおろし・いんしょくてんしゃちょう仲卸・飲食店社長
市川いちかわ 英明ひであき
子供の頃の夢: プロ野球選手
クラブ活動(中学校): 柔道部
仕事内容
仲卸の会社と飲食店を経営する
自己紹介
性格せいかくはあまのじゃく。休みの日はほとんどないが、時間をみつけて、まずサーフィン。その次に家族。

※このページに書いてある内容は取材日(2012年09月25日)時点のものです

おろしの会社と,飲食店を経営けいえいしている

仲卸の会社と,飲食店を経営している

わたしは,川崎かわさき市の南部市場で,冷凍れいとうのエビやイカをあつかう,仲おろしの会社を経営けいえいしています。仲おろしとは,全国から市場に集められた食材を仕入れて,街中の飲食店やスーパーに販売はんばいするお店のことです。つまりわたしのお店は,みなさんが飲食店で注文する,エビフライやイカのお寿司すしなどの具材を販売はんばいしているというわけです。またわたしは,市場で仕入れた食材を使って,自分でも飲食店を3店開いています。わたしは,仲おろしと飲食店とを経営けいえいする社長として,合わせて20名ほどの社員をまとめる役割やくわりになっています。

毎日ひまもないほどいそがしい

毎日寝る暇もないほど忙しい

市場が始まる時間はとても早く,毎朝5時頃じごろに起きて6時にはお店に到着とうちゃくし,9時頃じごろまでお店に来られたお客様に冷凍れいとう食品を販売はんばいします。お客様は,川崎かわさきや都内・横浜よこはまの飲食店の方が多いです。その後は,市場の近くに出店したそば屋に出向き,午後2時頃じごろまで仕込しこみや調理・接客せっきゃくをします。それが終わると,車で銀行を回って,前日に売り上げたお金を入金したり,仕入れにかかったお金をんだりします。市場の仲おろしの店に帰ってきたら,売れて残りが少なくなった商品を,市場の中にあるおろしの店に内線電話で注文します。その後,午後6時頃じごろまで売上伝票などの事務じむ書類を作成します。伝票とは,何を・どのくらい・いくらで・だれに売ったかを記録するための書類で,一日に記入する伝票の枚数まいすうは200まい以上にもなります。夕方以降いこうは,都内に出店した別の飲食店に出向き,夜12時まで調理場で皿洗さらあらいをしながら,社員や店の様子を確認かくにんします。自宅じたくに帰るのは夜2時頃じごろなので,毎日ひまもないほどいそがしいですね。

いつも社員とお金について考えている

いつも社員とお金について考えている

毎日たくさんの仕事がありますが,少しでも時間が空いた時は,いつも社員のこと・お金のことを考えています。社員にはできるだけ気持ちよく働いてしいので,社員の仕事は上手くいっているか・やる気を出しているかだけでなく,家族との仲は良いか・家族は会社をどう思っているかといったことまで気にしています。また,会社を倒産とうさんさせずに大きくしていくには,お金を貯めたり,借りたりしなくてはなりません。将来しょうらい,どのようなお店を新しく出店したいのか,そのためにはいくらお金が必要なのか。お客様からいただいた売上から,仕入れにかかったお金や税金ぜいきんを引いて,残ったお金を貯めていくと,いつ必要なお金がそろうのかを考えています。このように,社員のこと・お金のことをつねに考え続けるのが,社長としての役割やくわりだと思っています。

新しい試みが成功した時に達成感を感じる

新しい試みが成功した時に達成感を感じる

仕事をしていて達成感を感じるのは,売上をばすために考えた新しい試みが,見事に成功した時ですね。例えば昨年は,年輩ねんぱいの方向けに,お正月に合わせた豪華ごうかめ合わせセットの販売はんばいを計画しました。年輩ねんぱいの方はこよみを大事になさいますから,お正月に立派りっぱなお祝いの食事を求めているだろうと考えたのです。また,年輩ねんぱいの方はインターネットを使えない方もたくさんいらっしゃるので,あえてウェブサイトではなくファックスで申しみを受け付けることにしました。結果はなんと予想の5倍以上の大ヒット。ひっきりなしに問い合わせや申しみの電話がかかってきたのです。「やった,これはすごいぞ!」とり上がりました。

お客様に文句もんくを言わせないだけの商品を提供ていきょうする

お客様に文句を言わせないだけの商品を提供する

商売とは,物とその価値かちに等しいお金を交換こうかんすることですから,本来は売る人と買う人の立場は対等であるはずです。しかし今の世の中は,昔にくらべて不景気で,物が売りにくいことから,買う人の立場の方がやや強くなっているように感じます。ですが,何でもかんでもお客様の言うことをきくのでは,物を売る人が充実じゅうじつした気持ちで働くことはできません。だからと言って,お客様を大切にしなければ,物を売ることはできません。そこでわたしは,お客様に文句もんくを言わせないだけの品質ひんしつ値段ねだんの商品を提供ていきょうすることを目指しています。プロの商売人として,ただ安いだけの商品を売るのではなく,お客様の方から「ぜひ買いたい」と言っていただけるような,価値かちのある商品を提供ていきょうしていきたいですね。

飲食店を開くために勉強を重ねた

飲食店を開くために勉強を重ねた

飲食店を開くと決めたのは,大学生の時です。大学では建築けんちくについて勉強していたのですが,就職しゅうしょく活動をする時に,小さいころ,フグ屋の社長をしていたおじさんが親戚しんせきにいて,あこがれていたのを思い出したのです。飲食店を開くなら板前さんをやとう必要があり,食材の仕入れにくわしければ板前さんをまとめていけると考え,築地つきじ市場のおろしの会社に就職しゅうしょくを決めました。おろしの仕事は,市場に食材を集めてくること。築地つきじは日本最大の市場で,全国の港をめぐって仕入れを学ぶことができ,また,せり人として,何十人もの買い手の前でせりを開催かいさいするなど,大変勉強になりました。築地つきじで6年働いた後,まだ飲食店を開く自信がなかったので,飲食店と直接ちょくせつ商売をしている仲おろしのお店を出して,飲食店の考え方を学ぶことにしました。それが現在げんざい川崎かわさきのお店で,それから5年ってようやく飲食店をオープンすることができました。仲おろしのお店を始めてから今年で18年になりますが,まだまだ会社を大きくしていきたいですし,苦労はえません。

ガキ大将だいしょうで,野球少年だった

ガキ大将で,野球少年だった

わたし川崎かわさき市に生まれ,ずっと地元で育ってきました。子どものころはガキ大将だいしょうで,野球ばかりしていたことを覚えています。小学校3年生のころから町内会の野球チームに入り,野球仲間と近所の公園や空き地で遊んでいました。運動が好きで,得意な科目は体育。苦手な科目は音楽でした。中学校では柔道じゅうどう部に入り,きびしい上下関係の中で部活けの日々ひびを送りました。

あきらめずに続けることを努力しよう

諦めずに続けることを努力しよう

みなさんには,あきらめずに続けることを努力できる人になってほしいです。勉強でも部活でも,そして商売でも,苦しい時・投げ出したい時がたくさん出てきます。必ずしも全ての努力がむくわれるではありませんが,それでも何とかってみてください。あきらめずに続けていれば,きっと見えない何かがついてきます。そして時には,助けてくれる人も出てくるはずです。また,スポーツや学校生活を通じて,団体だんたいの中でのい方を学んでほしいです。わたしは社会に出て働く時に,柔道じゅうどう部で学んだ上下関係のきびしさがとても役に立ちました。そして同じ団体だんたいで共に頑張がんばった友人は,将来しょうらいも助け合える良い仲間になると思います。

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井上 ひさし
体を動かしてばかりだった子どもの頃に、初めて最初から最後まで通して読んだ本。面白かった。

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取材・原稿作成:横浜銀行、(c)学校ネット株式会社