仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
1990年 生まれ 出身地 千葉県
子供の頃の夢: ホテルマン
クラブ活動(中学校): 剣道部
仕事内容
「カップヌードルミュージアム よこはま」内にある「NOODLES BAZAAR(ヌードルズバザール) ワールドめんロード」のうんえいと管理をする。スタッフとのコミュニケーションを大事にし、お客さまの笑顔えがおをつくり出す。
自己紹介
まじめで明るいせいかくで、いつも元気です。休日は、コーヒーを入れてゆったりごしたり、健康のためにきんトレをしたりしています。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2024年11月13日)時点のものです

「カップヌードルミュージアム よこはま」でスタッフとして働く

「カップヌードルミュージアム 横浜」でスタッフとして働く

わたしげんざい、「あんどうももふく発明記念館 よこはま」、つうしょう「カップヌードルミュージアム よこはま」で、スタッフとして働いています。
「カップヌードルミュージアム よこはま」は、世界初のインスタントラーメンを発明したあんどうももふくの「クリエイティブシンキング=そうぞうてき思考」を体感できるミュージアムです。ミュージアムは1階から4階まであり、1階はエントランスとミュージアムショップになっています。2階は、1958年の「チキンラーメン」の発売から始まったインスタントラーメンのれきあっとうてきな数のパッケージで体感する「インスタントラーメンヒストリーキューブ」、あんどうももふくがチキンラーメンを発明した小屋をさいげんした「ももふくの研究小屋」、あんどうももふくの言葉や思考、行動のほんしつを6つのキーワードに集約し、げんだいアートのざんしんなスタイルでひょうげんした「クリエイティブシンキング ボックス」などのてんスペースとなっています。3階には世界で一つだけのオリジナルカップヌードルを作ることができる「マイカップヌードルファクトリー」、チキンラーメンを手作りできる「チキンラーメンファクトリー」といったたいけんがたせつがあります。4階にはきょだいな工場の中でせいめんからしゅっされるまでの生産こうていを体感できるアスレチックせつ「カップヌードルパーク」、あんどうももふくが「めん」のルーツをさぐるために世界各国を旅したさいに出会った8か国のめん料理をさいげんし、ていきょうしている「NOODLES BAZAAR(ヌードルズバザール) ワールドめんロード」があり、わたしたんとうしているのはこの「NOODLES BAZAAR」です。

スタッフのげんじょうあくしながら、働いてもらう場所を決める

スタッフの現状を把握しながら、働いてもらう場所を決める

「NOODLES BAZAAR」はアジアのナイトマーケットをイメージした空間の中で、イタリア、中国、ベトナム、タイなどさまざまな国のめん料理とげんの飲み物などを楽しむことができる場所です。わたしの仕事はこの「NOODLES BAZAAR」でスタッフやげんとうかつするスーパーバイザー(SV)ですが、大きく分けて2つの仕事があります。
まずは「人の調整」です。「NOODLES BAZAAR」全体ではべで60人ほどのスタッフが働いています。そのスタッフのシフト調整を行ったり、一人一人と面談をしてより働きやすいかんきょうをつくれないか考えたりする仕事です。もう一つは「物の管理」です。食材のざいあくし、売り切れにならないようふうしながら発注を行います。
スタッフたちは毎日、シフトによって定められたそれぞれの持ち場で働いているのですが、「NOODLES BAZAAR」内のブースは全部で9か所あり、場所によってちがう調理作業が必要となります。こういったフードコートのような場所だと、「ただ温めて作っているのでしょ」と思われることが多いです。でも「NOODLES BAZAAR」でていきょうされる料理は、朝から野菜を切ったりスープをんだりというみ作業を行っていて、時間をかけているのが大きなとくちょうです。そのため、「この人は今、手の調子が悪いって言っていたな」など、じんじょうあくしておくことが必要です。そうしたじょうも考え合わせながら、その日に働けるスタッフでシフトを組むという作業はなかなか大変です。どうしても、急に体調をくずしてしまいお休み、ということはありますから、そういう場合は配置をへんこうしたり、お休み予定の人にシフトへんこうをお願いしてみたりと、みんなで協力し合ってえています。

あんどうももふくの理念や思いを伝える場

安藤百福の理念や思いを伝える場

「カップヌードルミュージアム よこはま」の開館時間は10時から18時で、毎週火曜日が休館日です。スタッフは9時から19時までの間でシフトを組んできんしています。
わたししゅっきんすると、まずバックヤードでメールのかくにんをしたり、前日までに発注した食材などののうひんぶつとどいているので、そのチェックなどを行ったりします。お昼のピークタイムに合わせ、10時半ごろからしゅっきんしてくるスタッフが多いので、それに合わせてしゅっきんかくにんし、朝礼のじゅんや、スタッフのシフトを組む作業などを行います。12時から15時はお客さまが多い時間帯です。ホールに出て様子を見たり、あらあらものがたまっていたらそれを手伝ったり、調理の人手が足りていないお店を手伝ったりと、全体の様子を見て動きます。夕方からはスタッフとの面談や、足りなくなった食材や物品などの発注作業を行います。また、新メニューの開発を行うこともあります。
「NOODLES BAZAAR」は単なるフードコートではなく、あんどうももふくという人の理念や思いを伝える場でもあります。めん料理を食べることで、めんの文化が伝わってきたれきを少しでも感じていただければ、という場所です。そのため、売り上げももちろん大事なのですが、そういった理念が伝わる場であることを第一に、新メニュー開発や日々のせっきゃくなどを行っています。

海外からのお客さまとのコミュニケーションの手助けも

海外からのお客さまとのコミュニケーションの手助けも

「カップヌードルミュージアム よこはま」のお客さまは、インバウンド(ほうにち外国人観光客)の方がとても多いです。実はげんざいそうにゅうじょうしゃすうの4分の1以上がインバウンドのお客さまとなっています。しんがたコロナウイルスの流行前、2018年のだんかいではそうにゅうじょうしゃすうの約12%くらいでしたから、ここ数年でやくてきえています。
海外からのお客さまに人気である理由としては、「カップヌードル」は世界中ではんばいされていて、よく知られているブランドであること、また、カップヌードルミュージアムはオリジナルのカップヌードル作りなどのさまざまな「体験」ができる場所であることが考えられます。そのため、ただ買い物をしたり、なにかを見たりするだけの観光ではなく、「体験できる場所」をさがしている方がけんさくサイトやSNSなどでじょうほうて、足を運んでくださっているのではないでしょうか。
いちばん多いのはシンガポールやたいわんなどのアジアけんの方で、平日の昼間などは8わりくらいがインバウンドのお客さまという場合もあります。そういうお客さまとスタッフとは英語でコミュニケーションを取ることが多く、わたしは英語で会話はできるのですが、すべてのスタッフが英語を話せるわけではありません。そのため、んでいる時間帯にはフロアを観察し、スタッフがこまっているときは手助けに入ります。もちろん、えいけん以外からのお客さま、英語が話せないお客さまも多くいらっしゃいます。そういった場合にはりなどでなんとかごかいいただいたり、スマートフォンのほんやくアプリなどを使いながらお話ししたりすることが多いです。

スタッフがお客さまにかんしゃされることもうれしい

スタッフがお客さまに感謝されることもうれしい

お客さまやスタッフが笑顔えがおになってくれると、やりがいを感じます。ときにはお客さまがわたしたちにかんしゃの気持ちを伝えてくださることがあり、「この仕事をやっていてよかったな」と思います。また、お客さまからのアンケートで「おいしかった」「スタッフのふんがよかった」という言葉をいただくとうれしいです。先日、英語が苦手なスタッフが海外のお客さまにいっしょうけんめいせっきゃくをしたことで、お客さまから食後にメッセージカードをいただいていました。そういうほうこくを受けると、自分のことのようにうれしいですね。
自分自身は、どんなときでもつね笑顔えがおでいることと、元気でいることを心がけています。やはり自分がそういった「笑顔えがおみなもと」であることで周りのスタッフの笑顔えがおをつくることができますし、スタッフの笑顔えがおはお客さまに伝わります。そのためにも大事なのは、まずは、笑顔えがおでいることや元気でいられることが「つう」になっていること。そしてさらに、自分のスキルだったり、勉強だったり、なにかレベルアップしたいと思うときは「つうより少し上」を目指すことを心がけています。この「少し」というのがポイントで、大きな目標ではないので目指しやすいのです。そのためにも、いいじょうたいが自分の「つう」になっているように心がけています。

カフェと人材育成の会社でつちかったスキルを生かしげんしょく

カフェと人材育成の会社で培ったスキルを生かし現職に

中学生、高校生のときはホテルマンにあこがれていました。海外旅行でホテルに宿しゅくはくしたさい、ドアマンがとてもかっこよく見えたからです。そのため高校卒業後は外国語をせんもんに学べる大学に進学したのですが、卒業後はホテルにはしゅうしょくできず、カフェをけいえいしている会社にしゅうしょくしました。第一ぼうの業界ではありませんでしたが、お客さまとせっし、ホスピタリティが必要な仕事という点では共通していたと思います。
カフェでは店長もけいけんしました。当時、わかい学生アルバイトの人たちから「仕事にしても人生にしても自分には目標がない」というような言葉を聞くことがありました。また、店長になると自分がちょくせつせっきゃくすることはり、スタッフにせっきゃくのアドバイスをするなど、「人を育てる」仕事がえてきました。そのようなけいけんから、「わかい人たちにも目標を持ち、それを達成する思いを味わってほしい。かがやいて働く大人を見て、『同じようになりたい』とゆめを持ってほしい」と思い、中小ぎょうけんしゅうを行う会社にてんしょくし、6年間働きました。その後、以前の飲食業でのけいけんを生かし、お客さまや働く人たち、未来の子どもたちのためになる仕事がしたいという思いからさらにてんしょく、2024年の5月からげんざいの仕事をしています。

けんどうとゲームで学んだ「目標を達成すること」のよろこ

剣道とゲームで学んだ「目標を達成すること」の喜び

小学生のころは内気で体力もなく、外で遊ぶのも苦手な子どもでした。しかし、中学校からけんどうを始めたことで、いろいろと変わることができました。最初は子ども用の短い竹刀しないすられないほど体力がなく、うでせも全然できませんでした。でも、せんぱいたちにめぐまれ、なんとかがんってみんなについていくことで、市内の大会で相手に勝てるようになり、高校はけんどうすいせんで進学できるほどに上達しました。また、子どものころはゲームをするのが好きでしたが、父が「今やっているゲームをクリアしないと新しいゲームは買わない」というほうしんでした。そのため、むずかしいゲームでもなんとかクリアしようとがんったおくがあります。けんどうとゲーム、そのどちらも「がんって目標を達成する」というけいけんわたしあたえてくれたものです。この達成けいけんを積むことができたからこそ、今も「目標を持ち、それを達成する」ということをにちじょうてきに考えられるのかなと思っています。

周りの人のいいところを見つけ、まねしてみよう

周りの人のいいところを見つけ、まねしてみよう

一人一人の「つう」はちがうと思います。周りの人ができることが自分にはできなかったり、そのぎゃくもあったりすると思います。まずはそういったそれぞれの「つう」を大切にしながら、周りの人のいいところを見つけ、それをまねしてみてください。そうすればいつしか、まねしたことが自分の「つう」になり、レベルアップしていると思います。そうすれば、周りの人のためにできることもえて、かんしゃされることもえていきます。それは、自信にもつながっていくと思います。少しずつでいいと思うので、ぜひ始めてみてください。

ファンすべてを見る

(京都府 中1)
(東京都 小4)
(石川県 小6)
(東京都 小6)
(兵庫県 大人)
(東京都 小4)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

田舞 徳太郎
私が以前、働いていた職場の社長が著者であり、何事も”自分が源”であることを考えさせてくれる本です。上下巻あり、学術的な部分も多いですが、自分で簡単な心理テストなどもでき、社会で役立つことを学べました。

もっと知りたいこの仕事人

取材・原稿作成:川口 有紀(フリート)・東京書籍株式会社/協力:横浜銀行