鵜という鳥を飼いならしてアユなどの魚をとる漁法が「鵜飼い」で,この鵜飼いを職業とするのが鵜匠です。鵜飼いは筑後川流域など各地で行われていますが,岐阜県の長良川で行われる鵜飼いがもっとも有名です。舟に篝火をたいてアユを誘い寄せて鵜にとらせ,鵜がアユを飲みこんだところで引き上げて,アユを吐かせます。鵜の首の付け根にはひもが付けられていて,小さなアユは鵜が食べられるようになっており,大きなアユは首のところで止まるようになっています。鵜匠はそれぞれの鵜をつないだ縄を操り,縄がからまないようにさばきながら漁をします。