木地師とは,ろくろを用いて椀や盆,盃などの日用木工品を加工し,製造する職人です。トチやケヤキ,ミズメ,ブナ,ヒノキなどの木材をろくろで回転させ,ろくろ鉋などの刃物で削って形を整えて,器などを作り出します。ろくろ鉋は木地師が自分で自分に合ったものを作ります。ろくろを使うので,「ろくろ師」と呼ばれることもあります。木地師が形を整えた器には,塗師が漆を塗ったり,蒔絵師が蒔絵を施したりして仕上げますが,自ら漆を塗って仕上げまでをおこなう木地師もいます。
「木地師」の他の呼び方:ろくろ師