塗師は生地の器などに色を塗る仕事です。以前は木製の器に漆を塗るのが主でしたが、今では器の素材の種類もプラスチックなどが主流となってきたため、使用する塗料もウレタンやアクリルなどが多くなりつつあります。しかし、器に色を塗るという作業自体は以前も今も変わりありません。塗師の作業はとても繊細で、一つの器を仕上げるために何度も塗料を塗り重ねていかなくてはなりません。基本的に一人の塗師が器を一つずつ処理していくので、大変な手間と時間がかかりますし、目指す色を出せるようになるためには、経験と技術の蓄積が必要です。