僧侶は出家して仏道に入った人のことです。自分自身の修行もおこないますが、僧侶以外の人を救うための仕事もします。その中でもっともよく知られているのは、葬儀や法事などでお経をとなえ、説教をすることです。亡くなった人が無事あの世へ行くことを祈り、この世に残った人たちが故人を失った悲しみにたえられるようにします。寺院墓地を持っている寺の僧侶は、そのお墓の監理もおこないます。寺によって仏教の宗派がちがうため、修行の仕方、お経のあげ方、その作法などが変わってきます。人生の最後の節目である「死」にかかわる仕事ですから、その責任は計り知れませんし、また、なくてはならない仕事でもあります。