美術品修復家は、汚れたり、傷んだりした美術品を修復する仕事です。
温度や湿度、紫外線などによる経年変化のほか、輸送時の損傷や、災害時に落下して破損したり、水没したり泥をかぶったりして損傷したりするなど、美術品が汚れたり傷んだりする理由はさまざまです。それぞれの作品の状態に応じて修復方針を決め、修復を行います。
例えば絵画の場合だと、制作から年月が経つと、絵の具がはがれたり、汚れがたまったり、ワニスが変色したり、画布が破れたりたるんだり、画布を支える木枠が傷んだりといった劣化が進みます。そうした状態を見極め、作業記録をとりつつ、必要な修復を行います。
また、はるか昔には、絵の一部を想像で描き足すなどのオリジナルとはかけ離れた修復も行われていましたが、近年は、経年による自然な劣化は作品の持ち味として必要以上の修復はせず、修復を行う際も、作業前の状態に戻せるような材料を用いて行うことが主流になっています。
美術品修復の作業は、主に美術館やギャラリー、コレクターから依頼を受けて行います。また、作品を制作したアーティスト本人から依頼を受けるケースもあります。
西洋美術の本場であるイタリアには文化財修復の国家資格がありますが、日本には美術品修復家になるための資格はありません。美術品修復家を目指す人の進路としては、美術系大学や大学院、専門校の保存修復科で学ぶ道があります。卒業後は、美術館や工房、美術品の保存・修復を行う会社に入って仕事をし、実績を積んでいくのが一般的です。近年は美術品保存・修復の意義が認められ、保存・修復を専門とするスタッフを置く美術館の数も増えてきています。
温度や湿度、紫外線などによる経年変化のほか、輸送時の損傷や、災害時に落下して破損したり、水没したり泥をかぶったりして損傷したりするなど、美術品が汚れたり傷んだりする理由はさまざまです。それぞれの作品の状態に応じて修復方針を決め、修復を行います。
例えば絵画の場合だと、制作から年月が経つと、絵の具がはがれたり、汚れがたまったり、ワニスが変色したり、画布が破れたりたるんだり、画布を支える木枠が傷んだりといった劣化が進みます。そうした状態を見極め、作業記録をとりつつ、必要な修復を行います。
また、はるか昔には、絵の一部を想像で描き足すなどのオリジナルとはかけ離れた修復も行われていましたが、近年は、経年による自然な劣化は作品の持ち味として必要以上の修復はせず、修復を行う際も、作業前の状態に戻せるような材料を用いて行うことが主流になっています。
美術品修復の作業は、主に美術館やギャラリー、コレクターから依頼を受けて行います。また、作品を制作したアーティスト本人から依頼を受けるケースもあります。
西洋美術の本場であるイタリアには文化財修復の国家資格がありますが、日本には美術品修復家になるための資格はありません。美術品修復家を目指す人の進路としては、美術系大学や大学院、専門校の保存修復科で学ぶ道があります。卒業後は、美術館や工房、美術品の保存・修復を行う会社に入って仕事をし、実績を積んでいくのが一般的です。近年は美術品保存・修復の意義が認められ、保存・修復を専門とするスタッフを置く美術館の数も増えてきています。