和裁士は反物などを和服に仕立てる仕事です。和服は製作する過程がとても複雑で、一枚の反物から倹反、地のし、柄合せ、裁断、印つけ、縫製という段階を経て、ようやく一枚の和服が仕上がります。しかも、これらの過程は基本的にすべて手縫いでおこなわれます。とても手間がかかる上に、技術や知識、センスによって仕上がる和服の出来映えが大きく変わってくるので、大変な仕事ですが、その分やり甲斐もあります。仕立て以外にも、寸法直し、生地の取り替え、仕上げ直しなども和裁士の仕事です。仕立てた和服を自分の手で売るため、呉服店を経営する和裁士もいます。