作詞家は作曲家の作った楽曲に歌詞をつけます。以前は作詞家が作った詞をもとに作曲家が曲をつけるということもよくありましたが、近頃では作曲が先行し、それに作詞家が詞をつけるというケースが多くなりました。そのため、何よりも楽曲のイメージを優先し、その上で詞をつけることでさらに曲がイメージアップするような作品を作らなくてはなりません。同じ文筆業でも小説家の場合、誰もが応募できる新人賞のような登竜門がありますが、作詞家にはそうしたチャンスはほとんど開かれていません。実力が必要なのは言うまでもありませんが、チャンスそのものをつかむのがとても難しい職業です。