わたしの人生はわたしが決める」
ハイヒールをはいた
ぼうさん

ハイヒールをはいたおぼうさん

西にしむら こうどう さん

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わたしそうりょで、アーティストで、LGBTQ当事者として、「だれもが平等に、自由に生きていいんですよ」ということを多くの人に伝える活動をしています。LGBTQとは、せいてき少数者を表す言葉です。わたしもその一員で、どうせいあいしゃだと公言しています。ようしょうのころは自分のことを女の子と信じてうたがわなかったわたしですが、大人になるにつれて「だんせいを好きな自分はずかしいそんざいなんだ」と思いこみ、20年以上の長い間、本当の自分を出せずにごしていました。ですが、人生のちゅうでLGBTQの仲間に出会い、「LGBTQはずかしいことではない」と気づくことができ、それをきっかけに世界がかがやき出したのです。

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わたしはメイクやおしゃれが大好きで、ハイヒールをはき、キラキラしたイヤリングもつけています。自分がそうりょになってもいいのだろうかとなやんだこともありました。でも、「ごんきょう」というおきょうの中には、「かざることは悪くありません」「ボロをまとっていては、だれも話を聞いてくれませんよ」という教えもあります。げんに、観音様はかんむりをつけて、とてもごうよそおいをされていますよね。わたしも観音様のようにおしゃれをして人前に立ち、「他人とちがうことは悪いことではないんだ」「自分らしくしていいんだよ」というメッセージを多くの人にとどけたいと思っています。

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さまざまなだんたいや学校、ぎょうのイベントでお話しする機会がたくさんあり、これまでニューヨーク国連人口きん本部やイェール大学、スタンフォード大学、ぞうじょうなどでこうえんを行っています。また、国内外のテレビやざっ、Webメディアなどから取材を受けたり、SNSで自らメッセージや動画を発信したりするほか、2020年には、他人とはちがうユニークなわたしの体験談や考えをつづった『せいせいどうどう わたしが好きなわたしで生きていいんだ』という本をしゅっぱんすることもできました。わたしが思っていたことに共感していただけていることによろこびを感じています。

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メイクやアートを通して「どんな人もかがやける」ことを伝えています。アメリカでメイクアップアーティストのけいけんを積み、日本では、ようせんもん学校の学生やLGBTQのコミュニティにどうをしたりするほか、全日本ぶっきょうかいのレインボーステッカーをデザインしました。レインボーはようせいしょうちょうする色合いです。レインボーと、しんこうのシンボルであるがっしょうのマークを組み合わせたデザインのステッカーを作り、「すべての人がそれぞれのせいかがやき、幸せに生きることをぶっきょうは願っています」という気持ちを発信しようと考えたのです。世界は多様な人であふれています。だれもがせいはっして生きられるように、わたしおうえんしています。