仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1971年 生まれ 出身地 愛媛県
しーど
子供の頃の夢: レーシングドライバー
クラブ活動(中学校): 柔道部
仕事内容
車の部品交換や修理・点検を行う
自己紹介
小さいときから車が大好きで、将来レーサーにもなりたかったくらいです。だから、車に触(さわ)ったり乗ったりが大好きで、休日になるとドライブしてることが多い。

※このページに書いてある内容は取材日(2007年12月06日)時点のものです

自分だけのオリジナル車をつくるお店

自分だけのオリジナル車をつくるお店

わたしは,主に車の販売はんばい修理しゅうりなどをしています。中でもうちのお店は特殊とくしゅで,チューニングという作業をしています。チューニングとは車の調整をすることなんですが,車に付いているいろんな部品をその車に合わせて調整したり,交換こうかんしたりします。買ったままの車じゃ満足いかないお客さんのために,お客さんが好む自分だけのオリジナル車をつくる手助けをしてるのがわたしの仕事です。自分で買ってきたプラモデルやお人形を,自分の好みに合わせていろいろ改造かいぞうしたり着飾きかざったりしますよね。車も同じように,見た目をかっこよくしたりサーキットに行って速く走れるようにしたり出来ます。そういったことを専門せんもんにやっているお店です。

車の情報をたくさん仕入れて仕事に活かす

車の情報をたくさん仕入れて仕事に活かす

お店は,朝10時から夜8時までやってます。10時にお店を開けたら,修理しゅうり依頼いらいされていた車の部品を注文します。お店では1日にたくさんの電話が鳴ります。お客さんからの問合せや,部品をあつかっているメーカーさん。他店の車屋さんからも電話がきて,相談を受けたりもします。もちろん,お店にもお客さんが来るので接客せっきゃくもします。その合間を見て,依頼いらいされている車の修理しゅうりや,調整,点検てんけんをします。修理しゅうりする車を取りに行ったり,出来上がった車を持って行ったりする作業もします。夜になると,仕事が終わったお客さんでお店はいっぱいになります。車の最新情報じょうほうを聞きに来る人や,車を格好かっこう良くするための相談や,車をえるための相談も受けたりします。いろんなお客さんが集まって,情報じょうほう交換こうかんの場にもなっています。こんな部品を使ったら車が良くなったとか,新しく出たこの部品はどうなのかな?とか。サーキットに行って走った話しなどいろんな話しが飛び交い,そこでいろんなお客さんの好みを知ることもわたしの仕事の一部です。ですから気が付いたら,閉店へいてん時間をぎてることはよくあります。

車の部品は10000点をえるほど存在する

車の部品は10000点を超えるほど存在する

基本きほん的にいろんな知識ちしきを求められる仕事なので,知識ちしきがないとダメですね。あとはお客さんが何をしたいかによって部品の選択せんたくをするので,部品のことをよく知っておかなければなりません。部品も時代によって変化してきます。今や車の部品は10000点もえるほど種類が出ています。現在げんざいわたしのお店であつかっている部品は1000点以上ありますが,雑誌ざっしに出ている部品は全てあつかえるようにしてあります。毎月出てる雑誌ざっしでも10さつ以上はあるし,新製品せいひんのカタログになるともっとたくさんあります。その中から的確てきかくに使える部品の見極めも必要になってきます。例えば,お客さんがサーキットを走りたいと言えば,サーキットで走れるような部品を選ばないといけません。普段ふだん,走るだけの部品ではサーキットでスピードを出すのにえられないからです。部品の選択せんたく間違まちがえるとお客さんからの信頼しんらいも失ってしまうので,毎日いろんな情報じょうほうを仕入れたり自分で部品を購入こうにゅうして試してみたりしています。

どこにもないオリジナルの車を完成させる!

どこにもないオリジナルの車を完成させる!

どこにもない,オリジナルの車を完成させたときが一番うれしいです。お客さんの車であっても,普段ふだん走ってない世界で1つしかないオリジナルの車が出来上がると達成感を感じます。よく岡山おかやま国際こくさいサーキットという所で車のレースが開催かいさいされます。うちのお客さんはそこへ出場することが多いので,その中でわたしが手がけた車が入賞するということもあります。あと,わたしのお店ではオリジナルの部品を製造せいぞうしてるんですが,その部品を使用してサーキットに行った時にタイムが上がったり,レースで入賞したと聞くとうれしいですね。夜おそくまでかかって完成させた車がこうして活躍かつやくしてくれるとわたしもやりがいを感じます。

直せない車はない!世界で1つの車を造る!

他のお店では直せなかったものを,わたしの店に修理しゅうり依頼いらいされることがあります。そういったものは,必ず直すようにしています。他のお店で直せなかったんだから修理しゅうりにはかなり手間はかかりますが,必ず修理しゅうりするぞ!っていう気持ちで車に向かっています。また,うちのお店では他ではつくれない完全オリジナルを目指しています。このような,元々もともとある車を好みの車につくえてくれるお店は,西条さいじょう市内でもわたしのところをふくめて2けんくらいしかありません。車を販売はんばいしたり修理しゅうりするだけなら,たくさんの車屋さんがあります。わたしのお店では,単純たんじゅん既製品きせいひんの部品を使うだけでなく,部品をその車に合わせて一からつくりだす作業もやっています。だから,世界に一つの車をつくることが出来るのです。

だれも乗ってない車を造りたかった

誰も乗ってない車を造りたかった

わたしは,やっぱり小さいときから車は好きでした。それに,だれも乗ってない車をつくりたかったから,この仕事をするようになりました。高校を卒業して,自動車整備士じどうしゃせいびし専門せんもんの短大に行きました。短大を卒業後は,車を販売はんばいするディーラーへ就職しゅうしょくしました。そこで10年ほどつとめました。ディーラーでは一般いっぱん整備せいび修理しゅうりをしていました。それから車を好みのものに作り替つくりかえる個人こじん店に入って数年働いて,今の自分のお店を始めました。ディーラーでつとめてる間に,自分の趣味しゅみの車は23台えました。仕事だけでは,車の全てを知ることができないので,自分の車をえしながらいろんな車の特徴とくちょうやら,車について勉強しました。それが,今では大きく役に立っています。

ダンプに乗った経験が今のお店をするきっかけになった

子どものころはおとなしい子でした。どっちかと言うと,ボーっとしてたんじゃないかなぁ。でも,小学校1年生のときに,親戚しんせきのおじさんがダンプカーに乗せてくれたことは今でもよく覚えています。親戚しんせきのおじさんがダンプを運転してる人だったんだけど,おじさんはわたしをひざの上に乗せてくれました。そして,そのダンプを運転し始めました。ハンドルはすごく大きくて小学生の自分にはとても回せなかったけど,ダンプから見える景色は今まで見たことのない景色で気持ちが良かったです。ダンプを実際じっさいに動かしたような感覚になってしまって,興奮こうふんしてしまいました。これをきっかけに車が大好きになりました。

予習復習は社会でも役に立つ

予習復習は社会でも役に立つ

子どもたちには,将来しょうらいに向けてゆめを持ってしいです。どんなゆめでもいいから,ゆめに向かって努力してしいと思います。わたしゆめかなえるためにいっぱい努力しました。あと,どんな社会に出ても予習復習ふくしゅうが大事だと思います。小学校や中学校でやってきた予習復習ふくしゅうは必ず社会でも役に立ちます。その日やったことを一度,頭の中に思い出して,次の日の仕事の計画などを頭の中で考えたり,次の作業のために勉強しておいたり。予習復習ふくしゅうをしてると仕事上のミスが少なくなります。このことはずっと,ぼく後輩こうはいに言ってきたことですが,ぼく自身も実際じっさいに予習復習ふくしゅうをすることで仕事のミスをらし,無駄むだをなくしています。車の修理しゅうりで言うと,言われた場所を修理しゅうり点検てんけんすることは簡単かんたんです。次はここがこわれたりしないか。という先見の目を持ってみたり,少しでもおかしいと思ったら部品を早めに交換こうかんして,車がこわれてしまわないように努めています。今,その部品がこわれてなくても後々のちのちこわれてしまって事故じこにつながるケースがあるからです。車に関する勉強も予習復習ふくしゅうの中でやっています。それが,積み重なってお客さんの信頼しんらいにもつながってます。

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取材・原稿作成:西条市産業振興課 倉本、編集:(c)学校ネット株式会社