仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1983年 生まれ 出身地 茨城県

菊池(きくち) 真以(まい)
子供の頃の夢: 学校の先生
クラブ活動(中学校): バレーボール部
仕事内容
天気を予想し,テレビで分かりやすく伝える。
自己紹介
空や,季節の花々の写真撮さつ影えいが趣しゅ味みです。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2018年11月13日)時点のものです

気象データを総そう合ごう的てきに判はん断だんして天気を予想

気象データを総合的に判断して天気を予想

私わたしは気象予よ報ほう士しです。天気を予想して,テレビを見ている人に伝える仕事をしています。
気き象しょう庁ちょうから提てい供きょうされる気温や湿しつ度どのデータ,地上の天気図,上空の天気図,衛えい星せい画が像ぞう,コンピューターがたたき出す最新の天気の予よ測そく,それらの情じょう報ほうを総そう合ごう的てきに判はん断だんして天気を予想しています。その内ない容ようを視し聴ちょう者しゃに分かりやすく伝えるために,いったん原げん稿こうに書いてから,テレビカメラの前に立っています。
番組では決められた時間内に終わるよう,時計を見ながら話をしています。また本番中に新しい気象データが届とどいて予想が変わると,それを必ずリアルタイムでお伝えするようにしています。
天気は刻こく々こくと変わっていくものですから,休みの日も空の様子を確かく認にんするようにしています。

平へい均きん合ごう格かく率りつが5%という難なん関かん試験

気象予よ報ほう士しは国家資し格かくです。国家試験に合ごう格かくしないと,この仕事に就つくことはできません。気象予よ報ほう士しの試験は年に2回行われています。学科試験が2つと実じつ技ぎ試験が1つあり,平へい均きん合ごう格かく率りつが5%という難なん関かん試験です。でも年ねん齢れいや学歴などは関係なく,誰だれでも試験を受けることができます。なかには小学生で合ごう格かくした人もいます。
テレビの「お天気キャスター」は,タレントやアナウンサーでもなることができますが,自分で天気の予想ができるのは,気象予よ報ほう士しの資し格かくを持った人だけです。また気象予よ報ほう士しの活かつ躍やくの場は,テレビやラジオのほかにも,気象情じょう報ほうを必要とする企き業ぎょうなどさまざまです。

誰だれが聞いても分かりやすい気象情じょう報ほうを

子どもからお年とし寄よりまで,誰だれが聞いても分かりやすい気象情じょう報ほうをお伝えできるように心がけています。とくに台風や大雨など,災さい害がいにつながる気象現げん象しょうを見み逃のがさず,丁てい寧ねいに伝えることがいちばん大事だと考えています。危き険けんが差しせまっているときにそれをどう伝えるのか,みなさんにとって何が最さい優ゆう先せんの情じょう報ほうなのか,それらを判はん断だんするのはとても難むずかしいですが,だからこそやりがいのある仕事だと思っています。

視し聴ちょう者しゃの声がうれしい

「菊きく池ちさんの番組を見ると天気のことがよく分かります」「生活の役に立っています」,視し聴ちょう者しゃの方からそんなふうに言われることがいちばんうれしいです。私わたしが仕事を始めて間もないころ,「今夜は晴れて星空がきれいです。流りゅう星せい群ぐんが見られますよ」とお伝えしたら,翌よく日じつに「菊きく池ちさんの番組を見たおかげで,流れ星を見ることができて元気が出たよ」というお便りをいただいたことがありました。それがとてもうれしくて,今でも忘わすれることができません。

気象予よ報ほう士しは体力勝負

天気は24時間変わり続けるものですから,気象予よ報ほう士しはつねに最新の気象データと向き合っている必要があります。番組によっては朝早くに起きたり,また夜よる遅おそくまで働いたり,ときには眠ねむる時間をけずったりしないといけません。体力勝負の仕事です。

桜さくらの開花日の予想法

お天気や降こう水すい確かく率りつだけでなく,毎年,さまざまな気象会社が桜さくらの開花予想を発表しています。なかには年明け早々に発表するケースもあるほどです。それだけ多くの人が,桜さくらの開花を待ち遠しく思っているということでしょう。
かつては,気き象しょう庁ちょうが桜さくらのつぼみの重さを計って開花を予想していた時代もありました。桜さくらの開花には,春先の平へい均きん気温が大きく影えい響きょうします。ほかにも,開花直前の天気や気温,また冬の寒さなども関係しています。自分だけのお気に入りの桜さくらを見つけて観かん測そくを続け,開花予想をしてみるのも,おもしろいかもしれません。

きっかけはお天気キャスター

きっかけはお天気キャスター

学生時代,私わたしは気象会社でお天気キャスターの仕事をしていました。まだ気象予よ報ほう士しの資し格かくを持っていなかったので,ほかの気象予よ報ほう士しが書いた原げん稿こうを読んでいました。その仕事に就つきたいという強い気持ちがあったわけではなく,「なんだか楽しそうだな」と思い,オーディションに応おう募ぼしたのです。仕事を続けていくうちに,自分でも天気を予想して原げん稿こうを書きたいという気持ちが大きくなり,気象予よ報ほう士しの資し格かくを取ることにしました。国家試験に合ごう格かくして資し格かくを得たのは,大学4年生のときです。

好きなことをたくさん見つけよう

大学に入ったころの私わたしには,絶ぜっ対たいになりたいという職しょく業ぎょうがなく,なかなか進路を決められませんでした。でも,好きなことや興きょう味みのあることはたくさんあったんですね。そのうちの一つがお天気キャスターとしての活動でした。
みなさんにお伝えしたいのは,なるべくたくさんのことに興きょう味みを持って取り組んでほしいということです。うまくできなくてもいいのです。とにかくやってみることが大切です。そうしていろいろな経けい験けんをする中で,自分が好きだと思えることをたくさん見つけてください。あなたの好きなことや興きょう味みのあることは,あなたが進路に迷まよったときや社会に出たときに,必ず役に立ちますよ。

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私のおすすめ本

武田 康男/菊池 真以
月ごとに,気象現象や季節の言葉を,写真とともに紹介した本です。
取材・原稿作成:東京書籍株式会社