仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1993年 生まれ 出身地 東京都

時松(ときまつ) 千夏(ちなつ)
子供の頃の夢: 獣医師
クラブ活動(中学校): 吹奏楽部
仕事内容
工事現げん場ばで,図面どおり工事が進むよう,作業員に指し示じを出し作業を進める。作業員が作業しやすいように段だん取どりをしたり,安全に働くことのできる環かん境きょうを整えたりする。
自己紹介
基き本ほん的てきにはポジティブで,嫌いやなことは寝ねたら忘わすれるタイプです。休日は家でゆっくりする日もあれば,ダイビングに行って気分転てん換かんすることもあります。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2018年11月12日)時点のものです

安全に,スケジュール通りに工事が進むように段だん取どりをする

安全に,スケジュール通りに工事が進むように段取りをする

私わたしは,五ご洋よう建けん設せつ株かぶ式しき会がい社しゃで,現げん場ば監かん督とくの仕事をしています。現げん場ば監かん督とくの主な仕事は,工事現げん場ばで,安全かつスケジュール通りに図面で決められたものを作れるように,前もって準じゅん備びをしたり,現げん場ばで作業員さんに指し示じをしたりすることです。例えば,作業の前に,どこに何をつけるかということを決め,あらかじめ準じゅん備びをしたり,全体のスケジュールから,1週間,1日のスケジュールを立てて,きちんと期間中に終わらせられるよう,準じゅん備びをしたりします。私わたしは入社2年目ですが,私わたしたち若わか手ては,毎朝の朝礼や,お昼の打ち合わせの司会進行などの仕事も行います。工事の規き模ぼにもよりますが,私わたしが今,携たずさわっている「沈ちん埋まいトンネル」の工事では, 20数名の職しょく員いんが現げん場ば監かん督とくをしています。
今は,東とう京きょう湾わんの中央防ぼう波は堤てい地区と有あり明あけ地区を結ぶ「臨りん港こう道路南北線」という道路の一部である,大きな沈ちん埋まいトンネル(海中トンネル)を造つくる工事を担たん当とうしています。トンネルといっても,海底に穴あなを掘ほるのではなく,「沈ちん埋まい函かん」という鋼こう製せいの枠わくにコンクリートを充じゅう填てんさせた大きな箱を作って,船のように浮うかべて運び,海の中に沈しずめます。沈ちん埋まい函かんの大きさは,長さが134メートル,幅はばが27.8メートル,高さが8.35メートル。それを7つ作って,1つずつ順番に沈しずめて,海の中で繋つなげて,最終的に1本のトンネルになります。2016年から始まった工事で,完成は2020年の予定です。

工事で使うための船もつくる部ぶ署しょ

工事で使うための船もつくる部署

私わたしは「機き電でん職しょく」として入社し,工事で使うための船せん舶ぱくや機械を設せっ計けい・開発したり,運用支し援えんなどをするのが主な仕事です。今は若わか手てなので,現げん場ば監かん督とくとしてさまざまな現げん場ばを経けい験けんしている途と中ちゅうです。また,沈ちん埋まいトンネルはトンネルを造つくる工事ではありますが,沈ちん埋まい函かんは,海に浮うかべて輸ゆ送そうするなど,船をつくる技ぎ術じゅつが多く使われているので,ほかの工事現げん場ばと比くらべ,機き電でん職しょくの仕事が多い工事です。そのため,土ど木ぼく職しょく以外に,私わたしを含ふくめた数人の機き電でん職しょくがこの現げん場ばに配はい属ぞくされています。
私わたしは入社してからこの現げん場ばに配はい属ぞくされ,途と中ちゅう,ほかの現げん場ばへ応おう援えんに行った時期もありましたが,約1年半,ほぼこの現げん場ばにいます。午前7時30分から午後5時までが現げん場ばでの作業で,途と中ちゅう,1時間のお昼と30分の休きゅう憩けいが入ります。その日の現げん場ば作業が終わったら,事じ務む所しょに戻もどり,次の日の準じゅん備びをして,家に帰ります。
現げん場ばでの私わたしたち現げん場ば監かん督とくの主な仕事は安全管理や品ひん質しつ管理です。私わたしが主に担たん当とうしている安全管理は,日々の作業の内ない容ようを日にっ誌しに記録したり,クレーン作業の周りをカラーコーンで区切って,危き険けんな場所を立たち入いり禁きん止しにしたり,作業員さんが安全に通る道を確かく保ほしたりしています。

安全管理のために起こりうる事じ故こを書き出して,安あん全ぜん性せいの評ひょう価かをする

安全管理のために起こりうる事故を書き出して,安全性の評価をする

日々の作業内ない容ようは安全日にっ誌しに書き,その作業をしている間,どんなことが起きると危あぶないか,事じ故こが起こる可か能のう性せいはどれくらいかなど,項こう目もくごとに点数をつけていきます。その結果をもとに,作業をする上でどんなことに注意をするべきか作業員さんに確かく認にんし,内ない容ようが合っているかをチェックします。毎日,朝礼やお昼のミーティングで危き険けんなことは周知して,特に危あぶないところには,掲けい示じして知らせます。
工事を進めるなかで,作業員さんにいろいろ質しつ問もんされることも多いのですが,私わたしは経けい験けんが浅いため,まだまだわからないこともあります。現げん場ばの安全管理のためにも,わからないことがあれば,そのたびに必ず上司や先せん輩ぱいに確かく認にんしてから,答えるようにしています。

現げん場ばの仕事は体力勝負,寒さ対たい策さくも万ばん全ぜんに

現場の仕事は体力勝負,寒さ対策も万全に

私わたしは大学で土木を専せん門もんに学んだわけではないので,土木工事に関する知ち識しきは,会社に入ってから先せん輩ぱいに教えてもらいながら覚えていきました。現げん場ばで使われている単語ひとつとっても,土木工学科出身の人は知っていても,私わたしは本当に何も知らなくて,最初はセメントとコンクリートの違ちがいもわからず,覚えるのが大変でしたね。女じょ性せいの人数はまだ男だん性せいと比くらべて多くはないですが,今いる事じ務む所しょでは,同期に1人と後こう輩はいに1人女じょ性せいがいて,何かあれば相談しています。
この仕事は体力を使います。現げん場ばに出ているときは,朝も早く,夜も遅おそくまで作業があることもあります。沈ちん埋まい函かんを造つくるときはとても広い「ドライドック」の中を一日中動き回っていることも多いので,疲つかれてしまうこともありました。また,冬の屋外作業はとにかく寒いので大変ですが,ダウンジャケットを着こんだり,温かいお茶を持って行ったりしてしのぎます。

自分のした仕事の意味がわかるとうれしい

自分のした仕事の意味がわかるとうれしい

仕事を始めたばかりのころは,正直よくわからないまま,言われたとおりに仕事をしていた部分もありました。「何のためにこの部品を取り付けているのだろう」ということもよくありました。でも,2年目になって,実じっ際さいに取り付けた部品が使われていたりすると,「これはこのために取り付けていたんだ」と改めてわかるんです。自分がしたことの意味がわかったときは,うれしかったですね。今の現げん場ばの工事が終わるのはまだ先ですが,完成したら,改めて違ちがう喜びがあるのだろうと思います。
現げん場ばで一いっ緒しょに仕事をしていた作業員さんと久ひさしぶりに会うと,うれしくなりますね。入社するまでは,現げん場ばの作業員さんにはちょっと怖こわいイメージもありましたが,全然そんなことはなくて,みなさんやさしく教えてくれて,いい方ばかりです。現げん場ばに出ているときは楽しいですよ。時期によっては,事じ務む所しょ内で,次に行う工事の検けん討とうをするのですが,一度現げん場ばを経けい験けんした後は,何のための作業かがよくわかるので,それも楽しいですね。

大きいものをつくりたい,いろいろな場所へ行きたいと建けん設せつ業ぎょうへ

大きいものをつくりたい,いろいろな場所へ行きたいと建設業へ

小さいころからものを作るのが好きで,理り系けいの科目が好きだったので,理り系けいで何かつくるのを仕事にしたいと,海洋工学部に進学しました。私わたしの通っていた東京海洋大学は,海に関することが学べる総そう合ごう大学で,海の生物や環かん境きょう,船に関する研究などができます。私わたしもそこで,造ぞう船せんに関する技ぎ術じゅつを学びました。
就しゅう職しょく活動をしていく中で,なんとなく大きいものをつくりたいなと思うようになりました。私わたしのいた大学で大きいものをつくりたいというと,造ぞう船せん所じょを目指す人が多いのですが,造ぞう船せん所じょの工場は全国にたくさんあるわけではなく,一度そこで働き始めると,ずっと同じ場所での勤きん務むになります。そうなると,もし自分に合わなかった場合に,違ちがうところに行けないなという思いもあり,建けん設せつ業ぎょうなら,いろいろな現げん場ばへ行って,いろいろなところを見られると思ったのが,この仕事を志し望ぼうしたきっかけです。
私わたしが勤きん務むする五ご洋よう建けん設せつという会社は,海洋土木工事を主に手がける建けん設せつ会社です。その中で私わたしの職しょく種しゅは「機き電でん職しょく」といって,起重機船というクレーンがついた船など,工事で使用する船の設せっ計けいや開発もする職しょく種しゅで,大学で勉強したこととも繋つながるため,入社を決めました。

手芸や工作,ものづくりが好きな子ども時代

手芸や工作,ものづくりが好きな子ども時代

子どものころは,家にいるほうが好きで,何か作ったり,本を読んだりするのが好きでした。手芸クラブに入ったり,工作をしたりしていました。他の女の子がおままごとをしているときに,私わたしは砂すな遊あそびとか,そういうことばかりをしていたようです。本は小さいころから好きで,近所の友達と,月に一回バスに乗って,ちょっと離はなれたところにある図書館に行くのが楽しみでしたね。アドベンチャーやSF小説が好きで,『ダレン・シャン』や『ハリー・ポッター』などのシリーズをよく読んでいました。
中学生くらいのころは,数学が一番得意で,進路は理り系けいだなと思っていました。高校の物理の先生もとてもいい先生で,わかりやすく教えてもらえたので,物理が好きになりました。
子どものころは家が好きでしたが,大学の授じゅ業ぎょうで,遠泳実習で長ちょう距きょ離りを泳がされたり,乗船実習といって,1か月間船に乗り続ける授じゅ業ぎょうがあったりしました。その結果,ちょっとアクティブになって,外で遊ぶようになってダイビングが趣しゅ味みになり,今でも休みにはいろいろなところに潜もぐりに行っています。

やりたいと思ったことはやってみよう

やりたいと思ったことはやってみよう

みなさんは,勉強もしないといけないでしょうが,興きょう味みをもったことに対して,時間を費ついやせる時期だと思います。ですから,なんでもやってみてください。いろいろなことにチャレンジしたらいいなと思いますね。
私わたし自身,もっといろいろやっておけばよかったなという後こう悔かいもあります。例えば,中学生のときは,大学生になったら世界遺い産さん巡めぐりをしたいと考えていましたが,大学生になると結局いろいろあってできませんでした。したいと思ったことは,できるうちにしたほうがいいと思います。漠ばく然ぜんとでも,やりたいと思ったことがあれば,やってみてください。

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私のおすすめ本

恩田 陸
高校生のころ,友人からの薦めで読んだ本で,不思議な力を持つ常野一族をめぐる短編集です。このシリーズは本当に面白くて,社会人になった今でも何度も読み返しています。

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けんせつ小町(日本建設業連合会)
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取材・原稿作成:東京書籍株式会社/協力:一般社団法人 日本建設業連合会,五洋建設株式会社