仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1972年 生まれ 出身地 愛媛県

吉本(よしもと) 圭吾(けいご)
子供の頃の夢: 宇宙飛行士
クラブ活動(中学校):
仕事内容
サステナビリティへのさまざまな取り組みを企き画かくし、グループ全体を率ひきいる。
自己紹介
人に答えを聞くより自分で答えを考えることが好きで、問題も人に与あたえられるより、自分で見つけるのが好きです。最近はAIに興きょう味みを持っていて、いろいろな使い方を試ためしながら学んでいます。今までできなかったことができるようになるのが楽しいです。
出身高校
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2026年01月06日)時点のものです

りそなグループ全体のサステナビリティを推すい進しん

りそなグループ全体のサステナビリティを推進

私わたしは株かぶ式しき会社りそなホールディングスの「サステナビリティ推すい進しん室しつ」という部ぶ署しょで室長を務つとめています。りそなグループが取り組んでいるサステナビリティ活動の幅はばを広げたり、管理したりする仕事をしています。
「サステナビリティ」は、人が安心して暮くらせる持続可か能のうな社会を実じつ現げんするための考え方で、社会課題の解かい決けつと経けい済ざい成長、社会の発はっ展てんを同時に目指すものです。そのための取り組みには、例えば、地球温おん暖だん化かの解かい決けつを目的に、再さい生せい可か能のうエネルギーを活用することなどがあります。
サステナビリティにグループ全体でどう取り組んでいくかを考え、計画を立て、実じっ際さいにやってみた後に振ふり返かえって次の目標を考える。これを繰くり返かえしながら、活動の幅はばを広げていくのが私わたしの仕事です。

先せん導どう役やくとしてサステナビリティに取り組む

先導役としてサステナビリティに取り組む

私わたしたちの部ぶ署しょは、気候変動などの環かん境きょう課題や人じん権けん問題、貧ひん困こんなどの社会課題といった課題のために資し金きんを活用する「サステナブルファイナンス」の取り組みのほか、会社全体での二に酸さん化か炭たん素そ排はい出しゅつ量りょうの削さく減げんなどにも取り組んでいます。また、気候変動が会社に及およぼす影えい響きょうをシミュレーションし、そのリスクをどのように回かい避ひ・カバーするのかを考える「気候変動リスク・機会のシナリオ分ぶん析せき」という業ぎょう務むもあります。投とう資し家かや顧こ客きゃく、従じゅう業ぎょう員いんなどに報ほう告こくし、会社の将しょう来らいのリスクや成せい長ちょう性せいを判はん断だんするための材料にしてもらうためのものです。
また、社内にサステナビリティの大切さを伝える活動もいろいろと行っています。特に、金きん融ゆうの視し点てんからSDGsに貢こう献けんできるような仕組みをつくっていくサステナブルファイナンスに取り組む際さいは、他た部ぶ署しょに対しての啓けい発はつ活動を行うことが多いです。ほかにも、会社の電気設せつ備びを管理している部ぶ署しょに呼よびかけて二に酸さん化か炭たん素そ排はい出しゅつ量りょうを減へらしたりと、会社全体がサステナブルな方向に進んでいくための先せん導どう役やくをしています。

金きん融ゆう経けい済ざい教育の取り組みも

金融経済教育の取り組みも

私わたしたちの部ぶ署しょでは、「金きん融ゆう経けい済ざい教育」も行っています。子どもたちにお金についての正しい知ち識しきや、お金とうまく付き合っていくために必要な考え方などを身につけ、自分の身を守る力を持ってほしいという思いから、小学校から大学まで、全国の学校で実じっ施ししています。実じっ際さいの暮くらしの中で役立つお金の知ち識しきや感覚を身につけるには、体験に基もとづいて学ぶことが大切だと考えているので、グループワークが中心の授じゅ業ぎょうです。
例えば、小中学生向けには、「無人島に持っていくものを10個こ考える」というワークを用意しています。このワークでは、まず持ち物を10個こ考えてもらった後で、次は5個こに絞しぼってもらいます。こうした過か程ていを通じて、「必要なもの」と「欲ほしいもの」とに分けて優ゆう先せん順位を判はん断だんする、「ニーズとウォンツ」という考え方を学んでもらいます。
高校生や大学生には、「30歳さいになった理想の自分を想そう像ぞうする」という、よりリアルな方向のワークを行います。住みたい家、家や賃ちん、食しょく費ひなどを細かく設せっ定ていし、就つきたい仕事の平へい均きん収しゅう入にゅうと支し出しゅつを比くらべてみることで、将しょう来らいの自分の暮くらしやお金のやりくりについて、現げん実じつ的てきに考えるきっかけにしてもらいます。
このように、受じゅ講こう者しゃの年ねん齢れい層そうや学習段だん階かいに合った授じゅ業ぎょうを行うために、さまざまなプログラムを用意しています。受じゅ講こう者しゃのみなさんが楽しみながら学んでいる様子を見るとうれしくなりますね。

相手の立場で考えることを意い識しきしている

相手の立場で考えることを意識している

私わたしの仕事の目標は、「仕事を通してサステナビリティに貢こう献けんできる仕組みをつくっていくこと」です。「サステナビリティに貢こう献けんする」というと、どうしても「仕事ではない、ボランティア的なもの」という捉とらえ方をされやすいです。でもサステナビリティは本来、「社会課題の解かい決けつと経けい済ざい成長、社会の発はっ展てんをすべて同時に目指そう」という考え方です。会社に来て、仕事をする。それが地球に優やさしく、社会にとっていいものになる。このように、社員の誰だれもが仕事を通して自然とサステナビリティに貢こう献けんできるような仕組みがつくれたら、より地球に優やさしく、経けい済ざい成長にも貢こう献けんできる、真にサステナブルな会社になっていけると考えています。
この目標を実じつ現げんするためには多くの社員に協力してもらい、時には仕事のやり方や内ない容よう自体を変えてもらう必要も出てきます。さまざまな考えを持つ人たちに取り組みの目的や意い義ぎを説明し、納なっ得とくしてもらうのは、とても大変です。例えば、みなさんがやりたいと思っていることを、クラス全体や学校全体でやるには?と考えてみてください。周りのみんなに協力してもらうことの難むずかしさ、大変さがイメージしやすいかもしれません。
多くの人に協力してもらうために、私わたしはいつも「相手の立場に立って考えること」を意い識しきしています。まず「この人はいつもどんなことを考えながら仕事をしているんだろう」「あの人の仕事の目標は何だろう」と想そう像ぞうすることから始めています。そして、「それぞれの考えや目標、仕事内ない容ようの中に、サステナビリティの要よう素そを織おり交まぜていくにはどんな工く夫ふうができるだろう?」と考えることで、より多くの人がサステナビリティに貢こう献けんする活動に参加していきやすい環かん境きょうをつくっています。

試し行こう錯さく誤ごして自分なりの答えをつくっていくのが好き

試行錯誤して自分なりの答えをつくっていくのが好き

答えがないことに対して自分なりの答えをつくり上げていくことにやりがいを感じます。仕事を通してサステナビリティに貢こう献けんできる仕組みをつくるためにはどうすればいいか、誰だれも答えを知りませんし、教科書もありません。また、金きん融ゆう経けい済ざい教育を始めたときも、世代的にそういう授じゅ業ぎょうを受けたことがない自分が今の子どもたちにどう教えればいいのか、わからないことだらけでした。でも、そんな未知の領りょう域いきに挑ちょう戦せんしている最中はわくわくしますし、自分なりの答えを探さがして試し行こう錯さく誤ごを重ねるのがとても楽しいのです。
金きん融ゆう経けい済ざい教育では、過か去こに「先生として授じゅ業ぎょうを行う社員が足りない」という課題に直面したことがありました。その際さいは、「未み経けい験けん者しゃでも授じゅ業ぎょうができるよう、お手本が必要だ」と考え、講こう師し用のレクチャー動画も自分で作成しました。初めて授じゅ業ぎょうをする人が感じる不安や緊きん張ちょうを想そう像ぞうし、それを乗のり越こえるために必要なサポートは何かと考えて、これも自分なりにつくり上げていったんです。
授じゅ業ぎょうの内ない容ようを考える上でも、学校の先生や子どもたちの視し点てんに立って「どんな授じゅ業ぎょうが求められているのか?」と考えたり、毎回の授じゅ業ぎょうの振ふり返かえりをきちんと行ったりすることで、今の授じゅ業ぎょうができ上がってきました。授じゅ業ぎょう後に、子どもたちから「受けてよかった」と言ってもらえるとすごくうれしいですし、がんばる意い欲よくがわいてきます。

実じっ践せんと振ふり返かえりを重ね、一歩ずつレベルアップ

実践と振り返りを重ね、一歩ずつレベルアップ

仕事をする上で、「事実から始める、仮か説せつで動く、実じっ際さいにやって確たしかめる」ことを大事にしています。どんな取り組みを行うときも、まずは事実をもとに、どんなやり方が効こう果か的てきか仮か説せつを立て、それを実じっ際さいにやってみます。成功しても失敗しても、その結果を必ず記録して次に生かしていきます。
例えば金きん融ゆう経けい済ざい教育なら、まず授じゅ業ぎょうを行う学校の先生との打ち合わせで、教える内ない容ようや授じゅ業ぎょう方法の希望、困こまっていることなどを聞き取り、「事実」を集めます。それを踏ふまえ、どのような内ない容ようで、どんなワークを用意すべきかを考えながら準じゅん備びする段だん階かいが「仮か説せつで動く」です。
その後、実じっ際さいに授じゅ業ぎょうを行って受じゅ講こう者しゃの反はん応のうを見たり、授じゅ業ぎょう後のアンケートでフィードバックをもらったりして、結果を「確たしかめる」。また、この結果は、次につながる「事実」にもなります。「授じゅ業ぎょうのここが楽しかった」「こんな話も聞いてみたい」などの意見から「事実」を集め、それに応こたえるための「仮か説せつ」を考える……というように、繰くり返かえしながらブラッシュアップしていきます。
金きん融ゆう経けい済ざい教育だけでなく、社内での啓けい発はつ活動や、その他の取り組みにおいても、仮か説せつを立て、実じっ践せんし、振ふり返かえって次につなげる、という流れを大切にしています。このプロセスを積み重ねることで、サステナビリティに貢こう献けんする活動の幅はばや可か能のう性せいをもっと広げていきたいと考えています。

「人に教える」仕事に縁えんがある

「人に教える」仕事に縁がある

大学生のころは、塾じゅく講こう師しのアルバイトに夢む中ちゅうになっていました。生徒一人一人に合った教え方を考えながら自分で問題や教材を作り、授じゅ業ぎょうをして、成せい績せきの変化や生徒の反はん応のうから、自分の教え方が合っていたかを確たしかめる。当時から、事実をもとに仮か説せつを立て、実じっ践せんして振ふり返かえることを大切にしていました。
そのまま塾じゅくの先生を続けていこうかと思っていたのですが、就しゅう職しょく活動の中でりそなグループの社員の方と出会い、その人のパワーを感じる言葉や存そん在ざい感かんがとても印いん象しょうに残りました。当時はいずれまた塾じゅく講こう師しの仕事をしたいと考えていたので、「こんな人と同じ環かん境きょうで働くことができたら、話す力やコミュニケーション力が高まり、よりよい講こう師しになれるのではないか」と思い、入社を決めました。
入社後は銀行の窓まど口ぐちや、企き業ぎょうや個こ人じんにお金を貸かし出だす融ゆう資しの仕事、営えい業ぎょうなど、さまざまな仕事を経けい験けんしました。その後、サステナビリティ推すい進しん室しつができたタイミングで自分から「やります」と手を挙げて、今に至いたっています。
立りっ候こう補ほした理由は、「他にやる人がいなかったから」というのもありますが、誰だれも正せい解かいを持っていないサステナビリティという世界に一から関わり、自分なりの道をつくっていける可か能のう性せいを感じたのも大きいです。その後、金きん融ゆう経けい済ざい教育の取り組みもスタートし、「人に教える」ということもできているので、あのとき、手を挙げてよかったなと思います。

ナンバーワンよりオンリーワン

ナンバーワンよりオンリーワン

子どものころは、本をよく読んでいました。家に『トム・ソーヤーの冒ぼう険けん』をはじめとする児童文学の本がたくさんあり、はじめはそれらを読んでいる姉を見て興きょう味みを持ちました。次し第だいに物語を読むこと自体の楽しさに気づき、夢む中ちゅうになっていきました。読めない漢字が読めるようになったり、知らない言葉の意味を文ぶん脈みゃくから想そう像ぞうしてみたりするのも楽しみの一つでした。また、読みながら「自分ならどうするだろう?」と考えたり、読み終わった後に物語の続きを想そう像ぞうしたりと、いろいろな楽しみ方をしていました。
性せい格かくは、「ナンバーワン」より「オンリーワン」を目指していて、みんながやりたがらないことをやりたがるタイプでした。今の仕事でも、他にやる人がいなかったサステナビリティ推すい進しんに自ら立りっ候こう補ほしたことを思うと、その性せい格かくは変わっていないようです。
それから、自由研究が大好きでした。テーマや問題、それをどんなふうに研究するのかというところから自分で自由に考えて、自由に決められる。これも、今やっている仕事に通ずる部分があると思います。未知の世界に触ふれて、試し行こう錯さく誤ごしながら自分なりの答えを得えていく、ということが昔からずっと好きなのです。

自分の好きなことができる道を選ぼう

自分の好きなことができる道を選ぼう

みなさんが好きなこと、夢む中ちゅうになれることは何でしょうか。私わたしは、みなさんが生まれてから今までに過すごしてきた時間よりも長い間、仕事をしてきました。その経けい験けんから思うのは、「自分が本当に好きなことを仕事にするのが一番いい」ということです。
私わたしは昔から「工く夫ふうしながら自分なりの答えをつくる」「人に何かを教える」ということが好きで、やりたいと思えることでした。今、サステナビリティと向き合う中で、やりたいことができている、好きなことを仕事にできていると感じますし、やりがいを持って働けています。
まずは、「自分が好きなこと、夢む中ちゅうになれることは何か」「どうしてそれが好きなのか」と考えてみてください。「好きなこと」は、どんなことでも構かまいません。それから、どんな仕事ならそれができるのかを調べてみて、いろいろな選せん択たく肢しを知ってほしいです。
一つの職しょく業ぎょうを、いろいろな視し点てんから見てみるのも大切です。同じ仕事をするにも、取り組む方法は人によって違ちがうものです。例えば私わたしのように、銀行員という職しょく業ぎょうの中でも「人に教える」「工く夫ふうして自分なりの正せい解かいをつくる」という、自分の好きなことができる場合もあります。もしその職しょく業ぎょうの目的や印いん象しょうが「好きなこと」ではなくても、仕事の内ない容ようや働く環かん境きょうに注目すると、意外と自分が好きなやり方で進められるかもしれません。
そうした視し点てんを持てば、たくさんの選せん択たく肢しから、自分に合う仕事や環かん境きょうを見つけやすくなるはずです。自分が好きなことをやっていけるように模も索さくし続けることが、幸せな人生を送るコツだと思います。

ファンすべてを見る

(愛知県 小6)
(福島県 中1)
(静岡県 中3)
(東京都 小6)
(東京都 小6)
(東京都 小6)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

司馬 遼太郎
地元が舞台になっていたことがきっかけで、高校生のころ、夢中になって読みました。ただ暗記するだけだった歴史上の人物が、目の前にいる一人の「人間」のように感じられて、それ以来、歴史が好きになりました。

もっと知りたいこの仕事人

EduTownフトコロジー
取材・原稿作成:南野 ひより(Playce)・東京書籍株式会社/協力:株式会社りそな銀行