仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1985年 生まれ 出身地 岡山県

中村(なかむら) 拓貴(ひろき)
子供の頃の夢: サッカー選手
クラブ活動(中学校): サッカー部
仕事内容
髪かみを切ったり、パーマをかけたりしてお客さまの髪かみ型がたを整える。
自己紹介
アクティブな性せい格かくで、休日は家族や友人たちとよく出かけています。美び術じゅつ館かんに行ったり、趣しゅ味みのサーフィンを楽しんだりすることも。最近は朝のランニングを日課にしており、日ひ頃ごろから体力維い持じや心身のリフレッシュに努めています。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2023年09月13日)時点のものです

お客さまのご要望をお聞きして、似に合あうヘアスタイルを提てい案あん

お客さまのご要望をお聞きして、似合うヘアスタイルを提案

私わたしは、東京都中央区で「Hair salon BalcoNY(バルコニー)」、「Kai by BalcoNY」、「MOANA by BalcoNY」という3店てん舗ぽの美び容よう室しつを経けい営えいしながら、美び容よう師しとして働いています。美び容よう師しの主な仕事は、髪かみを切ったり、染そめたり、パーマをかけたりしてお客さまのヘアスタイルを整えることです。そのため、美び容よう師しはカットやパーマなどのスキルアップを図はかり、流行をキャッチすることが求められます。また、美び容よう室しつには、日々、さまざまなお客さまが来店します。住んでいる場所や職しょく業ぎょう、好きなファッション、趣しゅ味みはそれぞれ異ことなり、誰だれ一ひと人りとして同じ人はいません。お客さま一人一人と向き合い、「どんな髪かみ型がたになりたいのか」「どんな雰ふん囲い気きが好きなのか」を事前にお聞きするカウンセリングをしっかり行い、その人に合ったヘアスタイルをご提てい案あんすることを大切にしています。

お客さまが喜よろこぶ姿すがたが、やりがいやモチベーションに

お客さまが喜ぶ姿が、やりがいやモチベーションに

担たん当とうしたお客さまが笑え顔がおになって帰られる姿すがたを見ると、美び容よう師しを続けてきてよかったとうれしくなります。この思いは、美び容よう師しになりたてのころから今でもずっと変わりません。また、お客さまが心ここ地ちよく時間を過すごせるように、普ふ段だんから接せっ客きゃくにも気を配っています。中でも、常つねに心がけているのは、自分の担たん当とう・担たん当とう外がいに関わらず、どんなお客さまに対しても笑え顔がおで挨あい拶さつをすることと、お声がけやお話をするときは必ずお客さまの名前で呼よぶ「ネームコーリング」を徹てっ底ていすることです。これは、私わたしが経けい営えいする美び容よう室しつに勤つとめる他の美び容よう師しにも実じっ践せんするようにと、日ひ頃ごろから伝えています。例えば、「お客さま」と呼よばれるよりも、「〇〇さま」と自分の名前を呼よんでもらった方が、親しみを感じてうれしくなりますよね。
そういったささいな気配りが、お客さまの緊きん張ちょうをほぐし、「居い心ごこ地ちのよい美び容よう室しつだな、また来たいな」と感じてもらうきっかけになると思っています。

美び容よう室しつを経けい営えいする社長としての仕事もこなす

美容室を経営する社長としての仕事もこなす

現げん在ざい、私わたしは、3店てん舗ぽの美び容よう室しつを経けい営えいしているため、お客さまの対たい応おうだけでなく、お店を経けい営えいする社長としての仕事もこなさなければなりません。ヘアケア用品の販はん売ばい業者との打ち合わせや、美び容よう師しの採さい用ように関する人事業ぎょう務む、売上管理をはじめとする経けい理り業ぎょう務むなど、お店を経けい営えいするための業ぎょう務むはいろいろあります。美び容よう師しとしての接せっ客きゃく業ぎょう務むを行いながら、そういった業ぎょう務むもこなさなくてはならないため、時間の使い方はとても重要です。
私わたしは一週間のうち、水曜日に事じ務む作業や打ち合わせなどの経けい営えいに関する業ぎょう務むを集中して行い、それ以外は美び容よう師しとしての業ぎょう務むに専せん念ねんする、というルールを決めています。

大切なのは、相手を思いやる気づかいと感かん謝しゃの心

大切なのは、相手を思いやる気づかいと感謝の心

「利他的な思いと、愛あい情じょうを」、これは私わたしが仕事をするうえでとても大切にしている言葉です。「利他的」というのは、他人の幸福・利り益えきのために尽つくすということを指します。例えば、一いっ緒しょに働く美び容よう師しが、自分の担たん当とうするお客さまが増ふえずに悩なやんでいたとします。そういったときに、自分には関係がないと思うのではなく、どうしたらその悩なやみを解かい決けつできるかを一いっ緒しょに考えサポートする、重要なのはこういった姿し勢せいだと思っています。お客さまはもちろん、一いっ緒しょに働く仲間に対しても、惜おしみない愛あい情じょうをもって接せっすることで、信しん頼らい関係を築きずくことができますし、結果としてそれが、仕事や職しょく場ばによい影えい響きょうを与あたえてくれると信じています。
私わたしがこのような考えを持つようになったのは、会社を経けい営えいする父親からのアドバイスがきっかけです。私わたし自身、美び容よう師しから経けい営えい者しゃという立場になりいろいろと悩なやんでいたときに、父親から「自分がやりたいと思って美び容よう室しつを開いたのだから、社長であるあなたが誰だれよりも働きなさい。そうすれば、その姿すがたに感動する従じゅう業ぎょう員いんがついてくる。そういう人たちを増ふやすことが、会社やお店にとって何よりもベストなことだと思う」と言われたのです。この言葉にハッとして、他人にいろいろと求めるのではなく、まずは自分が率そっ先せんして動き、よりよい環かん境きょうをつくることを考えようと思いました。今では、「一いっ緒しょに働く従じゅう業ぎょう員いんがいるから、美び容よう室しつが経けい営えいできている」という周しゅう囲いへの感かん謝しゃの気持ちを大切にしています。

理り容よう師しだった祖そ父ふの存そん在ざいが、美び容よう師しになるきっかけに

理容師だった祖父の存在が、美容師になるきっかけに

私わたしの祖そ父ふは地元で理り容よう室しつを営いとなんでおり、地ち域いきでも評ひょう判ばんの理り容よう師しでした。小学生のころまでは、祖そ父ふに髪かみを切ってもらっていたため、お店に行くことも多く、理り容よう師しとして働く祖そ父ふを近くで見て、子ども心に「かっこいいな」と思っていたことを覚えています。
その後、高校生になり、真しん剣けんに将しょう来らいのことを考えなくてはいけなくなったころ、ずっと続けてきたサッカーで挫ざ折せつを経けい験けんしました。サッカーの道に進むことを諦あきらめて、他に興きょう味みがあることを探さがしていたときに、当時通っていた美び容よう室しつの美び容よう師しの方を見て「美び容よう師しの仕事も面おも白しろそうだな」と思うようになったんです。そして、憧あこがれていた祖そ父ふの存そん在ざいも後あと押おしとなり、高校卒業後は美び容よう専せん門もん学校に行って、美び容よう師しを目指そうと決めました。

アシスタントを経へて、ようやく一人前の美び容よう師しに

アシスタントを経て、ようやく一人前の美容師に

美び容よう師しになるには、「美び容よう師し免めん許きょ」の取しゅ得とくが必ひっ須すとなります。私わたしも美び容よう専せん門もん学校に2年間通った後に、国家試験を受けて美び容よう師し免めん許きょを取しゅ得とくしました。しかし、免めん許きょを取しゅ得とくし美び容よう室しつに就しゅう職しょくしたからといって、すぐにお客さまの髪かみを切れるわけではありません。美び容よう師しにはアシスタント(助手)とスタイリストと大きく分けて2つのランクがあります。まずは、アシスタントとして、お店の雑ざつ務むや先せん輩ぱいのサポートなどを行い、営えい業ぎょう時間外にカットやカラー、パーマなどの練習をする必要があります。数年かけてこれらの技ぎ術じゅつを習しゅう得とくすると、ようやくスタイリストとしてデビューし、一人でお客さまを担たん当とうすることができるようになります。
また、私わたしは美び容よう師しになったら、いつかは祖そ父ふのように自分のお店を持つという夢ゆめを持っていました。そのため二十歳はたちのころから「いつまでに〇〇をする」といった目標や人生プランを明めい確かくに設せっ定ていすることを習しゅう慣かんにしていました。目標を達成できなければ、その原げん因いんを分ぶん析せきし、次につなげる。こうした自じ己こ分ぶん析せきや目標を明めい確かくにして行動することは、お店を持つという夢ゆめを実じつ現げんさせることに大きく役立ったと思っています。

サッカーの経けい験けんが、人生の糧かてに

サッカーの経験が、人生の糧に

小中学生のころは、学校を一度も休んだことがなく、毎日頑がん張ばって学校に行く子どもでした。それもすべては皆かい勤きん賞しょうをもらうため。全校集会で表ひょう彰しょうされることが、子どもながらに一つのモチベーションになっていたように思います。また、昔から活発な性せい格かくで、中学生時代は、報ほう道どう委員会に所しょ属ぞくし、お昼の放送を行ったり掲けい示じ板ばんに貼はるお知らせを制せい作さくしたりといった活動も率そっ先せんして行っていました。
そんな私わたしが全力で打うち込こんでいたのが、サッカーです。小学生から高校生まで、ずっと続けていました。練習漬づけの毎日に、大変だなと思うこともありましたが、苦労を乗のり越こえながら続けたことは自分にとって大きな財ざい産さんになっています。サッカーで培つちかった「一度やると決めたことは続ける」という信念は、大人になった今なお、持ち続けています。

「続ける」ことが、夢ゆめや目標をかなえる近道

「続ける」ことが、夢や目標をかなえる近道

私わたしは美び容よう師しになってからも、壁かべにぶつかったり、うまくいかずに落ちこんだりと、苦労や挫ざ折せつをたくさん経けい験けんしています。ただ、一度も美び容よう師しをやめようと思ったことはありません。目標に向かってコツコツと続けてきた結果、自分のお店を持つという夢ゆめがかなえられたと思っています。有名YouTuberのヒカキンさんも、YouTubeが世の中に浸しん透とうする前から、動画配信をコツコツと続けて今日までやり続けたからこそ成功したと語っています。
みなさんもこれから先、人生を歩む過か程ていで、さまざまな困こん難なんにぶつかったり、失敗したりすることもあるでしょう。ただ、そんなときこそ、簡かん単たんに投げ出したりせずに、「続けること」を選んでほしいです。それが、自分の夢ゆめや目標をかなえる何よりの方法だと私わたしは思っています。

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私のおすすめ本

神田昌典
若いころに父から薦められて読んだ本です。自分の夢を実現させるためのヒントが書かれています。私はこの本をきっかけに、自分の目標や将来像をノートなどに書き出して明確にする習慣が身につきました。目標に対し、論理的な思考で向き合うことができるようになった一冊です。
取材・原稿作成:鴨志田 倫子(Playce)・東京書籍株式会社/協力:城北信用金庫