仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

沖縄県に関連のある仕事人
1962年 生まれ 出身地 沖縄県
多和田たわた みどりみどり
子供の頃の夢: 美容師
クラブ活動(中学校): バレーボール部
仕事内容
注文された商品のざいかくにんし,えいぎょうたんとうへ商品をわたす。
自己紹介
マイペースで楽天的。にちじょうの小さな幸せにかんしゃし,開運をしきして毎日を楽しくごすこと。

※このページに書いてある内容は取材日(2017年05月11日)時点のものです

『勉強って楽しい!』その気持ちをささえる仕事

『勉強って楽しい!』その気持ちを支える仕事

わたしは「かぶしきがいしゃがくゆうかん」という会社で働いています。みなさんもじゅぎょうで使ったことがあると思いますが,おはじきやおもちゃのお金が入っている算数セットや習字セット,ドリルや工作キットなど,勉強が楽しく・分かりやすく進められるような商品を学校にはんばいする会社です。おきなわにはとうふくめて小中学校が300校ほどありますが,そのほとんどの学校に,わたしたちが商品をおとどけしています。
わたしは,会社の中では「商品管理」という仕事をたんとうしています。前の日に入った注文の伝票を仕分けする事から1日の仕事が始まります。伝票にはどの商品がどの学校にいつまでになん必要なのかが書かれていて,それをしんちょうかくにんしていきます。注文の商品が会社の倉庫にあるものか,県外の会社に注文しなければいけないものかをかくにんし,それぞれのたんとうに仕事をけていきます。それからとどいた商品のしゅっじゅんをし,注文ととどける商品にちがいがないかを最終かくにんします。各学校のえいぎょうたんとうへ商品をわたすまでが,商品管理の仕事です。
細かいチェックをするていねいさと,期日を守るためにスピードも必要とされる仕事です。

チームワークは欠かせない

チームワークは欠かせない

学友館の商品管理は,だんせい3名,じょせい17名の計20名のチームで動いています。商品管理のメンバーはそれぞれがやくわりを持っていて,仕事がおくれずに進んでいるかかくにんすることがチームをまとめる係長としてのわたしの役目です。
日によっては,ある人のたんとうしている仕事がとてもいそがしくなるときもあります。そんなときは「今,わたしは仕事がいっぱいです。どなたか空いている方は手をしてください!」と大きな声でチームのみんなにせんげんするように決まりをつくりました。1人でかかえきれない仕事があるときは,おたがいに助け合って,チームのみんなでたいおうしています。仕事は1人でかかまないようにすることが大事です。だれかの仕事が止まっているのに気づかないままだと,商品のおとどけがおくれてしまい,せっかく注文してくれた先生や,楽しみに待っている子どもたちを,がっかりさせてしまいますよね。それに,これまで会社がきずいてきた学校とのしんらいを無くしてしまいます。わたしたちのチームは先生や子どもたちとちょくせつ会うことはないのですが,「学友館にたのんだら希望した日にちまでにていねいとどけてくれるな。また学友館にお願いしよう」と思ってもらえるために,毎日がんっています。

かがやく人になりたい!

輝く人になりたい!

わたしは小さいころから,テレビの中のアイドルが大好きでした。いつも明るくていきいきと楽しそうで,そして周りも明るくするような,そんな人にあこがれて,自分もそうなりたいって思っていました。マンガの『アタックNo.1』に出てくる主人公のこずえちゃんも,バレーボールがくなりたくてつらいことがあっても前向きな姿すがたがキラキラかがやいてみえましたね。中学生のときは,こずえちゃんと同じバレーボール部に入部して練習にはげんでいました。
そのころからだと思いますが,楽しそうにしている人を見ると,こんなにかがやいているのはどうしてだろうって,答えを知りたくて観察していましたね。そのせいもあると思いますが,その人のりょくをひきだすことのできるようになることを目指していました。

自分も周りもかがやかせる人

自分も周りも輝かせる人

わたしはヘアメイクが好きなのでお気に入りのくちべにをつけると,いつでもハッピーな気分になります。自分だけでなく周りの人がいつでも明るい気持ちでいられるようなふうもいつも心がけています。チームのだれかがが少しつかれているなと気になるときにはチョコを配ったり,声をかけたりして,少しでも気分てんかんができるようにしています。仕事をするうえで,仕事のないようはもちろん大事だと思いますが,だれとどんな気持ちで働くのかというかんきょうも同じくらい大事だとわたしは思います。
仕事はめちゃくちゃいそがしい時期もあって,つらいときももちろんあります。ですが「楽しく仕事できています!」と言ってくれるチームのみんなのがおをみるとわたしうれしいんです。ほんの少しのふうづかいで,自分も周りの人もいきいきとして働けます。子どものころ目指していたようにはなれませんでしたが,この仕事でもまわりの人をがおにできることがなによりもうれしいです。

一人じゃうまくいかないことに気づいた

一人じゃうまくいかないことに気づいた

わたしがこの会社に入ったときは,短い時間で仕事をするパートタイムという働き方をしていました。そのころは,けずぎらいのせいかくもあって,時間内で終わらなかった仕事を,他の人にたのむのがもうわけないと思い,必死で仕事をこなしていました。それから,係長のやくしょくにつき,部下を持つようになりましたが,ここでも,他の人に仕事をたのむより,わたしが進めた方が早いと思い,ついつい一人で仕事をしていました。自分にあたえられた仕事をだれにもたよらず,自分だけの力でやりきることに達成感を感じていたかったからです。でも,それを続けた結果,どうなったと思いますか。かかえている仕事の量がどんどんえ,わたししか知らない事だらけで,きゅうけいをとりたくてもだれにもたのめず時間に追われ,心も身体もパンクすんぜんじょうたいになってしまいました。「こんなにいっしょうけんめいやっているのに,どうして仕事が終わらないの?」いそがしくて気持ちのゆうもなくなり,ピリピリしてしまう事が多くなってしまったのです。そして「こんなわたし,昔あこがれていた『かがやいている人』なんかじゃない!」と気づいたのです。自分も周りもかがやくためには,チームワークは一人だけでがんってもダメなんです。

相手の立場になって考える

相手の立場になって考える

わたしがチームに仕事をけるときに気をつけていることは,「相手の立場になって考える」ことです。細かい作業が得意な人には「この仕事をたのもう」とかですね。 たとえばあなたが得意な科目が算数だとしたら,算数の宿題はすぐに終わりますよね。それと同じです。自分が得意な事をまかされると,スピードも速いし,何よりも自信を持って楽しく進められます。どちらが“良い・悪い”ではなくて,その人にとっての“得意・不得意”をきわめて考えています。だからといって,得意な事ばかりをにんせているわけではありません。相手の不得意な仕事だったとしても,ここまではたのんでみようとか,次にたのむときには,その先までたのむこともあります。そうすると,以前はできなかった仕事が,今ではできるようになるんです。チームのみんなが一歩ずつ成長している姿すがたをみることが,やりがいでもあり,ほこりでもあります。

しかる」も思いやりの気持ちがあってこそ

「叱る」も思いやりの気持ちがあってこそ

部下を「成長させたい!」という思いは,そうかんたんには伝わるものではなく,たくさん失敗もしてきました。考えるより先に強い言葉がぱっと口から出てしまい,わたしはそんなつもりはなくても,相手にとってはきずつける言葉として受け取られてしまうこともあります。ぎてしまったかな,としかった後になやむ事もよくあります。
とはいえ,相手の成長につなげるためにも,注意するときは,相手の立場を考えるよう心がけています。特に自分の都合やかんじょうざらないようにつねに気をつけています。もしも,そんな言葉を使ってしまったときはなおあやまり,冷静に話すようにしています。
どうするという立場は,どくを感じることもあります。そんなときは会社のどうりょうや上司へ相談します。また,わたしそんけいする松下こうすけさんの『しかる人は好きでしかっているわけでない』という言葉にはげまされています。
どうをする立場になって気づいたことは,きびしい言葉のうらがわには相手を思いやる気持ちがあるということです。わたしもこれまでに,上司からしかられることもありました。そのときはふてくされる気持ちになります。でも,そのきびしい言葉があったからこそ,自分の足りない部分に気づくことができました。しかることは相手の成長につながると信じているし,「相手をしんらいしているからこそ,きびしい事が言えるんだ」と今ではかくしんがあります。

未来をたくこうはいへバトンをつなぐ

未来を託す後輩へバトンをつなぐ

わたしはこの会社につとめて18年目のかんしょくです。これからは,今までせんぱいがたや周りの人からもらったアドバイス,そしてこれまでの自分のけいけんを,次の世代に伝えていくことがわたしの役目だと思っています。わたしの好きな言葉で,「人はみんなダイヤモンドの原石」という言葉があります。ダイヤモンドの原石は,もともと美しくかがやほんしつをもっているのですが,みがかなければひかかがやくことはありません。
みなさんは今まさに自分自身をみがいているちゅうだと思います。自分のゆめや,やりたい事を見つけてどんどんみがいていってください。それから,先生や家族など周りの人からのきびしい言葉も,きっと自分をみがいてくれています。「どうせわたしなんて」という気持ちは,せっかくのダイヤモンドをぎゃくくもらせてしまいますよ。そんな時は受けとり方を変えてみてください。
自分もかがやいて,そしてそのかがやきが周りの人を照らすような,そんなりょくあふれる人になってくださいね。

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取材・原稿作成:一般社団法人グッジョブおきなわプロジェクト/協力:株式会社学友館