仕事人

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愛媛県に関連のある仕事人
1957年 生まれ 出身地 愛媛県

のうか(かんこうのうえん)農家(観光農園)
山内雅明(やまうちまさあき)
子供の頃の夢: パイロット
クラブ活動(中学校): バレーボール部
仕事内容
収穫体験ができる農園を経営する
自己紹介
どちらかというと内向的、現状に満足せず向上心旺盛(おうせい)。リスクは避(さ)けるものでなくコントロールするものと考えています。趣味(しゅみ)は読書、好奇心(こうきしん)旺盛(おうせい)なため本の置き場所に困ってます。

※このページに書いてある内容は取材日(2007年09月11日)時点のものです

農作業と接客業が一緒(いっしょ)になった仕事

農作業と接客業が一緒(いっしょ)になった仕事

私(わたし)の仕事のメインは観光農園です。今は,イチゴ,桃(もも),イチジク,ぶどう,ブルーベリーの観光農園をやってまして,1年のうち7ヶ月間くらいは観光農園を楽しむことができます。新鮮(しんせん)でおいしいものをお客さんに提供(ていきょう)しなくちゃいけませんので,それらの作物の栽培(さいばい)管理をするのが,年間を通しての仕事の一つになります。また,観光農園がスタートすると,今度はお客さんの対応(たいおう)をしなくちゃいけませんので,農作業から接客業(せっきゃくぎょう)へ変わります。イチゴの観光農園が一番お客さんが多いんですけど,一番多い日で約130人来られたことがあります。でも,100人を超(こ)えると,受け入れる側は,何が何やらわからなくなってしまいますね(笑)今後は,シイタケ狩(が)りもできるようにしたいと考えてます。

お客さんを迎(むか)える時期と農作業だけを行う時期がある

お客さんを迎(むか)える時期と農作業だけを行う時期がある

果物の観光農園は子どもさんが多いので,子どもさんに喜んでもらうために,犬を3匹(ぴき)と猫(ねこ)を1匹(ぴき),ニワトリを20羽とヤギを4匹(ぴき)飼育(しいく)しています。ですから,私(わたし)の朝一番の仕事は,動物たちへのエサやりから始まります。それから,ハウスの中の作物の生育状態(じょうたい)を見て回ってから,朝ご飯を食べます。朝ご飯の後でする作業は季節によって違(ちが)うんですけど,今はお客さんを迎(むか)える時期なので,あまり農作業はしてません。観光農園は朝9時から17時まで開園してます。その時間帯はお客さんのお相手をして,閉園(へいえん)してから後片付(あとかたづ)けや作物を管理する仕事をしています。観光農園をオープンしていない時期は,1日中ひたすら農作業をしてます。例えば,ブドウは5月頃(ころ)に芽が伸(の)びだして,それから花が咲(さ)いて実を付けるんですけど,花が咲(さ)いたときにそのまま放置しておくと,50~60cm位のブドウができてしまいます。それを30~40粒(つぶ),500~600g位のおいしいブドウにするために,花を切り取ったり,種無しブドウにする作業をしています。

自然が相手だから去年と同じことの繰(く)り返(かえ)しではダメ!

自然が相手だから去年と同じことの繰(く)り返(かえ)しではダメ!

気象は毎年違(ちが)うので大変です。去年の暮(く)れにヒョウが降(ふ)って,ブドウのハウスに親指程度(ていど)の穴(あな)が開いたんですけど,「これくらいだったら大丈夫(だいじょうぶ)だろう」と思ってそのままにしておいたんですが,ブドウも順調に育って「さあ,ブドウ狩(が)りを始めよう!」と思った頃(ころ)から,中に蛾(が)が飛んでることに気が付きまして。ブドウのおいしい匂(にお)いで蛾(が)がやってくるんですね。収穫(しゅうかく)直前になってしまったら消毒もできないし,ブドウは1ハウス全滅(ぜんめつ)してしまいました(苦笑)ちょっと油断(ゆだん)すると,そういう痛(いた)い目にあってしまうんですね。桃(もも)も栽培(さいばい)をしていて,害虫を防(ふせ)ぎ,消毒が少なくできるのでモモの木をネットで覆(おお)っていたんですね。で,台風が来たから,飛ばないようにネットをはずして影響(えいきょう)を少なくしようと思ったんですけど,結局,台風の被害(ひがい)は無くて,かわりに桃(もも)に蛾(が)がいっぱい付いちゃって。。。桃(もも)も全滅(ぜんめつ)しちゃいました(苦笑)蛾(が)が入場料を払(はら)ってくれればいいんですけどね(笑)自然が相手だと,去年と同じでいいってことはないですね。そういうところは経験(けいけん)から判断(はんだん)するんですけど,私(わたし)はまだまだ経験(けいけん)から来る知恵(ちえ)が足りないですね。

「また来ます」と言ってもらえるのがうれしい

「また来ます」と言ってもらえるのがうれしい

自分が作ったものを食べてくれて,「おいしかった,また来ます」と言ってもらえるのが一番うれしいですね。今年初めて来られたブドウ狩(が)りのお客さんが4週連続来てくれて,ブドウを買って帰ってくれるんですね。初めて来られるお客さんでも仲良くなることができます。あと,お客さんが友だちを連れて来てくれて,そのまた友だちを連れて来てくれて,新しいネットワークを作ることができます。去年からブルーベリーの観光農園をしてますけど,なかなかブルーベリーの観光農園をやってるところは無いんですね。ブルーベリーは完全に熟(じゅく)した状態(じょうたい)で食べるとすごく甘(あま)いんですけど,お店で売られているブルーベリーは,輸送(ゆそう)の関係から完熟(かんじゅく)になると傷(いた)みやすいので早くもぎ取ってしまうから酸(す)っぱいんですね。だから,初めは「酸(す)っぱいから嫌(いや)」というイメージを持っている方が「おいしかった。また来るよ。」と言ってくれて,2回,3回と来てくれて,また友だちを連れて来てくれます。そういう評価(ひょうか)をしてくれると嬉(うれ)しいですね。

来てくれたお客さんに安全なものを食べてもらう

来てくれたお客さんに安全なものを食べてもらう

人がその場で食べるものですので,農薬などの身体にプラスにならないものは,なるべく使わないようにしてます。でも,農薬を少なくすると,どうしても害虫が付いてきてしまうので,米ぬかをハウスの中にまくなど農薬に頼(たよ)らない方法を使って,病気とか虫とかを押(おさ)えようと試行錯誤(さくご)しています。農薬を使ったら明らかに効果(こうか)は出るんですけど,自分の子どもにも安全なものを食べさせたいのと同じように,来てくれたお子さんにも安全なものを食べさせてあげようと考えてます。

できないんだったら自分でやってしまえ!

高知の観光農園に行ったときに,「こんなのすごいな~」と思ったんですけど,国道も高速道路も近くて西条(さいじょう)も立地は良いし,作物ができないわけでもないし,「これが高知でできるんだったら,西条(さいじょう)でできないはずはないな。できないんだったら自分でやってしまえ!」と思ってスタートしました。それで10年前に1.2ヘクタールの土地を買いまして,6年ほど前から,観光農園を始めました。これからも広げていきたいなと思ってます。それまでは農業に全く興味(きょうみ)がありませんでした。元々(もともと)実家は農家で,みかんとかも作ってましたけど,あまり手伝いをした覚えもないですね。

よく遊び,よく怒(おこ)られた

よく遊び,よく怒(おこ)られた

小学生の頃(ころ)は,遊びまくった記憶(きおく)しかないですね。夏休みだったら,近くの中山川まで行って泳いだり,魚をとったりして遊び回った記憶(きおく)があります。昔は田んぼの中に,わらを保存(ほぞん)するために,3m位の高さにワラを積み上げた「わらぐろ」という,わらでできた小屋みたいなのがあちこちにあたんですけど,その中のわらを引(ひ)っこ抜(ぬ)いて空洞(くうどう)にして,秘密(ひみつ)基地(きち)にして遊んでました。あれは,かなり怒(おこ)られた記憶(きおく)があります。あと,野球もしましたし,昔なつかしいビー玉もしたし,勉強してた記憶(きおく)は無いな~。その頃(ころ)は,近所の違(ちが)う年のみんな入り交じって遊んでましたので,それぞれの個性(こせい)も認(みと)めていたように思います。今のいじめがどうして起こるのか理解(りかい)できないですね。

どんどんチャレンジして失敗してください

私(わたし)には,女の子2人と男の子1人の子どもがいますけど,中学生からは一人前ということで,あれをしなさい!これをしなさい!と強制(きょうせい)はあまりしなかったです。無言の強制(きょうせい)はあったかもしれませんけど(笑)2番目の娘(むすめ)が中学3年生の時に,ライブに行きたいということで,これも社会勉強だということで,友だちと一緒(いっしょ)に都会へ行かせたことがあります。観光農園に来られる親子連れの方を見ていても,「走ったらこけるからダメよ」とか言って注意をしているところを見るんですけど,親が子どもを心配するのは当然のことですけど,走らなければこけ方もわからないし,走り方もわからないですよね。小中学生のときは失敗して当たり前なんだから,その失敗からいろんなことを学んだらいいんじゃないのかなと思います。どんどんチャレンジして失敗してください。自分も今からどんどん失敗し,成長していくつもりです。

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取材・原稿作成:西条市産業振興課 大久保、編集:(c)学校ネット株式会社