仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1978年 生まれ 出身地 愛媛県
くれーぷやクレープ屋
高橋たかはし 裕司ゆうじ
子供の頃の夢: シェフ・調理師
クラブ活動(中学校): サッカー部
仕事内容
クレープを作り、お店を経営する
自己紹介
こだわりが強く几帳面きちょうめん。が、大雑把おおざっぱな部分もあり。休日は家族(よめ、子)と公園、ショッピング、外食などをします。

※このページに書いてある内容は取材日(2012年02月23日)時点のものです

クレープを売っています

クレープを売っています

わたしは自分のお店でクレープを売っています。お店は4年前にオープンしました。普段ふだん夫婦ふうふ2人で働いていますが,週末やイベントなどいそがしくなる日は,アルバイトさんをやとって,来てもらいます。定番のバナナチョコやイチゴチョコだけでなく,アイス・キャラメルマキアートなどオリジナルのクレープや,デリカとんでいる野菜やウインナーを包んだお惣菜そうざいのようなクレープもあります。人気があるのはやっぱり定番の商品ですね。以前,地元の高校生達と共同で新商品を開発したこともありました。その時できたのが「ラブリンゴ」というリンゴやイチゴを使ったクレープです。お店ではクレープだけでなく,コーヒーやフレッシュジュース,ジェラートも買うことができます。どれも自慢じまんの一品です。

買出しから1日が始まります

買出しから1日が始まります

朝は9時くらいにお店に行き,掃除そうじと買出しをします。買出しは近くにある野菜の直売所を利用しています。地元でれた新鮮しんせんな野菜やフルーツがたくさんあるんですよ。買出しから帰るとクレープの生地やトッピングの仕込しこみを始めます。まず,生地・ホイップクリーム・カスタードクリームを作ります。この3つがないとクレープができないので,一番初めに作っています。それから,野菜やフルーツの皮をむき,ちょうど良い大きさに切っていきます。玉ねぎは水にさらして苦味を取ります。ジャムやソースも全て手作りです。10時に開店し,お客様が来られると,接客せっきゃく・クレープ作り・コーヒーなど他の商品作り・レジ打ちなどを同時進行で行っていきます。やっぱり休日がいそがしいですが,平日だと3時頃じごろいそがしいです。季節だと,春から夏にかけて買いに来てくださる方がえますね。お客様がいない時は,足りなくなったフルーツを切ったり,シロップの補充ほじゅうをしたりしています。22時にお店をめてから,あらい物や掃除そうじ,その日の売上を計算して1日の仕事が終わります。

いそがしい時間帯が決まっていない

忙しい時間帯が決まっていない

一番お客様が多い時間帯はおやつ時の3時頃じごろですが,お休みの日は時間に関係なくみ合っています。日によっていそがしくなる時間帯はちがうので,お店がいつごろいそがしくなるかはなかなか予想がつきません。さっきまでゆっくり仕事をしていたのに,急にお客様がたくさん来られて1~2時間ずっといそがしくなることもあります。1日にクレープを200まい以上焼くこともあるんですよ。でも,そんないそがしい日は「たくさんのお客様に喜んでいただけたので,良い1日だったな」と思います。ぎゃくに,お客様が少なかった日でも「今日はのんびりとした良い日だったな」と思います。お客様がいらっしゃらない時は新聞や本を読むなど,自分の時間を有効ゆうこうに活用しています。いそがしい日も,ゆったりと時間が流れている日も,その時その時を楽しみながら仕事をしています。

お客様に満足してもらうこと

お客様に満足してもらうこと

わたしのクレープの特徴とくちょうは,生地のサクサクとした食感です。他の店にはない,オンリーワンのお店になれるように,今まで2回ほど作り方を改良しました。食材にもこだわっていて,イチゴはここ!たまごはここ!と仕入れる農家を決めています。自分がおいしいと思うものを使いたいですからね。とことん追求して作っているクレープですから,お客様に満足していただけることが一番のやりがいです。おいしいとおっしゃってくださったり,何度もお店に買いに来てくださったりすると,気に入っていただけたのかな,と感じてうれしくなります。他にも,コーヒーの味や,お店の雰囲気ふんいきめていただけると,よし!やった!と思います。このお店は自分のこだわりがたくさんまっていますが,こことは別に,海の家のようなお店も出せたら良いなあと思っています。お客様の笑顔を見ると,わたしも新しい目標を持ってどんどんチャレンジしよう!という意欲いよくがわきますね。

たかがクレープ,されどクレープ

たかがクレープ,されどクレープ

お客様には,100%の力を出し切った商品をつね提供ていきょうできるよう心がけています。生地を焼くことやトッピングなど,いそがしくてもざつにならないように全てチェックしてお客様におわたししています。コーヒーなども同じです。あまり作る数が多いとチェックしきれなくなるので,お店を出す場所は都会のようなお客様がえず来るところではなく,今の場所がちょうど良いと思っています。また,お店の雰囲気ふんいきも大切にしていて,音楽やインテリアにもこだわっています。朝はゆったりとした音楽を流していますが,夕方の学生が多い時間帯はテンポのよい音楽を流すなどの使い分けをしています。学生は学校の勉強も大変ですから,お店に来て気分転換てんかんできると良いですよね。インテリアは,田舎いなかにもこんなおしゃれなお店があるんだ!と言われるお店になるよう工夫しています。わかい子が都会に行った時に,都会はおしゃれだけど地元のあのお店もおしゃれだったな,と思ってもらえるとうれしいですね。

なりたい職業しょくぎょうがいっぱい

なりたい職業がいっぱい

子どものころは,勉強はきらいだったけど,好きなことはとことん没頭ぼっとうする性格せいかくでした。色々いろいろなことに興味きょうみを持ち,漫画家まんがかや野球選手,スタイリストなどなりたい職業しょくぎょうもたくさんありました。小学校の文集は二つあり,将来しょうらいゆめらんに,一つはサッカー選手,もう一つにはコックさんと書いていました。コックさんとは少しちがうけれど,今は自分のお店で食べ物を売っているので,ゆめかなったかな?と思っています。中学生になるとファッションに興味きょうみを持ち始め,当時,自分なりに流行を追っていました。今から思えば,子どものころ興味きょうみを持ったものは,全て今のお店に活かされていると思いますね。

お客様を身近に感じられる

お客様を身近に感じられる

高校を卒業してから,色々いろいろな仕事を経験けいけんしました。クレープのお店はもちろん,服屋の店員や,ホテルのラウンジ・スタッフなどです。都会でらしていたこともありました。ホテルの仕事の中で,エスプレッソ・マシーンと言うコーヒーをれる機械に出会い,「バリスタ」というコーヒーをれる仕事にあこがれるようになりました。そして,カフェで働くようになったんです。そのころ,お酒についても勉強していました。自分の店を持とうと思った時,カフェも良いなあと思いました。でも,クレープ屋さんの方がお客様を身近に感じることができ,自分に合っているんじゃないかと思い,このお店を始めました。仕事に関しても,コーヒーやお酒の知識ちしき・服屋で働いている時の経験けいけんなど,これまでの自分の全てがこのお店に活かされています。これからも,色んな経験けいけんをして,それを活かしていきたいですね。

勉強を頑張がんばってほしい

勉強を頑張ってほしい

みなさんには,「勉強すればその分いろいろなことを知ることができるし,知ったことを他の分野にも活かすことができる」ということを伝えたいです。わたしは学生のころ,あまり勉強をしませんでした。今になって思うことは,子どものころちゃんと勉強していたら,もっと素敵すてきなことができたかもしれない,ということです。学校の勉強なんて大人になっても役に立たないと言う人もいますが,わたしはそんなことはないと思います。以前,海外からお客様が来られた時,「英語でコミュニケーションがとれたら,もっとお店のことやこの地域ちいきの良さを伝えることができるのにな」とくやしい思いをしました。だから,英語にかぎらず,社会でも数学でも国語でも,勉強して無駄むだなことなんてないと思います。もちろん遊ぶことも大事なので,みなさんには勉強も遊びも精一杯せいいっぱいやってほしいですね。色んなことにチャレンジして,自分の可能かのうせいを広げていってください。

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取材・原稿作成:西条市商工労政課・黒河陽子、編集:(c)学校ネット株式会社