仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1977年 生まれ 出身地 東京都

柳橋千恵(やなぎはしちえ)
子供の頃の夢: 体育の先生
クラブ活動(中学校): ソフトテニス部
仕事内容
障害者スポーツ施設の運営指導
自己紹介
スポーツを見るのもするのも大好き。かなりの人見知りですが仕事も遊びもていねいにします。

※このページに書いてある内容は取材日(2015年04月16日)時点のものです

安全にスポーツを楽しめるように

安全にスポーツを楽しめるように

勤務先(きんむさき)である東京都障害者(しょうがいしゃ)スポーツセンターは,障害(しょうがい)のある方々(かたがた)の健康増進(ぞうしん)と社会参加を促進(そくしん)するための,スポーツ施設(しせつ)です。障害(しょうがい)のある方が一人でいらっしゃっても,気軽にスポーツを楽しんでいただくことができるような設備(せつび)や体制(たいせい)が整っています。私(わたし)の仕事は,障害(しょうがい)のある方々(かたがた)が安全に楽しくこの施設(しせつ)を使っていただけるように,体育施設(しせつ)使用の場所や時間をコーディネイトして,障害(しょうがい)の種類,程度(ていど),スポーツ経験(けいけん),利用目的などに応(おう)じた支援(しえん)をします。また,希望があれば,卓球(たっきゅう)やテニスなどに一緒(いっしょ)に参加して体を動かすこともあります。 その他にも,さまざまなスポーツ大会や地域(ちいき)交流行事の企画(きかく)や運営(うんえい)などの仕事もしています。

利用者の希望や目的に応(おう)じた支援(しえん)

利用者の希望や目的に応じた支援

この施設(しせつ)の利用時間は基本(きほん)的に午前9時から午後9時までです。私(わたし)たち職員(しょくいん)は,午前8時30分から午後5時までの早番と午後12時30分から午後9時までの遅番(おそばん)の2交代制(こうたいせい)で働いています。施設(しせつ)の利用者は,障害者(しょうがいしゃ)手帳を持っているということが前提(ぜんてい)になります。また,都の施設(しせつ)ではありますが都民だけでなく埼玉(さいたま)など近郊(きんこう)にお住まいの方もご利用いただけます。初めてご利用いただく方は,どなたも不安を抱(かか)えていらっしゃいます。そんな不安をできるだけ早く取(と)り除(のぞ)けるように,障害(しょうがい)の種類や程度(ていど),利用目的や得意なスポーツなどをじっくりと伺(うかが)い,できるだけ希望に応(おう)じた支援(しえん)ができるようにしていきます。

一人ひとりの違(ちが)いを理解(りかい)する

一人ひとりの違いを理解する

ひとくちに障害者(しょうがいしゃ)といっても,一人ひとりが同じではありません。障害(しょうがい)の種類や程度(ていど),スポーツの熟練度(じゅくれんど)や筋力(きんりょく)も違(ちが)います。また,知的障害(しょうがい)や発達障害(しょうがい)の方もいらっしゃいます。そのような方々(かたがた)が同じフロアで一緒(いっしょ)にスポーツをするわけですから,細心の注意が必要になります。また,同じ人でもその日によって状態(じょうたい)が変わることもあり,一人ひとりの様子を常(つね)に観察し,理解(りかい)したうえで支援(しえん)するように心がけています。さらに,利用者の方は,自分の障害(しょうがい)の種類や程度(ていど)は理解(りかい)していても,他の人の状況(じょうきょう)まではなかなか把握(はあく)していません。一緒(いっしょ)にスポーツを楽しむためにも,スタッフから丁寧(ていねい)に説明することも重要な役割(やくわり)です。

スポーツを通して体と心にプラス効果(こうか)を

スポーツを通して体と心にプラス効果を

施設(しせつ)利用者は,パラリンピックに出場するような上級者もいれば,純粋(じゅんすい)にスポーツを楽しみたいとか,健康維持(いじ)のために少し体を動かしたい,友人とコミュニケーションをとりたいという方もいます。あらゆるニーズに対応(たいおう)することはとても大変ですが,私(わたし)は,この人たちがスポーツをすることで,どうしたら体や心にプラス効果(こうか)を得ることができるのか,どうすれば障害(しょうがい)が少しでも改善(かいぜん)されるのか,ということを常(つね)に考えています。そのためには,一人ひとりと話し合い,一緒(いっしょ)に考え,実行してみます。少しでも良い結果に結びついたときは,とても嬉(うれ)しいですし,やりがいを感じますね。

先入観を持たないようにする

先入観を持たないようにする

利用者の方と話をしていると,その方の人生や生活背景(はいけい)が一人ひとり違(ちが)うことに気づきます。ですから,障害(しょうがい)の種類や年齢(ねんれい)で,特定のスポーツが良いといった決めつけや先入観を持たないように注意しています。先入観を持って接(せっ)すると,利用者の方の本当の希望や思いが見えなくなってしまう場合があるからです。ですから初めて接(せっ)する時などは特によく話し合い,綿密(めんみつ)にコミュニケーションをするように心がけています。また,生まれながらに障害(しょうがい)のある方と,後天的に事故(じこ)などで障害(しょうがい)を持つようになった方では,気持ちも体も全く違(ちが)いますから,そんな点にも常(つね)に配慮(はいりょ)しています。

スポーツをやりたいと思う人に教えたい

スポーツをやりたいと思う人に教えたい

私(わたし)は,体育大学を目指したときには,誰(だれ)かにスポーツの楽しさを伝える仕事につきたいと思っていました。ですが,スポーツが嫌(きら)いな人にまで,無理にスポーツを教えることには抵抗(ていこう)があったのです。そんな気持ちで大学に入り,障害者(しょうがいしゃ)スポーツセンターにボランティアとしてお手伝いをした事が進路のきっかけになりましたね。そのときに,このような仕事があることを知ったのです。ここはスポーツが嫌(きら)いな人や,やりたくないと思う人が来ることは少ない施設(しせつ)です。この仕事に興味(きょうみ)を持つようになり,大学で障害者(しょうがいしゃ)スポーツのゼミに入って就職(しゅうしょく)することになりました。

助けるような状況(じょうきょう)にしないことが大切

助けるような状況にしないことが大切

子どものころは体を動かすことが大好きでした。家の中で遊ぶのはとても苦手で,家の中で遊んだ記憶(きおく)がほとんどありません。外で野球やサッカーばかりしていました。小学生のときはかけっこが速く,いつもリレーの選手に選ばれていましたが,マラソンは苦手でした。小6から軟式(なんしき)テニスを始め,中学で軟式(なんしき)テニス部に入ったのですが,そこで勝つ喜び,負ける悔(くや)しさ,そして先輩(せんぱい)後輩(こうはい)の上下関係などを学びました。さらに,自分たちで練習方法を考えたことが気持ちの面でも成長したと思います。大学では,ライフセービング部に入り「人を助けることよりも,助けなければいけない状況(じょうきょう)を作らないよう準備(じゅんび)することがもっと大切だ」ということを学びました。そのことが,今の仕事にもとても役立っています。

好きなことを続けられる大人になってほしい

好きなことを続けられる大人になってほしい

皆(みな)さんには,好きな物や好きな事を見つけてほしいです。それは勉強じゃなくても良いと思います。私(わたし)は,体育や音楽や図工といった体を動かす教科が大好きでした。また,部活が好きとか,友達が好きということでも良いと思います。楽しくうれしいものは長続きします。続けたものは,皆(みな)さんの将来(しょうらい)へつながる事になるかもしれません。私(わたし)は小さなころから体を動かすことが好きで,今でも体を動かす仕事をしています。好きなことを続けて,途中(とちゅう)で諦(あきら)めない大人になって欲(ほ)しいと思います。

ファンすべてを見る

(愛媛県 小6)
(埼玉県 小6)
i
(北海道 小6)
(千葉県 小6)
(福岡県 小6)
(千葉県 小6)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

石田衣良
人生の途中で起こる不幸な出来事に、負けそうになりながらも前向きに生きて行く主人公の姿に共感します。
阿部了・阿部直美
さまざまな職業の方のそれぞれのお弁当をみながら、その人たちの人生や物語を知ることが出来る素敵な本です。

もっと知りたいこの仕事人

取材・原稿作成:株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所/東京書籍株式会社/協力:城北信用金庫