仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1978年 生まれ 出身地 静岡県

しかいし歯科医師
鳥巣(とりす) 康行(やすゆき)
子供の頃の夢: サッカー選手
クラブ活動(中学校): 剣道部
仕事内容
口の中の病気を見つけて治す
自己紹介
いつもマイペースで、性格(せいかく)は穏(おだ)やか。人の話をよく聞きます。

※このページに書いてある内容は取材日(2015年03月23日)時点のものです

口の中の痛(いた)みや悩(なや)みを解決(かいけつ)するのが仕事

口の中の痛みや悩みを解決するのが仕事

患者(かんじゃ)さんは,口の中に何らかの痛(いた)みや悩(なや)みがあって,歯医者を訪(おとず)れます。診察(しんさつ)では,どうしてそのような症状(しょうじょう)が出ているのか,原因(げんいん)を探(さぐ)り,明らかにしていきます。そして,その症状(しょうじょう)を引(ひ)き起(お)こしている原因(げんいん)を取(と)り除(のぞ)くための治療法(ちりょうほう)を考えます。同時に,その治療法(ちりょうほう)で患者(かんじゃ)さんの生活に支障(ししょう)が起きないかを考えます。痛(いた)みが少なく,患者(かんじゃ)さんにとって負担(ふたん)が少ない治療(ちりょう)でも,原因(げんいん)がなくならなければ解決(かいけつ)にならず,患者(かんじゃ)さんのためには良くないからです。そして患者(かんじゃ)さんの話を良く聞き,仕事や生活習慣(しゅうかん)や年齢(ねんれい)なども十分考慮(こうりょ)して治療法(ちりょうほう)を選択(せんたく)します。また,患者(かんじゃ)さんに納得(なっとく)していただけるように,治療法(ちりょうほう)の説明を丁寧(ていねい)に行います。

ときには昼休みが無くなることも

ときには昼休みが無くなることも

朝は,スタッフの皆(みな)さんが,院内の掃除(そうじ)と診療(しんりょう)器具の準備(じゅんび)をしてくれます。次に,その日に来院される患者(かんじゃ)さんについて,スタッフでミーティングをして診察(しんさつ)が始まります。診療(しんりょう)は,午前9時半から午後6時半まで行っています。土曜日は午後5時過ぎまで,火曜日と金曜日は午後8時までです。痛(いた)みがひどいといった急を要する患者(かんじゃ)さんの場合は,診療(しんりょう)時間外や,昼休みの時間に治療(ちりょう)する場合もあります。ときには昼休みが無くなることもありますね。そうして,診療(しんりょう)が全て終わった後,器具の片付(かたづ)けや整理,翌日(よくじつ)の準備(じゅんび)や仮歯(かりば)作りなどの作業をします。ですから毎日決まった時間に帰宅(きたく)するということはありません。

歯医者さんは怖(こわ)い?

歯医者さんは怖い?

一般(いっぱん)的に歯医者さんというと,怖(こわ)いイメージを持つ方がとても多いのです。特にお子さんの場合,お父さんやお母さんから,「ちゃんと歯を磨(みが)かないと歯医者さんに行って,痛(いた)い思いをすることになるよ」といった注意をする方もいて,なかなか診療室(しんりょうしつ)に入れない子もいます。そんな子には,怖(こわ)くないように遊具が置いてあるキッズスペースで歯の磨(みが)き方を教えたり,お父さんやお母さんには,お子さんに恐怖心(きょうふしん)を与(あた)えない話し方のレクチャーをしたりします。歯医者に対する恐怖心(きょうふしん)が無くなると,定期検診(けんしん)もスムーズに進みます。大変ですが,重要なことだと思っています。

歯磨(はみが)きの指導(しどう)に一工夫

歯磨きの指導に一工夫

現在げんざい,歯周病の専門医せんもんいは全国で1,228名のみ(H26年10月時点)で,私わたしもその一人です。歯周病は日本人の成人の80%がかかっている病気で,自覚症状しょうじょうがなく,歯を失う一番の原因げんいんとなっています。歯周病の治療(ちりょう)や予防(よぼう)にとって最も大切なのは患者かんじゃさんが自分で行う歯磨はみがきです。私わたしも患者かんじゃさんに歯磨はみがき指導しどうを行っていますが,なかなか上手く磨(みが)けないという方もいます。そんなときも,叱(しか)るようなことはせず,「この部分はとても上手に磨(みが)けているから,こちらの歯も同じようにやってみましょう」と,本人のやる気が出るような歯磨(はみが)き指導(しどう)をしています。それも先ほどお話しした歯医者に対する恐怖心(きょうふしん)を取って行くことにつながるからです。恐怖心(きょうふしん)が無くなり,歯磨(はみが)きを頑張(がんば)っていただいた患者(かんじゃ)さんは,特に痛(いた)みなどが無くても,自ら進んで検診(けんしん)に来ていただけるようになります。それも私(わたし)の大きな喜びです。

欠かせない患者(かんじゃ)さんへの説明

欠かせない患者さんへの説明

私(わたし)は,この治療(ちりょう)が患者(かんじゃ)さんのためになっているか,ということを真っ先に考えます。例えば,歯周病で結果的に歯を抜(ぬ)かなければいけない状況(じょうきょう)になったとき,抜(ぬ)く場合と抜(ぬ)かない場合で,患者(かんじゃ)さんの負担(ふたん)やメリットはどう変わるのか,しっかりと考えながら判断(はんだん)します。歯に微妙(びみょう)なズレや違和感(いわかん)が少しでもあれば,妥協(だきょう)をせず,時間をかけてしっかりと補修(ほしゅう)していきます。その方が,長い目で見て患者(かんじゃ)さんのメリットになります。ただ,そのような場合も自分一人で考え,判断(はんだん)するのではなく,患者(かんじゃ)さんに,この治療(ちりょう)の良い点や悪い点を十分に説明し,納得(なっとく)してもらい,治療(ちりょう)を進めるというのが正しい方法だと私(わたし)は思っています。

患者(かんじゃ)さんに感謝(かんしゃ)される父の姿(すがた)

患者さんに感謝される父の姿

祖父(そふ)も父も歯医者だったせいか,なぜか子どものころは,歯医者にはなりたくないと思っていました。その気持ちが変わったのは,たしか中学のころです。ある患者(かんじゃ)さんが,父の治療(ちりょう)で「とても楽に生活できるようになった,感謝(かんしゃ)しています」と言っていたのです。そのとき,歯医者というのは,人に感謝(かんしゃ)される素敵(すてき)な仕事なのだと,なんとなく思いました。今思えば,それが歯科医を目指すきっかけですね。歯科医になるには,歯科大学や大学の歯学部で6年間の専門(せんもん)的な教育を受け,国家試験に合格(ごうかく)し,歯科医師(いし)免許(めんきょ)を取得します。そして病院や診療所(しんりょうじょ)で1年以上の研修(けんしゅう)を受けなければなりません。

サッカー少年だった小学生

サッカー少年だった小学生

小学校時代は,育った場所がサッカーの盛さかんな静岡しずおかだったこともあり,いつも友人と遊ぶスポーツはサッカーでした。小学校のクラブチームに入って休みの日もサッカーばかりやっていましたね。そのころはサッカー選手に憧あこがれていましたが,まだJリーグが無かったですし,いまの子供こどもたちのようにプロを目指すような友人もいませんでしたね。中学では剣道けんどう部に入りました。練習は大変でしたが,集中力や忍耐力にんたいりょくを養えたと思います。目標にしていた初段しょだんを取得するまで頑張がんばって続けました。

個性(こせい)を大切に磨(みが)き上(あ)げよう!

個性を大切に磨き上げよう!

両親や周囲の大人達の意見を素直(すなお)に聞くこと。そうすると,物事が上手くいく機会も増(ふ)えることに気づきます。そのためにはまず,聞き上手になることです。それから,他人と違(ちが)う所を見つけ,その個性(こせい)を光らせると良いですね。私(わたし)は左利きですが,治療(ちりょう)に使う道具はほとんどが右利き用で,学生のときに不器用な右手を使い,必死に訓練しました。そのおかげで,右利きの先生では届(とど)きにくい所も,私(わたし)は左手も使って治療(ちりょう)することができるようになりました。弱点は訓練によって長所になることも知ってほしいですね。皆(みな)さんも,自分の個性(こせい)を大切にして,ぜひ磨(みが)き上(あ)げてください。

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取材・原稿作成:株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所/東京書籍株式会社/協力:城北信用金庫