仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1974年 生まれ 出身地 北海道

ぎょうせいしょし行政書士
眞嶋(まじま) 容子(ようこ)
子供の頃の夢: ファッションデザイナー
クラブ活動(中学校): 合唱部
仕事内容
外国人のビザ申請・会社設立手続きをする
自己紹介
仕事以外(しごといがい)でも色々(いろいろ)な国の人と出会(であ)って,話(はなし)をするのがとても楽(たの)しいです。週末(しゅうまつ)は自然(しぜん)の多(おお)いところに行(い)くのが好(す)きです。

※このページに書いてある内容は取材日(2016年03月15日)時点のものです

外国人(がいこくじん)には大変(たいへん)な役所(やくしょ)への手続(てつづき)きを代(か)わりに行(おこな)う

外国人には大変な役所への手続きを代わりに行う

私(わたし)の仕事(しごと)は,外国人(がいこくじん)が日本で働(はたら)いたり,暮(く)らしたりするために必要(ひつよう)なビザ(在留資格(ざいりゅうしかく))の申請(しんせい)や,外国企業(がいこくきぎょう)が日本に進出(しんしゅつ)する際(さい)に必要(ひつよう)となるさまざまな手続(てつづき)きを,本人にかわって,国の機関(きかん)に対(たい)して行(おこな)うことです。特(とく)に初(はじ)めて日本に来(く)る外国人(がいこくじん)にとって,手続(てつづき)きを全(すべ)て自分(じぶん)ですることはとても大変(たいへん)です。私(わたし)は英語(えいご)のウェブサイトで情報発信(じょうほうはっしん)しているので,そのページを見た外国人(がいこくじん)が「私(わたし)はどのようなビザをとればいいのか」など質問(しつもん)メールをくれて,アドバイスをすると,仕事(しごと)を頼(たの)んでくれるという場合(ばあい)が多(おお)いです。
一般(いっぱん)に行政書士(ぎょうせいしょし)は,専門分野(せんもんぶんや)を持(も)っている場合(ばあい)が多(おお)いです。遺言書作成(ゆいごんしょさくせい)や,建設業許可(けんせつぎょうきょか)に必要(ひつよう)な申請書(しんせいしょ)を作成(さくせい)する,などです。分野(ぶんや)が違(ちが)うと,扱(あつか)う書類(しょるい)や手続(てつづき)きの種類(しゅるい)も違(ちが)いますし,お客(きゃく)さんも違(ちが)ってきます。

新年度(しんねんど)に向(む)けて忙(いそが)しくなる仕事(しごと)

新年度に向けて忙しくなる仕事

普段(ふだん)は9時(じ)から10時(じ)の間(あいだ)に出社(しゅっしゃ)します。メールのやりとりや,書類(しょるい)の作成(さくせい)が中心(ちゅうしん)です。合間(あいま)にお客(きゃく)さんがオフィスに来(き)て,手続(てつづき)きに必要(ひつよう)な書類(しょるい)やパスポートを預(あず)かったり,相談(そうだん)を受(う)けたりすることもあります。
実際(じっさい)の手続(てつづき)きのため,外出(がいしゅつ)もします。ビザ申請(しんせい)のときは,品川駅近(しながわえきちか)くにある東京入国管理局(とうきょうにゅうこくかんりきょく)に行(い)きます。会社設立(かいしゃせつりつ)の手続(てつづ)きの場合(ばあい)は,定款(ていかん)という会社(かいしゃ)の名前(なまえ),住所(じゅうしょ),事業内容(じぎょうないよう)などを決(き)める書類(しょるい)の認証(にんしょう)を受(う)けるために,公証役場(こうしょうやくば)などに行(い)くこともあります。海外企業(かいがいきぎょう)が日本に支社(ししゃ)を作(つく)ると,社員(しゃいん)も日本に派遣(はけん)したいとなるので,続(つづ)けて今度(こんど)はビザの申請(しんせい)のお願(ねが)いを受(う)けることもありますね。
仕事(しごと)は毎年(まいとし)1月から3月ごろが忙(いそが)しくなります。日本では新学期(しんがっき)が4月から始(はじ)まるように,会社(かいしゃ)も4月から新年度(しんねんど)になります。そのタイミングでビザの期限(きげん)を含(ふく)め,さまざまな手続(てつづき)きの期限(きげん)となることが多(おお)いです。ですので,仕事(しごと)の依頼(いらい)もその時期(じき)にかけて増(ふ)えてきます。

お客(きゃく)さんに安心感(あんしんかん)を与(あた)えることが大切(たいせつ)

お客さんに安心感を与えることが大切

ビザには期限(きげん)があり,それを過(す)ぎてしまったり,更新(こうしん)ができないと外国人(がいこくじん)は日本にいられなくなります。更新(こうしん)できるためには一定(いってい)の条件(じょうけん)を満(み)たさなくてはならないので,不安(ふあん)に感(かん)じている外国人(がいこくじん)も多(おお)いです。一度書類(いちどしょるい)を提出(ていしゅつ)した後(あと)でも,結果(けっか)が出るまでお客(きゃく)さんはさらに不安(ふあん)な時間(じかん)が続(つづ)きますから,そういう時(とき)はコミュニケーションをしっかりとるようにもしています。無事(ぶじ)にビザが発行(はっこう)されたとき,お客(きゃく)さんが喜(よろこ)んでいてくれるのが直接伝(ちょくせつつた)わってくるので,とても嬉(うれ)しいです。
また,少(すこ)しでも安心(あんしん)してもらえるよう,どんなに小さなことであっても丁寧(ていねい)に説明(せつめい)することを心(こころ)がけています。お互(たが)い勘違(かんちが)いしたまま進(すす)めて,あとで不利(ふり)なことがおきないようにします。
開業(かいぎょう)した当時(とうじ)からお付(つ)き合(あ)いのあるお客(きゃく)さんがいます。結婚(けっこん)や転職(てんしょく),永住(えいじゅう)を決(き)めるなど,そのお客(きゃく)さんの人生が変(か)わるときにお手伝(てつだ)いができることはとても嬉(うれ)しいです。また,本当(ほんとう)にいろいろな人と出会(であ)えることも魅力(みりょく)です。その人の経歴(けいれき)を聞(き)いているだけでも面白(おもしろ)いですし,日本人が思(おも)いつかないようなアイディアをもっている人もいて,日本にいながら外国(がいこく)にいるような気分(きぶん)になります。

得意(とくい)な英語(えいご)・フランス語(ご)・スペイン語(ご)を活(い)かし,いろいろな仕事(しごと)を経験(けいけん)

得意な英語・フランス語・スペイン語を活かし,いろいろな仕事を経験

大学ではフランス語(ご)を専攻(せんこう)しました。違(ちが)う文化(ぶんか)の人同士(ひとどうし)がどうやって分(わ)かり合(あ)っていくのか,ということに興味(きょうみ)がありました。卒業後(そつぎょうご)は海外(かいがい)で仕事(しごと)をしたいと思(おも)っていました。ファッションデザイナーの事務所(じむしょ)や,ワインの輸入(ゆにゅう)に関係(かんけい)する仕事(しごと)で,海外(かいがい)の取引先(とりひきさき)とのやり取(と)りなどを行(おこな)いました。得意(とくい)の語学(ごがく)を活(い)かすことができ,どの仕事(しごと)もやりがいがあったのですが,語学(ごがく)ができるだけでは仕事(しごと)の幅(はば)が限(かぎ)られてきてしまうということが分(わ)かり,語学以外(ごがくいがい)の専門性(せんもんせい)が必要(ひつよう)であるとだんだん感(かん)じ始(はじ)めました。

法律(ほうりつ),行政書士(ぎょうせいしょし)との出会(であ)い

法律,行政書士との出会い

2年間(ねんかん)の契約(けいやく)で,スイス・ジュネーブにある日本政府(にほんせいふ)の機関(きかん)で働(はたら)きました。契約(けいやく)が終(お)わるころ,そのまま海外(かいがい)で働(はたら)きたいと仕事(しごと)を探(さが)したのですが,語学(ごがく)だけでできる仕事(しごと)の種類(しゅるい)はやはり限(かぎ)られているなと感(かん)じました。そこで,大学院(だいがくいん)で勉強(べんきょう)をすることを考(かんが)えました。
しかしある日本人女性(にほんじんじょせい)が,ジュネーブの法律事務所(ほうりつじむしょ)で弁護士(べんごし)をしているのを見て,法律(ほうりつ)の知識(ちしき)を身(み)につけるのも良(よ)いかもしれないと思(おも)い始(はじ)めました。その方(かた)からアドバイスをもらい,行政書士(ぎょうせいしょし)という資格(しかく)があることを知(し)りました。「海外(かいがい)を相手(あいて)に仕事(しごと)ができる」と本で読(よ)んだこともあって,挑戦(ちょうせん)することにしました。
帰国(きこく)してフランス大使館(たいしかん)に就職(しゅうしょく)したのですが,休暇(きゅうか)が多(おお)く,平日(へいじつ)も仕事(しごと)が早く終(お)わることが多(おお)かったので,勉強(べんきょう)する時間(じかん)を十分確保(じゅうぶんかくほ)できました。それまで法律(ほうりつ)のことは全(まった)く勉強(べんきょう)したことがなかったのですが,始(はじ)めてみると楽(たの)しくて,試験(しけん)に無事合格(ぶじごうかく)することができました。

自分(じぶん)しかできない行政書士(ぎょうせいしょし)としての仕事(しごと)をさがす

自分しかできない行政書士としての仕事をさがす

試験(しけん)に合格(ごうかく)したものの,行政書士(ぎょうせいしょし)を雇(やと)ってくれる事務所(じむしょ)はほとんどなく,あっても自分(じぶん)がやりたいことができないと感(かん)じてしまいました。一方(いっぽう),行政書士(ぎょうせいしょし)で開業(かいぎょう)した人たちの本やブログがたくさん出ていて,それを読(よ)んで自分(じぶん)も開業(かいぎょう)しようと決意(けつい)しました。まずやってみよう,うまくいかなかったら再就職(さいしゅうしょく)をしようと考(かんが)えていたのです。最初(さいしょ)は,自宅(じたく)のマンションを事務所(じむしょ)にしました。簡単(かんたん)なウェブサイトを作(つく)り,今(いま)までお世話(せわ)になった人たちに挨拶(あいさつ)して回(まわ)りましたが,仕事(しごと)にはなかなか結びつきませんでした。
そんな中,病気(びょうき)で1週間入院(しゅうかんにゅういん)し,退院後(たいいんご)「もっとしっかりやらなければ」と奮起(ふんき)しました。それまで敬遠(けいえん)していたビザのことを調(しら)べてみると,実(じつ)は外国人(がいこくじん)がビザのことで困(こま)っていることを知(し)りました。そこで,自分(じぶん)が海外(かいがい)で暮(く)らした時(とき)に苦労(くろう)した経験(けいけん)を踏(ふ)まえ,ホームページに英語(えいご)とフランス語(ご)でビザに関(かん)する情報(じょうほう)を充実(じゅうじつ)させてみたところ,問(と)い合(あ)わせが増(ふ)え,仕事(しごと)が増(ふ)えるきっかけとなりました。
行政書士(ぎょうせいしょし)としては新人(しんじん)でしたが,語学(ごがく)には自信(じしん)がありました。そんな私(わたし)にしかできない分野(ぶんや)は何(なに)かと考(かんが)えたとき,ビザの分野(ぶんや)の専門(せんもん)になって,ベテラン行政書士(ぎょうせいしょし)の方々(かたがた)があまり手掛(てが)けていなかった英語圏(えいごけん)のお客(きゃく)さんを専門(せんもん)に扱(あつか)う分野(ぶんや)で勝負(しょうぶ)をしようと思(おも)うようになりました。

留学(りゅうがく)をしたことが自分(じぶん)をかえるきっかけに

留学をしたことが自分をかえるきっかけに

中学校では合唱部(がっしょうぶ)に入り,伴奏(ばんそう)をしました。それまで人間関係(にんげんかんけい)に悩(なや)んだこともありましたが,部活(ぶかつ)では楽(たの)しい時間(じかん)を過(す)ごすことができました。そして高校(こうこう)3年生のとき,オーストラリアに交換留学(こうかんりゅうがく)しました。それまで海外(かいがい)に行(い)ったことはなく,内気(うちき)で人見知(ひとみし)りの性格(せいかく)でした。親戚(しんせき)に海外勤務(かいがいきんむ)をしていた人がいるのですが,その家族(かぞく)の話(はなし)を聞(き)いては羨(うらや)ましく思(おも)っていたので,海外(かいがい)への憧(あこが)れは小さいころからあったと思(おも)います。ついに念願(ねんがん)かなってオーストラリアに留学(りゅうがく)すると,人見知(ひとみし)りのままではいられないくらいの経験(けいけん)をしました。もしこの留学(りゅうがく)がなければ今(いま)の自分(じぶん)はないでしょうし,地元(じもと)からも離(はな)れなかったと思(おも)います。

世(よ)の中の広(ひろ)さを知(し)ってほしい

世の中の広さを知ってほしい

想像以上(そうぞういじょう)に世(よ)の中は広(ひろ)く,いろいろな仕事(しごと)や考(かんが)え方(かた),価値観(かちかん)があります。むしろ,仕事(しごと)を作(つく)り出すことだってできます。自分(じぶん)が行政書士事務所(ぎょうせいしょしじむしょ)を開業(かいぎょう)するとは,想像(そうぞう)もできませんでした。そして,いろいろ試したからこそ分(わ)かることがありますので,まずは,実際(じっさい)に挑戦(ちょうせん)することが大切(たいせつ)です。さらに,学校を卒業(そつぎょう)すれば,仕事(しごと)を選(えら)ぶこと,仕事(しごと)を続(つづ)けること・辞(や)めることもそうですが,自分(じぶん)で決(き)めなければならないことが増(ふ)えていきます。そうした中で,自分(じぶん)の中にぶれない軸(じく),強(つよ)みを作(つく)っておくこともとても大切(たいせつ)だと感(かん)じています。ただ好(す)きだということでも十分(じゅうぶん)に強(つよ)みになりますので,みなさんも,これからさまざまなことを学ぶ中で自分(じぶん)の強(つよ)みをみがいていってくださいね。

ファンすべてを見る

(大阪府 小6)
(茨城県 大人)
(東京都 小6)
(栃木県 小6)
(愛媛県 中2)
(静岡県 小6)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

茨木のり子
「自分の感受性くらい」という詩を高校生くらいの時に知って,感動しました。
スーザン・ジェファーズ
新しい事に挑戦するときにとても刺激を受けた本です。

もっと知りたいこの仕事人

どんな職場?
取材・原稿作成:東京書籍株式会社