仕事人

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愛媛県に関連のある仕事人
出身地 愛媛県

森田(もりた) 高昌(たかあき)
子供の頃の夢: バスケットボール選手
クラブ活動(中学校): バスケットボール部
仕事内容
手すき和紙(わし)を作(つく)り,その魅力(みりょく)を広める
自己紹介
人(ひと)見(み)知(し)り、自(じ)己(こ)主(しゅ)張(ちょう)が苦(にが)手(て)。休日は2人の子どもと遊(あそ)んでいる。

※このページに書いてある内容は取材日(2016年01月13日)時点のものです

和(わ)紙(し)を一枚(まい)一枚(まい),手(て)作(さ)業(ぎょう)ですく

和紙を一枚一枚,手作業ですく

みなさんのまわりにはいろいろな紙(かみ)製(せい)品(ひん)があると思(おも)います。紙(かみ)には大きく分(わ)けると洋(よう)紙(し)と和(わ)紙(し)の2種(しゅ)類(るい)があります。洋(よう)紙(し)は機(き)械(かい)で大(たい)量(りょう)に作(つく)ることができて表(ひょう)面(めん)がなめらかです。皆(みな)さんが普(ふ)段(だん)使(つか)っている教(きょう)科(か)書(しょ)やノートは洋(よう)紙(し)でできています。和(わ)紙(し)は洋(よう)紙(し)とくらべて強(つよ)くて破(やぶ)れにくい,薄(うす)くて軽(かる)いといった特(とく)長(ちょう)があります。その特(とく)長(ちょう)を活(い)かしてふすまや障(しょう)子(じ),書(しょ)道(どう)の紙(かみ)などに使(つか)われています。意(い)外(がい)なところでは日本のお札(さつ)は和(わ)紙(し)でできています。
私(わたし)は和(わ)紙(し)を一(いち)枚(まい)ずつ,手(て)作(さ)業(ぎょう)で作(つく)っています。よく,「和(わ)紙(し)をすく」と言(い)いますが,水に溶(と)かした和(わ)紙(し)の材(ざい)料(りょう)を簾(す)桁(けた)という道(どう)具(ぐ)に流(なが)し込(こ)むことを「すく」といいます。私(わたし)は材(ざい)料(りょう)作(づく)りからすく作(さ)業(ぎょう),そして乾(かん)燥(そう)作(さ)業(ぎょう)まで一人で行(おこ)なっています。一(いち)日(にち)材(ざい)料(りょう)作(づく)りをする日もあれば,一日(にち)乾(かん)燥(そう)作(さ)業(ぎょう)を行(おこな)う日もあります。また,多(おお)い時(とき)で一日150枚(まい)の和(わ)紙(し)をすく日もあります。

手すき和(わ)紙(し)の魅(み)力(りょく)をもっと広(ひろ)めたい

手すき和紙の魅力をもっと広めたい

生(せい)活(かつ)の変(へん)化(か)や和(わ)風(ふう)住(じゅう)宅(たく)の減(げん)少(しょう)などの理(り)由(ゆう)で,和(わ)紙(し)を欲しいと思(おも)う人は減(へ)っています。また,手すき和(わ)紙(し)の職(しょく)人(にん)もどんどん減(へ)っています。私(わたし)が住(す)んでいる愛(え)媛(ひめ)県(けん)西(さい)条(じょう)市(し)の周(しゅう)桑(そう)地(ち)区(く)では今(いま)から70年くらい前(まえ)には70軒(けん)ほどの生(せい)産(さん)者(しゃ)がいましたが,現(げん)在(ざい)は7軒(けん)ほどに減(へ)っています。手すき和(わ)紙(し)の魅(み)力(りょく)を広(ひろ)めるためにも和(わ)紙(し)をすくだけではなく,手すき和(わ)紙(し)を使(つか)ったハガキや封(ふう)筒(とう),雑(ざっ)貨(か),インテリア用(よう)品(ひん)など身(み)近(ぢか)な商(しょう)品(ひん)を作(つく)って販(はん)売(ばい)しています。新(あたら)しい手すき和(わ)紙(し)の使(つか)い方(かた)や商(しょう)品(ひん)を考(かんが)えることも多(おお)いです。

自(し)然(ぜん)と向(む)き合(あ)う

自然と向き合う

手すき和(わ)紙(し)の原(げん)料(りょう)はコウゾやミツマタ,原(げん)料(りょう)を水に溶(と)かした時(とき)に粘(ねば)りを出すために使(つか)うノリ。すべて自(し)然(ぜん)の植(しょく)物(ぶつ)です。また手すきに使(し)用(よう)する水も自(し)然(ぜん)のものです。全(すべ)て自(し)然(ぜん)のものを使(つか)っていると,いつもと同(おな)じようにすいたつもりでも,原(げん)料(りょう)や気(き)候(こう)のちょっとした変(へん)化(か)でも品(ひん)質(しつ)が同(おな)じようにできないこともあります。商(しょう)品(ひん)として和(わ)紙(し)を売(う)るためには同(おな)じ厚(あつ)さと,品(ひん)質(しつ)の紙(かみ)をすかなければなりません。手すき和(わ)紙(し)を始(はじ)めて10年(ねん)以(い)上(じょう)たちますが,今(いま)でも失(しっ)敗(ぱい)することがあります。これからも自(し)然(ぜん)と向(む)き合(あ)いながら経(けい)験(けん)を積(つ)んでいきたいです。日(ひ)々(び)勉(べん)強(きょう)です。

商(しょう)品(ひん)として形(かたち)になることが喜(よろこ)び

商品として形になることが喜び

何(なに)もないところからいろいろな人と協(きょう)力(りょく)して,商(しょう)品(ひん)として形(かたち)になることに仕(し)事(ごと)の喜(よろこ)びを感(かん)じます。違(ちが)う仕(し)事(ごと)をしている人と話(はな)しあったり,アイディアを出し合(あ)ったりすることで,自(じ)分(ぶん)だけでは思(おも)いつかないような面(おも)白(しろ)い商(しょう)品(ひん)ができることがあります。お互(たが)いの情(じょう)報(ほう)や気(き)持(も)ちを相(あい)手(て)に伝(つた)え合(あ)うことはとても難(むずか)しいですが,試(し)行(こう)錯(さく)誤(ご)の末に商(しょう)品(ひん)として形(かたち)になった時(とき),商(しょう)品(ひん)をお客(きゃく)さんに買(か)ってもらえた時(とき)はとても嬉(うれ)しいです。

手すき和(わ)紙(し)との出(で)会(あ)い

手すき和(わ)紙(し)と出(で)会(あ)った時(とき)は大学2年生の夏(なつ)休(やす)みです。当(とう)時(じ),県(けん)外(がい)の大学に進(しん)学(がく)し卒(そつ)業(ぎょう)後(ご)は学校の先生になりたいと考(かんが)えていました。夏(なつ)休(やす)みに実(じっ)家(か)に帰(かえ)っていたときに時(じ)間(かん)があったので,思(おも)いつきで地(じ)元(もと)の手すき和(わ)紙(し)の見学をしました。その時(とき)に三・六(ろく)判(ばん)(約(やく)94×188cm)の大きな和(わ)紙(し)をすく手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)の姿(すがた)が忘(わす)れられませんでした。その後(あと)も手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)になりたいという気(き)持(も)ちがどんどん大きくなっていきました。

弟(で)子(し)入(い)りを決(けつ)意(い)

弟子入りを決意

手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)になるための専(せん)門(もん)の学校などはほとんどありません。手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)になるためには職(しょく)人(にん)に直(ちょく)接(せつ)弟(で)子(し)入(い)りして,修(しゅ)業(ぎょう)を積(つ)むのが一(いっ)般(ぱん)的(てき)です。私(わたし)は大(だい)学(がく)卒(そつ)業(ぎょう)後(ご)に見学した手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)のもとに弟(で)子(し)入(い)りをしました。みなさんは修(しゅ)行(ぎょう)と聞(き)くと師(し)匠(しょう)が厳(きび)しくて大(たい)変(へん)なものというイメージがあると思(おも)います。私(わたし)の師(し)匠(しょう)はとても温(おん)厚(こう)な人でほとんど叱(しか)られることはありませんでした。修(しゅ)行(ぎょう)を始(はじ)めて3年ほどで師(し)匠(しょう)は亡(な)くなってしまいましたが,最(さい)期(ご)まで私(わたし)のことを気にかけてくれました。手すき和(わ)紙(し)職(しょく)人(にん)として育(そだ)ててもらった師(し)匠(しょう)には今(いま)でも感(かん)謝(しゃ)しています。

子どものころは…

子どものころは…

今(いま)以(い)上(じょう)に人(ひと)見(み)知(し)りで,人とのコミュニケーションが苦(にが)手(て)でした。人(ひと)前(まえ)に出ることが恥(は)ずかしくて,自(じ)分(ぶん)の意(い)見(けん)を言(い)うことができないおとなしい子どもでした。体(からだ)も大きくはなかったですし,運(うん)動(どう)もあまり得(とく)意(い)ではなかったです。身体(からだ)の成(せい)長(ちょう)と共(とも)に,足が速(はや)くなったことを覚(おぼ)えています。そこから少(すこ)し自(じ)信(しん)がついて,運(うん)動(どう)が得(とく)意(い)な子どもになっていきました。小学5年生の時(とき)に初(はじ)めてバスケットボールと出(で)会(あ)い,中学校,高(こう)校(こう)と続(つづ)けました。大学では趣(しゅ)味(み)でする程(てい)度(ど)でしたが,社(しゃ)会(かい)人(じん)になってもバスケットボールが好(す)きで続(つづ)けていました。バスケットボールというスポーツの楽(たの)しさはもちろんですが,チームメイトとの出(で)会(あ)いがあったからこそ続(つづ)けられたと感(かん)じています。バスケットを通(とお)して,自(じ)己(こ)主(しゅ)張(ちょう)の大(たい)切(せつ)さとチームワークの大(たい)切(せつ)さを学びました。

視(し)野(や)を広(ひろ)めてほしい

視野を広めてほしい

これは私(わたし)自(じ)身(しん)の反(はん)省(せい)でもあります。人は慣(な)れたものや好(す)きなものばかり求(もと)めてしまいますよね。例(たと)えば仲(なか)の良(よ)い友(とも)達(だち)やグループとばかり話(はな)していて,ほとんど話(はな)したことのないクラスメイトはいませんか。その人と話(はな)してみると相(あい)手(て)の良(よ)いところが見えてきたり,新(あたら)しい発(はっ)見(けん)があったりします。もちろん自(じ)分(ぶん)が好(す)きなものを追(つい)求(きゅう)していくことも大(たい)切(せつ)ですが,新(あたら)しいものに触(ふ)れることで自(じ)分(ぶん)の将(しょう)来(らい)へのヒントが見つかるかもしれません。みなさんの可(か)能(のう)性(せい)は無(む)限(げん)大(だい)です。失(しっ)敗(ぱい)を恐(おそ)れず新(あたら)しいことにどんどんチャレンジしてほしいと思(おも)います。

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