仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
出身地 神奈川県

山根(やまね) 聖美(きよみ)
子供の頃の夢: デパートのウグイス嬢
クラブ活動(中学校): テニス部
仕事内容
ラジオ・テレビ番組で情報を伝える
自己紹介
あきらめが悪い性格(せいかく)。休日は、家事&料理が好きなので料理をすることが多い。

※このページに書いてある内容は取材日(2010年05月27日)時点のものです

番組の企画(きかく),取材,ゲストの出演(しゅつえん)交渉(こうしょう)も

番組の企画,取材,ゲストの出演交渉も

私(わたし)は特定のテレビ局やラジオ局の仕事だけではなく,依頼(いらい)があればさまざまなところにでかけて仕事をするフリーアナウンサーです。現在(げんざい)のメインの仕事はラジオのパーソナリティ。かわさきFMというラジオ局で週2回,2時間番組を担当(たんとう)しています。その他には,テレビ局のレポーターやイベントの司会,ラジオ番組制作(せいさく)をしている学生さんへの指導(しどう)などの仕事をしています。ラジオ番組のパーソナリティの仕事は,決められた原稿(げんこう)を読むものだと思われているかもしれませんが,それは仕事のほんの一部分。多くのコミュニティFM放送局の番組では,大体の話のテーマと,交通情報(じょうほう)や天気予報(よほう)などを伝えるタイミングだけが決まっていて,あとはパーソナリティが番組の内容(ないよう)を考えます。調べる,取材する,ゲストの出演(しゅつえん)交渉(こうしょう)をする,流す曲をセレクトする。全てパーソナリティの仕事なんです。放送本番は技術(ぎじゅつ)さんが機材の操作(そうさ)を担当(たんとう)し,私(わたし)が番組全体を進行しています。

2時間番組を作るのに,8時間くらいかかる

2時間番組を作るのに,8時間くらいかかる

私(わたし)が担当(たんとう)しているラジオ番組の長さは1時間45分。「5~10分間のトークの後に1~2曲流す」というセットを3~4回繰(く)り返し,その合間にニュースや交通情報(じょうほう),天気予報(よほう)や,ミニコーナーを伝えます。4回のトークで話す内容(ないよう)と選曲は,番組のない日に考えています。川崎(かわさき)市で何か起きているのかをチェックし,リスナーの皆(みな)さんはどんな情報(じょうほう)を求めているのかを考えて,テーマを決めます。例えば,5月だから川崎(かわさき)市の潮干(しおひ)狩(が)りについての情報(じょうほう)を流そう,と決めたとしますよね。テーマを決めたら広報誌(こうほうし)やインターネットなどを使って潮干(しおひ)狩(が)りに関する情報(じょうほう)を集め,関係する人に取材をするなど,より多くの情報(じょうほう)を集めます。音楽も初夏や海をイメージするようなものを選びます。こういった仕事を合わせて2時間のラジオ番組の準備(じゅんび)に7~8時間くらいかかります。

テレビ番組とラジオ番組の違(ちが)いは,"ライブ感"

テレビ番組とラジオ番組の違いは,

当日になって話す内容(ないよう)を変えることもよくあります。天気によって変えることは特に多いです。だって雨が降(ふ)っているのに,晴れの日にしかできないようなイベントの話をしても,リスナーの皆(みな)さんにはピンとこないですよね。番組中に届(とど)くリスナーの皆(みな)さんからのメッセージの内容(ないよう)や量によって,その場で話す内容(ないよう)を変えることもよくあります。こういう自由なところ,その時の状況(じょうきょう)に応(おう)じた放送ができるところが,ラジオ番組の良さではないでしょうか。テレビ番組は多くの場合,事前に撮影(さつえい)され,編集(へんしゅう)されていますよね。ラジオ番組は生放送が多いですから,今起きていることを,すぐに伝えることができるんです。

なぜ"パーソナリティ"と呼(よ)ばれるのか

なぜ

ラジオのアナウンサーは,よく"パーソナリティ"と呼(よ)ばれます。英語で「個性(こせい)・人柄(ひとがら)」を意味する言葉なのですが,私(わたし)はこのことがラジオ番組の特性(とくせい)をよく表していると思います。ラジオのアナウンサーは,番組の内容(ないよう)も考えますし,番組中も状況(じょうきょう)に応(おう)じて,話す内容(ないよう)を変えていく。つまり,番組にはアナウンサーの考え方や性格(せいかく)がものすごく反映(はんえい)されているんです。リスナーの皆(みな)さんとの距離感(きょりかん)が近いことも,"パーソナリティ"と呼(よ)ばれる理由かもしれません。たとえば,私(わたし)が「最近,テニス教室に通い始めたんですよ。」と番組で話すと,すぐにテニス教室に通っているリスナーさんから,ご自身の体験に関するメッセージが寄(よ)せられたりします。だから本番中は,自分の目の前にいる「あなた」と会話をしているような気持ちで話しています。声の出し方も,テレビやイベントの仕事のときよりも普段(ふだん)生活している時と近い声の出し方になるんですよ。

マイクの先には誰(だれ)かがいる,と感じられた時が一番嬉(うれ)しい

マイクの先には誰かがいる,と感じられた時が一番嬉しい

リスナーの皆(みな)さんからメッセージが届(とど)くと,私(わたし)の声の先には誰(だれ)かがいて何かを感じてくれているんだ,と思います。それが一番うれしいことですね。番組で紹介(しょうかい)したお店に実際(じっさい)に行ってみて,あなたと同じ感想を持ちましたよ,なんてメッセージをいただいたりすると,確(たし)かに私(わたし)の話をしていることが,誰(だれ)かに届(とど)いているって感じることができます。

声が良いだけでアナウンサーになれるわけではない

声が良いだけでアナウンサーになれるわけではない

小学生の時に放送委員会に入っていて,卒業文集でも「デパートのウグイス嬢(じょう)になりたい」と書いていたりしたので,もともとしゃべる仕事に興味(きょうみ)があったんだと思います。本格(ほんかく)的に目指すようになったのは大学に入ってから。大学2年生の時に,アナウンサーの専門(せんもん)学校に通って勉強を始めました。そこで周りの生徒のレベルの高さに驚(おどろ)いたんです。声がいいとか,見た目がいいとかではないんですよ。みんな,新聞をものすごく読み込(こ)んでいたり,「どう思う?」と問われると自分の言葉で意見が言えたりする。これまで,そんな風に目の前の情報(じょうほう)を捉(とら)えたことがなかった私(わたし)にとって衝撃(しょうげき)でした。今は,番組で何かの情報(じょうほう)について話すときには,「川崎(かわさき)市で起こったとしたらどうなるだろう?」とか「自分だったらどうする?」と考えて,自分なりの意見を見つけてから話すようにしています。得た情報(じょうほう)をそのまま話すだけでは,単なるご案内係です。文字を読むではなく,文字で表現(ひょうげん)されている"世界"について伝えること。これがアナウンサーの仕事だと思います。

アナウンサーになったのは,社会人になってから6年後

アナウンサーになったのは,社会人になってから6年後

実は,最初は地域(ちいき)情報誌(じょうほうし)の編集(へんしゅう)・営業(えいぎょう)をしていました。アナウンサーを目指したのですがかなわず,就職(しゅうしょく)したのが地域(ちいき)情報誌(じょうほうし)の出版社(しゅっぱんしゃ)だったのです。ところが,カルチャースクールの「話し方教室」に通い始めましたのがきっかけで,また"アナウンサーになりたい熱"がふつふつと沸(わ)いてきて(笑)。そして,ご縁(えん)があってエフエム浦和(うらわ)というラジオ局に入社することができ,社会人になってから6年たって夢(ゆめ)を叶(かな)えることができました。でもそれまでの経験(けいけん)が無駄(むだ)だったとは思っていません。編集(へんしゅう)の仕事からは,取材の仕方や情報(じょうほう)の集め方を学びましたし,営業(えいぎょう)の仕事からは,スポンサーさんや広告代理店さんとのお付き合いの仕方を学ぶことができました。今のラジオでの仕事と重なる部分が多いんですよ。

夢(ゆめ)は『なりたい』と思った時点で半分は叶(かな)っている

夢は『なりたい』と思った時点で半分は叶っている

まだアナウンサーへの夢(ゆめ)をあきらめきれないと思っていたとき,知人から「夢(ゆめ)は,"なりたい"って思った時点で半分は叶(かな)っているんだって。」と教えてもらったことがあります。これが,アナウンサーになることにチャレンジする大きな励(はげ)みになりました。「やりたい。なりたい。」って思ったら,あと半分は「行動を起こす」だけ・・・。難(むずか)しいことにチャレンジするときに,今でも思い出す言葉です。私(わたし)は夢(ゆめ)だったアナウンサーになるのに6年かかりましたが実現(じつげん)することができました。皆(みな)さんももし,何か目指す目標や夢(ゆめ)があったら,ぜひあきらめずに行動し続けてください。

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取材・原稿作成:横浜銀行、(c)学校ネット株式会社