仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1981年 生まれ 出身地 茨城県

かしせいぞう菓子製造
大作(おおさく) 忠之(ただゆき)
子供の頃の夢: プロ野球選手
クラブ活動(中学校): 柔道部
仕事内容
4人で分担して鈴カステラの生地を作る
自己紹介
休みの日は家族でドライブや買い物をしています。
出身高校
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2015年04月01日)時点のものです

1日におよそ2万個(こ)の鈴(すず)カステラを作る

1日におよそ2万個の鈴カステラを作る

私(わたし)は,三黒製菓(みくろせいか)の菓子(かし)工場で鈴(すず)カステラを専門(せんもん)に作っています。その中でも一番重要な生地の製造(せいぞう)を担当(たんとう)しています。生地の仕込(しこ)みはゼロから始まります。まずは卵(たまご)と砂糖(さとう)を混(ま)ぜた「卵糖(らんとう)」を作り,それを計量して小麦粉などを加(くわ)え,その生地を「たこ焼き器」みたいな銅(どう)の型へ流(なが)し込(こ)んで焼きます。その際(さい),2名が材料の計量と型に流(なが)し込(こ)むための機械を担当(たんとう)して,さらに2名が卵(らん)糖(とう)を作り,窯(かま)の火加減(ひかげん)の調整をします。一人で全部やるというわけでは無く,4人が分担(ぶんたん)して,どの作業も全員できるようにしておきます。そのため,作業中は4人が絶(た)え間(ま)なく行動し,生地の供給(きょうきゅう)がスムーズに行えるようにしています。この工場では1日におよそ2万個(こ)の鈴カステラを製造(せいぞう)するんですよ。

安定した製品(せいひん)づくりを調整

安定した製品づくりを調整

朝は8時から工場長と一緒(いっしょ)に朝礼を行います。その後,白衣に着替(きが)えエアシャワーという空気でほこりを吹(ふ)き飛(と)ばす部屋に入り,さらに粘着(ねんちゃく)ローラーで汚(よご)れを取り,石鹸(せっけん)で手を洗(あら)い,アルコール消毒をして現場(げんば)へ入ります。食品を扱(あつか)いますから,衛生(えいせい)管理は徹底(てってい)して行うんです。私(わたし)の担当(たんとう)している現場(げんば)へ入ると,材料を計量してタンクへ投入する作業を開始します。機械で2時間かき混(ま)ぜた卵(らん)糖(とう)をボウルにあけ,小麦粉などを入れて,大きなミキサーホイッパーで5分ごとに練って生地を作ります。その生地を型へ注入し続け,コンベアで連続して窯(かま)の中へ入れ,大体3分ぐらいで焼き上がります。大きな機械の階段(かいだん)を上り下りして調整しますし,夏場は室温が50℃を越(こ)えますので,5~10kgは痩(や)せる程(ほど)なんですよ。焼いた後の選別や包装(ほうそう)は別チームの作業ですが,1時間に1回は私(わたし)もそのエリアへ行き,品質(ひんしつ)チェックをします。安定的に同じものを作り続けるのは難(むずか)しいので,常(つね)に品質(ひんしつ)チェックをしながら作ります。朝8時から焼き続け,午後の4時頃(じごろ)には終わりますが,その後は1時間以上かけて念入りに清掃(せいそう)します。

機械の調整は難(むずか)しい

機械の調整は難しい

鈴(すず)カステラを製造(せいぞう)する機械は,季節によって温度変化がありますから,まめにチェックをする必要があるんです。それを覚えるのは時間がかかりましたね。例えば3月などの季節の移(うつ)り変(か)わりの時期は,1日で気温差がありますよね。その日によっては,焼き温度を上げないと中が生焼けになったり,逆(ぎゃく)に強すぎると焦(こ)げたり,色が付いたりします。そこで良品の表という目安と照らし合わせたり,自分で食べてみたりして調整するんですよ。その辺の加減(かげん)が結構(けっこう)難(むずか)しいですね。

お客さんの声が嬉しい

お客さんの声が嬉しい

お客さんがお店で鈴カステラを手に取って,買ってくれた姿(すがた)を見ると嬉(うれ)しくなりますね。不定期ですが,月に1回は土曜か日曜日に工場で直売会を行い,私(わたし)も販売(はんばい)を担当(たんとう)しています。お客さんは気に入ったお菓子(かし)を買いに来てくれるのですが,「ためしに買ってみよう」とか,「美味しかったからまた買いに来たよ」と言われると,やっぱり嬉(うれ)しいですね。それから,鈴(すず)カステラは,その日によって焼き色が薄(うす)くなったり濃(こ)くなったりと難(むずか)しい所がありますので,自分で調整してみて,綺麗(きれい)な色に仕上がったときには,嬉(うれ)しいですし,気分がいいですね。

基礎(きそ)・基本(きほん)が大事

基礎・基本が大事

仕事においては基礎(きそ)・基本(きほん)を大事にしています。菓子(かし)作りの基本(きほん)である,音や色,匂(にお)いなどのことです。例えば,正常(せいじょう)な機械の音を覚えておいて,ちょっとでも違(ちが)う音がしたら,おかしいなと見に行きます。生地も色の違(ちが)いがありますから,普段(ふだん)から良品の色を頭に入れておきます。また,焦(こ)げた匂(にお)いがすれば,すぐに焼いている所へ向かいます。何事もそうですが,基礎(きそ)・基本(きほん)はしっかりと身につけておいて,品質(ひんしつ)を一定にすることへ自分の軸(じく)をしっかりと持つようにしています。

経験(けいけん)ゼロから菓子(かし)づくりの現場(げんば)へ

経験ゼロから菓子づくりの現場へ

接客(せっきゃく)する仕事が好きだったので,地元茨城(いばらき)の電気店で販売員(はんばいいん)をしていました。9年程(ねんほど)働いた頃(ころ)に,この会社の知人に紹介(しょうかい)頂(いただ)き,お客さんに提供(ていきょう)して喜んでもらう菓子(かし)づくりもいいかな,自分に合うかなと思って転職(てんしょく)しました。今まで菓子(かし)作りの経験(けいけん)は全く無く,ゼロからのスタートでしたので,研修(けんしゅう)を3ヶ月間受けました。先輩(せんぱい)の様子を見て,自分の中でイメージをして,実践(じっせん)をして一つひとつ覚えていきました。作業をするときは,必ず一人付いてもらい,体で覚えていきましたね。現在(げんざい),鈴(すず)カステラ製造(せいぞう)専門(せんもん)で4年目になります。

外で遊びスポーツ好き

外で遊びスポーツ好き

子どもの頃(ころ)は,ゲームなどはせず,ひたすら外で遊んで,野球をしたり木登りをしたりして遊んでいました。中学生になると柔道(じゅうどう)部に入り,部活に専念(せんねん)していました。勉強よりも体育やスポーツなど,体を動かすことが好きでしたね。高校では怪我(けが)をして柔道(じゅうどう)ができなくなったので,接客(せっきゃく)のバイトを始めたんです。そのときに人と接(せっ)する仕事が自分には合うなと思ったんですよ。それから,柔道(じゅうどう)部で培(つちか)った精神(せいしん)は今の仕事にも通じていますよ。

親父の背中(せなか)を見て家族を大切に

親父の背中を見て家族を大切に

私(わたし)の場合は,親父の影響(えいきょう)が大きいなと思っているんです。人によって両親への思いは違(ちが)いますが,私(わたし)は親を尊敬(そんけい)していて,反抗期(はんこうき)なんて無かったですね。親父は建設(けんせつ)の仕事をしていて職人(しょくにん)気質(かたぎ)で厳(きび)しかったのですが,休みの日には一緒(いっしょ)に遊んでくれました。どこかへ連れて行ってくれたり,自分が野球へ行くとついてきて,親父と本気で野球をやったりしました。それが今の自分につながっているのかなと思います。私(わたし)も仕事をしながら家族と過(す)ごす時間を大切にしていますよ。みなさんは,ご両親のことをどう思っていますか。みなさんもきっと将来(しょうらい)は仕事をして家族を持つようになります。家族を大切にして素直(すなお)に育ってください。

(※写真:黒川社長(左)と大作さん(右) )

ファンすべてを見る

(愛媛県 小6)
(北海道 小6)
(富山県 小6)
(長野県 中2)
(島根県 中2)
(東京都 小6)
※ファン登録時の学年を表示しています

私のおすすめ本

中沢 啓治
小学校の時に好きでした。読んで驚きました。
取材・原稿作成:株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所/東京書籍株式会社/協力:城北信用金庫