仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
1995年 生まれ 出身地 神奈川県

つうしんのけんきゅうしゃ通信の研究者
外園(ほかぞの) 悠貴(ゆうき)
子供の頃の夢: 医師
クラブ活動(中学校): 水泳部
仕事内容
スマートフォンや携帯電話などの新しい通信技術の研究と開発。
自己紹介
意志が固く,無理のない計画を立てて確実に実行する性格です。また,何事も基礎を大事にします。休みの日はゴルフをやっていて,今の仕事と両立しながら,将来ゴルフの指導者になることも夢見ています。
出身高校
桐蔭学園中等教育学校
出身大学・専門学校
東京大学大学院 工学系研究科

※このページに書いてある内容は取材日(2020年04月06日)時点のものです

暮くらしを支ささえる通信技ぎ術じゅつの研究

暮らしを支える通信技術の研究

スマートフォンやタブレットで音声や写真,動画などのさまざまな情じょう報ほうを送ったり受け取ったりすることを「通信」と言いますが,私わたしは,NTTドコモで,通信技ぎ術じゅつを研究する仕事をしています。
友だちや家族といつでもつながり,地じ震しんや災さい害がい時にも適てき切せつな情じょう報ほうを得えられる通信は私わたしたちの暮くらしに欠かせないものです。 その通信技ぎ術じゅつを使ってどのようなことができるのか,社会の課題を解かい決けつするためにどのような通信技ぎ術じゅつがあればよいのかを考えて研究することが,私わたしの仕事です。

新しい通信技ぎ術じゅつ5Gで新しいサービスを生み出す

新しい通信技術5Gで新しいサービスを生み出す

私わたしは今,5G(ファイブ・ジー)という新しい通信技ぎ術じゅつの使い方を考える研究をしています。5Gは2020年春から始まった新しい通信方式で,これまでの方式よりも,離はなれた場所に一度にたくさんの情じょう報ほうを,遅おくれることなく送おくり届とどけることができます。

5Gを使うことで,病院が近くにない人や病院に通うことが難むずかしい人が,スマートフォンやパソコンを通じて,ケガや病気の症しょう状じょうがある体の部位を鮮せん明めいな画が像ぞうで送り,離はなれた場所にいる医い師しの診しん察さつを受けられるようになります。

また,自じ宅たくにいながら,スポーツの試合を選手と同じ目線で観みることができたり,音楽のライブ会場の最前列にいるような迫はく力りょく満点の映えい像ぞうや音楽を楽しんだり,これまでできなかった新しい体験,新しい経けい験けんができるようになります。

5Gで社会の課題を解かい決けつする

5Gで社会の課題を解決する

私わたしが5Gを使って研究しているもののひとつが,「漁ぎょ網もう遠えん隔かく監かん視し」です。これは,水の中をドローンで撮さつ影えいし,その様子をスマートフォンやパソコンで操そう作さしながら自由に水の中の様子を確かく認にんできる,というものです。例えば,牡蠣かき(カキ)の養よう殖しょくなどでこの仕組みを使えば,網あみを引き上げることなく,海の中がどのような状じょう態たいになっているかがわかります。
また,わざわざ海に出なくても,離はなれたところから水の中を見ることができるので,漁業を効こう率りつ的てきに行えるだけでなく,働き手不足の解かい消しょうにもつながるかもしれません。
ほかにも,5Gを使って,工場でこれまで人がやっていたことを無線で人がいなくてもできるようにするというプロジェクトなども担たん当とうし,5Gを使って,どのようなサービスを生み出すことができるのかを研究しています。

いろいろな会社の人と協力して実験を進める

いろいろな会社の人と協力して実験を進める

ふだんの働き方は,パソコンで調べものをしたり,アイデアを考えて計画を立てたりするなど,デスクワークが中心です。5Gの使い方を考えるほかの企き業ぎょうや,社内のメンバーと打ち合わせをすることも多いですね。 また,NTTドコモの社内にある実験室でいろいろな実験をすることもあります。例えば,「電波暗室」という特とく殊しゅな部屋で,新しい通信技ぎ術じゅつの使い方を実験することもあります。

一方で,たとえば,漁ぎょ網もう遠えん隔かく監かん視しの実験では,牡蠣かきの養よう殖しょく場じょうや工場など,実じっ証しょう実験を行っている場所にも足を運びます。実じっ際さいに現げん場ばで働いている人たちと話をすると,通信会社として私わたしたちが考えている課題と,現げん場ばの課題がまったく違ちがうこともよくあります。そういう一つひとつが新しい発見となり,とても勉強になりますね。 5Gの技ぎ術じゅつを社会で役立てていくには,関係する多くの人たちとの協力が欠かせません。

新しい未来をつくるワクワク感

新しい未来をつくるワクワク感

この仕事の一番のやりがいは,これまでになかったような未来を新しい通信技ぎ術じゅつでつくる,というワクワク感です。今では当たり前になっているスマートフォンのように,自分が研究している成果がみなさんの「10年後の当たり前」になると思うと,仕事にもやる気がわきます。

そして,5Gの次には,6Gというさらに新しい通信技ぎ術じゅつが待っています。6Gはまだどのようなものになるかはっきりしていませんが,海や空でも通信がつながって,飛行機や船の上からも自由に通信をつなげられるようにしたいと思っています。また,電池をほとんど使わない通信を目指しているので,将しょう来らい,「携けい帯たい電話やスマートフォンをいちいち充じゅう電でんして使っていたの?」となるかもしれません。

このように将しょう来らいの当たりまえを考えて,その実じつ現げんのためにさまざまな研究や実験をするのが私わたしの仕事です。しかし,自分が研究していることやアイデアが,必ずしも実じつ現げんするとは限かぎりません。だからこそ,自分のやっていることが本当に社会で役立つものになるように,日々努力を重ねています。

社会を支ささえ,進化させる「通信」という仕事

社会を支え,進化させる「通信」という仕事

私わたしが通信の仕事を目指すようになったのは,大学2年生のときに受けた「情じょう報ほう」の授じゅ業ぎょうがきっかけでした。それまでは,ゲームに関心があったのですが,その授じゅ業ぎょうを受けたことで,社会を支ささえ,大きく進化させる「通信」に興きょう味みを持つようになりました。

大学院では,人に見えない速さで光を点てん滅めつさせて情じょう報ほうを送る実験などを行っていました。この技ぎ術じゅつは,例えば,スマートフォンのカメラを何かにかざすだけで,すぐに情じょう報ほうを受け取ることができるといったサービスへ応おう用ようすることができます。

そんな「今まで誰だれも体験したことのない最先端の通信」で,私わたしたちの生活の「当たり前」を変える研究は,とても楽しかったですね。

「やればできる」を実感した中学受験

「やればできる」を実感した中学受験

小学生のときは勉強が大だい嫌きらいで,小学校6年の夏休み前まではほとんど勉強をしていませんでした。当然,成せい績せきもよくなかったのですが,そんな私わたしに親が渡わたしてくれた1冊さつの薄うすい参考書が,勉強をがんばるきっかけとなりました。

その本は,「簡かん単たんなことを繰くり返かえし勉強する」という内ない容ようで,とにかくそれだけをコツコツと続けてみたところ,それまでわからなかった問題が少しずつわかるようになり,勉強が楽しくなりました。 そして,自分から意い欲よく的てきに勉強するようになった結果,希望していた学校に合ごう格かくすることができました。このときの「やればできる」という成功体験が,その後の人生を支ささえる自信になっています。

勉強も部活も,ゲームも楽しんだ中高時代

勉強も部活も,ゲームも楽しんだ中高時代

私わたしが入学した学校は中高一いっ貫かん校こうで,全員が難なん関かん大学を目指すような進学校でした。また,勉強だけでなく部活動も盛さかんで,忙いそがしい中高時代でしたが,好きなゲームもやりたかったので,特に勉強は効こう率りつ的てきにやるように心がけていました。

試験や受験のとき以外は,勉強は学校で終わらせる,というのが私わたしのやり方でした。毎日,1時間早く登校して予習や宿題をしたり,放課後も部活動のない日は図書室で勉強をしたりしていました。その方がダラダラせずに,限かぎられた時間で勉強に集中できたと思います。
その分,家ではリラックスしてゲームを楽しむなど,メリハリのある生活をしていました。

やりたいことや目標,ゴールを決めたら,それを実じつ現げんするための計画を立てて,それを一つひとつクリアしていくこと,それが大人になった今でも仕事に生かされていると思います。

好きなことにチャレンジして成功体験を

好きなことにチャレンジして成功体験を

通信会社であるNTTドコモでは,「どこでも,つながる」ということをとても大切にしています。そして,通信の力で,もっと便利な社会をつくっていきたいと考えています。

今は通信につながっていないモノも,これからどんどん通信につながって,もっと便利な世界がやってくるはずです。みなさんが使っている鉛えん筆ぴつやシャープペンシル,消しゴムなどにも通信機き能のうがついて,自然と字がきれいに書けるようになる,ということもあるかもしれません。

技ぎ術じゅつの力で,みなさんが大人になったときに,ワクワクする新しい未来の社会を一いっ緒しょにつくっていけることを楽しみにしています。

そのためにも,みなさんには簡かん単たんなことでいいので「できた」と思える小さな成功体験を子どものうちからたくさん経けい験けんしてほしいですね。ゲームでもなんでもいいので,ぜひ自分の好きなことをどんどんやって,「やればできる」を実感してください。

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るるてあ
精神的に辛くなることは誰にでもあります。そんなときに必要なのは誰かに肯定してもらうことです。この本を読めば,「朝起きる」「ご飯を食べる」といった日常生活から自分のことを肯定してもらった気分になります。私もこの本からパワーをもらい,嫌なことを忘れて毎日頑張れています!

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取材・原稿作成:日経BP