仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1974年 生まれ 出身地 愛媛県

しつないそうしょく室内装飾
善くん(ぜんくん)
子供の頃の夢: 大工
クラブ活動(中学校): 柔道部
仕事内容
住宅の壁紙や襖を仕立てる
自己紹介
明るく誰(だれ)とでも気さくに話せる性格(せいかく)。休日は家族と目的のないドライブに出るのが好き。

※このページに書いてある内容は取材日(2011年10月12日)時点のものです

住宅(じゅうたく)の内装(ないそう)

住宅の内装

私(わたし)は住宅(じゅうたく)の内装(ないそう)の仕事をしています。内装(ないそう)とは壁紙(かべがみ)や床(ゆか),襖(ふすま)などのことです。新しく建てた家の壁紙(かべがみ)を貼(は)ったり,襖(ふすま)を作ったりしています。また,新しい物を作るだけでなく,古くなった襖(ふすま)や障子(しょうじ)の修理(しゅうり)もしています。他には,だんじり(お祭りで使う,豪華(ごうか)な装飾(そうしょく)が付いた屋台のこと)の裏(うら)張(ば)りといって,だんじりに付いている彫刻(ちょうこく)の裏(うら)に布(ぬの)を貼(は)る仕事も手がけています。このように色々(いろいろ)な種類の仕事がありますが,今は洋室の壁紙(かべがみ)を張(は)り替(か)えたり,床(ゆか)に絨毯(じゅうたん)を敷(し)いたりする仕事をすることが多いです。なぜなら,昔の家は和風だったので,ほとんどの家に襖(ふすま)などがあったのですが,今は洋風の家が増(ふ)えて,和室のない家もたくさんあるからです。また,和室の内装(ないそう)を手がける場合にも,床(とこ)の間に和紙を貼(は)るなどの今までにない挑戦(ちょうせん)をしていて,伝統(でんとう)を引き継(つ)ぎながらも,時代に合わせた新しい仕事に取り組んでいます。

丁寧(ていねい)な仕事が自慢(じまん)

丁寧な仕事が自慢

仕事の日は朝作業場に来て,準備(じゅんび)をしてからお客様の家に向かいます。壁紙(かべがみ)を張(は)り替(か)える場合は,そのまま現場(げんば)で作業を行いますが,襖(ふすま)や障子(しょうじ)の場合は,一度作業所に持って帰って作業をします。新しい家の壁紙(かべがみ)を貼(は)るには,だいたい10日から2週間程度(ていど)かかります。襖(ふすま)の張(は)り替(か)えには3日から4日くらいかかりますね。障子(しょうじ)は上手くいけば1日で仕上げることができます。私(わたし)の会社は大部分を手作業で行うので,機械を使う会社よりも時間がかかってしまいます。しかし,手作業でしかできない細かいところに気を配った仕事が自慢(じまん)で,お客様も仕事の丁寧(ていねい)さを評価(ひょうか)して,私(わたし)の会社に内装(ないそう)を任(まか)せてくださっているのだと思います。

お祭りの時期が忙(いそが)しい

お祭りの時期が忙しい

一般(いっぱん)的にこの仕事が忙(いそが)しいのはお盆(ぼん)とお正月なのですが,私(わたし)が仕事をしている西条(さいじょう)市では,お祭りの時期が一番忙(いそが)しくなります。お祭りが盛(さか)んで里帰りする人も多いことから,この時期に家をきれいにしたいと思う人が多いようです。4月から7月の間はまとまった休みが取れることもあるので,そこで家族旅行などに行っています。また,この仕事は休みの曜日が決まっていません。なぜなら,内装(ないそう)の仕事は,大工さんが家を建てた後に,そこで人が暮(く)らせるようにする仕上げの作業だからです。大工さんの仕事の進み具合で,自分たちの仕事がいつ始まるのかが変わりますし,前日の夕方に仕事が入る時もあるんですよ。

喜んでもらうことがうれしい

喜んでもらうことがうれしい

壁紙(かべがみ)やカーテンの種類は,お客様にカタログを見て選んで頂(いただ)いています。実際(じっさい)壁(かべ)に貼(は)ってみると,カタログの印象と雰囲気(ふんいき)が変わることもあるので,こちらから事前にアドバイスや提案(ていあん)をさせて頂(いただ)くこともあります。自分が提案(ていあん)したものをお客様に喜んで頂(いただ)いた時は本当に嬉(うれ)しいですね。「ここに頼(たの)んでよかった!」「ありがとう!」と言われることが何よりも励(はげ)みになります。お客様の年齢(ねんれい)や生活スタイル・家族構成(こうせい)などによって,おすすめする内容(ないよう)も違(ちが)います。お客様一人ひとりに合った,より良いものを紹介(しょうかい)・提案(ていあん)していけるように,日々(ひび)勉強しています。お客様ときちんと向き合う仕事をして信頼(しんらい)関係を築(きず)けることも,この仕事の魅力(みりょく)の一つだと思います。

お客様とのコミュニケーション

お客様とのコミュニケーション

リフォームや修理(しゅうり)などの時に,「あの時辰年堂(しんねんどう)さんに頼(たの)んだから今回もお願いしよう。」と思って頂(いただ)けるように,信頼(しんらい)関係を大事にしています。そのためにはやっぱりお客様とお話しすることが大事ですね。内装(ないそう)のことを決めるのは奥様(おくさま)が中心になることが多いのですが,会話が弾(はず)むように,昼間放送されているドラマを録画してチェックすることもありました。自分の家の内装(ないそう)を誰(だれ)がやったか分からないということがないように,お客様に私(わたし)達のことを知って頂(いただ)いて,お付き合いをしています。お客様と直接(ちょくせつ)顔を合わせると,しっかり責任(せきにん)を持って仕事をしなくては!と気合が入ります。また,父の代から来てくださっているお客様もいらっしゃるので,その人達にがっかりされないように丁寧(ていねい)な仕事を心がけています。自分が関わった家は,今でも前を通るとお客様のことを思い出しますね。

"一生に一軒(いっけん)"に関わることができる

父は今の私(わたし)と同じ仕事をしていましたが,私(わたし)は大学では土木の勉強をしていました。土木の仕事は道や橋を作る仕事です。地球上に自分たちが作ったものが残るという所にとても魅力(みりょく)を感じていました。だから,特に父の跡(あと)を継(つ)ごうとは考えていませんでした。でも家は,人生の中でほとんどの人が一回しか建てない高価(こうか)な買い物なんですよね。小さな頃(ころ)から父の仕事を見てきて,その人生で一回きりのイベントに自分が関わることができたら良いな,お客様に喜んで頂(いただ)ける誇(ほこ)れる仕事だな,と思うようになりました。それでこの仕事を選び,他の会社で6年間修行(しゅぎょう)し,表具・内装(ないそう)・インテリアなどについて学びました。今は父の跡(あと)を継(つ)いで自分の会社で働いています。内装(ないそう)の仕事に就(つ)くには,専門(せんもん)学校で学ぶこともできますが,私(わたし)のように会社に入ってから,働きながら修行(しゅぎょう)することもできます。こうした修行(しゅぎょう)期間は,マニュアルではなく実践(じっせん)が中心なので,何にでも対応(たいおう)できる柔軟(じゅうなん)さが大切だと思います。

パンツ一丁で元気よく!

パンツ一丁で元気よく!

幼稚園(ようちえん)くらいの頃(ころ)は,パンツ一丁で遊ぶような元気な子どもでした。思い出すと恥(は)ずかしいですが,冬でもパンツ一丁だったので近所でもちょっと有名だったんですよ。今でも親戚(しんせき)のおじさんに久(ひさ)しぶりに会うとその話をされることがあります。他の小学校にも友達が多くて,みんなでケイドロをしてよく遊んでいました。中学校では柔道(じゅうどう)部,高校では放送部に入り,部活動も一生懸命(いっしょうけんめい)頑張(がんば)っていました。

身近な人からのメッセージを大切に

身近な人からのメッセージを大切に

身近にいる人が自分に対して言ってくれている言葉を真剣(しんけん)に受け止めてみてください。私(わたし)は「本を読みなさい」「歴史の勉強をしなさい」など子どもの頃(ころ)に言われていましたが,大人になってから,大切なことだったと思うようになりました。仕事を始めると様々(さまざま)な年代の方とお話しする機会があり,教養がないとすぐボロが出てしまいます。言葉の使い方を失敗してしまうこともあります。本を読むと色々(いろいろ)なことを知ることができるし,いろんな言葉を覚えることができます。子どもの頃(ころ)から本を読んで,たくさんの言葉知ってほしいです。そして,まずは自分の暮(く)らしている日本のことをたくさん知ってみてください。

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取材・原稿作成:西条市商工労政課・黒河陽子、編集:(c)学校ネット株式会社