仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
出身地 海外

ドナ(どな) バーク(ばーく)
子供の頃の夢: 歌手,映画俳優
クラブ活動(中学校): クラブ活動はありませんでした。
仕事内容
英語でテレビCMや教材やゲームの歌を歌うとナレーションを読む
自己紹介
新幹線(しんかんせん)のアナウンスや自動車会社(じどうしゃがいしゃ)のサウンドロゴなど,みなさん一度(いちど)は私(わたし)の声(こえ)をどこかで聞(き)いているかもしれません!私(わたし)には6人の兄妹(きょうだい)がいて,今(いま)は猫(ねこ)を4匹飼(ひきか)っています。庭(にわ)で草木に水やりすることが好(す)きで,花が成長(せいちょう)するのを見ています。

日本食(にほんしょく)の中でも特(とく)に刺(さ)し身(み)が好(す)きです。そして,中華料理(ちゅうかりょうり)も食(た)べます。中華料理店(ちゅうかりょうりてん)でアルバイトをしたこともあり,おいしい料理(りょうり)を食(た)べることがとても幸(しあわ)せです。
出身高校
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2016年05月25日)時点のものです

経営者(けいえいしゃ),歌手(かしゅ),ナレーター,コメディアン,教育者(きょういくしゃ)として活動(かつどう)

経営者,歌手,ナレーター,コメディアン,教育者として活動

私(わたし)はいくつかの仕事(しごと)をしています。まず,ダグミュージックという音楽(おんがく)スタジオを経営(けいえい)し,外国人(がいこくじん)のナレーターやアーティストを日本の企業(きぎょう)の要望(ようぼう)に合(あ)わせて紹介(しょうかい)し,声(こえ)や歌(うた)を録音(ろくおん)する仕事(しごと)。そしてホッティーズ・ヒート・パッズという,使(つか)い捨(す)てカイロを海外(かいがい)に向(む)けて販売(はんばい)する会社(かいしゃ)を経営(けいえい)しています。また,25年ほど歌手(かしゅ)としての活動(かつどう)を続(つづ)けてきました。ゲーム音楽(おんがく)の歌(うた)を歌(うた)うこともあれば,テレビ番組(ばんぐみ)の英語(えいご)ナレーションや,企業(きぎょう)のサウンドロゴ,案内(あんない)アナウンスをすることもあります。代表的(だいひょうてき)な仕事(しごと)としては,東海道山陽新幹線(とうかいどうさんようしんかんせん)の車内(しゃない)アナウンスがあります。新幹線(しんかんせん)に乗(の)ったときは,ぜひ注意(ちゅうい)してアナウンスを聞(き)いてみてくださいね。あるいは,車やお菓子(かし)のテレビCMの最後(さいご)に,私(わたし)の声(こえ)が流(なが)れることもあります。
そのほかコメディアンとして即興(そっきょう)コントの舞台(ぶたい)に立つこともあれば,人に伝(つた)わるスピーチの仕方(しかた)を企業(きぎょう)で研修(けんしゅう)することもあります。どれもだいたい同(おな)じ割合(わりあい)の時間(じかん)で仕事(しごと)をしていると感(かん)じていますが,歌(うた)を歌(うた)う仕事(しごと)が私(わたし)は一番大好(いちばんだいす)きです。

目覚(めざ)まし時計(どけい)は使(つか)わない毎日(まいにち)

目覚まし時計は使わない毎日

予定(よてい)は毎日違(まいにちちが)うので,何時(なんじ)に仕事(しごと)が始(はじ)まり,何時(なんじ)に終(お)わるとは決(き)まっていません。ダグミュージックのスタジオでナレーションを録音(ろくおん)する日もあれば,テレビ局(きょく)に行(い)く日もあります。仕事(しごと)を終(お)えるとジムやマッサージに行(い)って,体(からだ)の状態(じょうたい)を良(よ)くするために時間(じかん)を使(つか)います。月に1回(かい)はライブハウスで舞台(ぶたい)に立って,即興(そっきょう)のコメディを披露(ひろう)しています。お客(きゃく)さんとの距離(きょり)が近(ちか)くて,その舞台(ぶたい)は毎回(まいかい)とても楽(たの)しいです。
私(わたし)は毎日(まいにち),目覚(めざ)ましをかけずに起(お)きています。毎晩(まいばん)だいたい夜(よる)11時半(じはん)から12時(じ)くらいに寝(ね)て,朝(あさ)7時半(じはん)から8時(じ)の間(あいだ)に起(お)きます。夜(よる)の7時(じ)から翌朝(よくあさ)11時(じ)までは,携帯電話(けいたいでんわ)やパソコンは見ないようにしていて,音も鳴(な)らないようにしています。多(おお)くのオーストラリア人がそうなのですが,毎日最低(まいにちさいてい)8時間(じかん)は寝(ね)るようにしています。仕事(しごと)で一緒(いっしょ)になった日本人に話(はなし)を聞(き)いたとき,日本人は睡眠時間(すいみんじかん)が短(みじか)いのではないかと感(かん)じました。日本に来(き)てすぐのころ,夜遅(よるおそ)くに日本の子どもたちがファーストフード店(てん)にいたので,「何歳(なんさい)なの?」と聞(き)いたら「8歳(さい)です」と言(い)っていて,驚(おどろ)いた記憶(きおく)もあります。日本人は大人も子どもも,もっとたくさん寝(ね)たほうがいいと思(おも)いますね。

体調管理(たいちょうかんり)がとても大切(たいせつ)

体調管理がとても大切

声(こえ)を使(つか)う仕事(しごと)ですから,体調管理(たいちょうかんり),特(とく)に喉(のど)の状態(じょうたい)を良(よ)くしておくことがとても重要(じゅうよう)です。仕事(しごと)の一部(いちぶ)といってもいいかもしれませんね。オフィスにも自宅(じたく)にも,加湿器(かしつき)が置(お)いてあって,湿度(しつど)を保(たも)って喉(のど)を大切(たいせつ)にしています。それでも風邪(かぜ)を引(ひ)いてしまい,咳(せき)が出ると仕事(しごと)に一番悪(いちばんわる)い影響(えいきょう)を与(あた)えます。咳(せき)が出ると,スムーズにナレーション読(よ)めなかったり,歌(うた)を歌(うた)えなくなったりしますからね。少(すこ)し喉(のど)が痛(いた)い程度(ていど)なら大丈夫(だいじょうぶ)ですが,咳(せき)が止(と)まらなくなると困(こま)るので,咳止(せきど)めの薬(くすり)も手放(てばな)せません。
また,体(からだ)を冷(ひ)やすこともよくないので,毎日温(まいにちあたた)かいお風呂(ふろ)に入るようにしています。録音(ろくおん)のためにブース(小さな部屋(へや))に入るのですが,そこで長時間同(ちょうじかんおな)じ姿勢(しせい)で,狭(せま)い空間(くうかん)で声(こえ)を録音(ろくおん)することもあるため,そういう日は仕事(しごと)が終(お)わった後(あと)によくストレッチをして,体(からだ)が硬(かた)くならないよう気をつけます。
私(わたし)は自分(じぶん)の体(からだ)を大切(たいせつ)にして,気持(きも)よくかつ効率(こうりつ)よく働(はたら)くことをとても大切(たいせつ)にしていますから,経営(けいえい)する会社(かいしゃ)の社員(しゃいん)にも同(おな)じようにしてほしいと思(おも)っています。残業(ざんぎょう)をしてはいけませんよ,休暇(きゅうか)はたくさんとってくださいね,と伝(つた)えています。

ステージに立っている時(とき)が一番(いちばん)の喜(よろこ)び

ステージに立っている時が一番の喜び

私(わたし)が仕事(しごと)をしていて一番嬉(いちばんうれ)しいと感(かん)じる瞬間(しゅんかん)は,ステージで歌(うた)っているときです。美(うつく)しい声(こえ)を出して,力強(ちからづよ)いメッセージを歌(うた)に込(こ)めて伝(つた)えられることは,最高(さいこう)の瞬間(しゅんかん)です。音楽(おんがく)を演奏(えんそう)してくれるバンドの人達(ひとたち)と一緒(いっしょ)にステージに立てることもとても幸(しあわ)せなことです。以前(いぜん),日本で行(おこな)われたサッカーワールドカップの試合(しあい)で,オーストラリアの国歌(こっか)を観客(かんきゃく)の前(まえ)で歌(うた)う機会(きかい)がありました。5万人(まんにん)の前(まえ)で歌(うた)ったのですが,そのときの緊張(きんちょう)と興奮(こうふん)は今(いま)でもよく覚(おぼ)えています。歌(うた)う前(まえ),静(しず)まり返(かえ)ったスタジアムでは,観客(かんきゃく)が息(いき)を吸(す)う音までも聞(き)こえてきました。その静(しず)けさの中に,自分(じぶん)の声(こえ)が響(ひび)き渡(わた)っていきました。
また,カラオケにもよく行(い)きますね。最新(さいしん)の曲(きょく)から,少(すこ)し昔(むかし)の曲(きょく)まで幅広(はばひろ)く歌(うた)います。人前(ひとまえ)に立って歌(うた)うこと,表現(ひょうげん)することが,大好(だいす)きなのです。今(いま)は忙(いそが)しくてあまりできないのですが,自分(じぶん)で詞(し)を書(か)いて,夫(おっと)に曲(きょく)を作(つく)ってもらっていたこともあります。

いつでも明(あか)るく,楽(たの)しく人と接(せっ)する

いつでも明るく,楽しく人と接する

有名(ゆうめい)になり,仕事(しごと)をたくさん頼(たの)んでもらえるようになったからといって,偉(えら)そうな態度(たいど)や気取(きど)った態度(たいど)をとってはいけないと思(おも)っています。そういう態度(たいど)をとってしまえば,いずれ他人(たにん)から同(おな)じようにされてしまうからです。ですから私(わたし)は,いつでも面白(おもしろ)く,明(あか)るく,元気(げんき)に人に接(せっ)しするよう心(こころ)がけています。人との出会(であ)いがとても大切(たいせつ)で,人に見てもらったり,声(こえ)を聞(き)いてもらったりする仕事(しごと)なので,相手(あいて)にいつでも良(よ)い印象(いんしょう)を持(も)ってもらうことが大切(たいせつ)です。これは才能(さいのう)とは関係(かんけい)なく,心(こころ)がけ一つでできるようになることです。
イギリスの作家(さっか)チェスターソンという人の言葉(ことば)に“It is easy to be heavy: hard to be light.”というものがあります。これは,顔(かお)をしかめて,自分(じぶん)の殻(から)に閉(と)じこもり,自分(じぶん)を守(まも)ることはとても簡単(かんたん)なことですが,いつでも笑顔(えがお)で明(あか)るく楽(たの)しく人と接(せっ)することは,大変(たいへん)なときもある,という意味(いみ)です。私(わたし)はこの言葉(ことば)がとても好(す)きで,いつでも心(こころ)に留(と)めています。いつでも明(あか)るくいることは大変(たいへん)なときもありますが,この心(こころ)がけがあったからこそ,今(いま)までたくさんの素晴(すば)らしい人たちと仕事(しごと)をすることができ,今(いま)の自分(じぶん)があるのだと思(おも)います。

学校の先生から,憧(あこが)れの歌手(かしゅ)へ

学校の先生から,憧れの歌手へ

子どものころは,兄妹(きょうだい)も多(おお)かったこともあり,歌(うた)や演技(えんぎ)のレッスンは受(う)けさせてもらえませんでした。反対(はんたい)に,両親(りょうしん)から何(なに)かをしなさい,と言(い)われることもなかったので,テレビを見たり,本を読(よ)んだりして,歌(うた)や演技(えんぎ)のことを自分(じぶん)なりに学び続(つづ)けました。両親(りょうしん)に何(なに)かをしてもらうのではなく,自分(じぶん)の力でやりたいことに挑戦(ちょうせん)する姿勢(しせい)が,早くから身(み)についたと思(おも)います。
私(わたし)が子どものころのオーストラリアは,高校(こうこう)まで学費(がくひ)がかかりませんでした。高校卒業後(こうこうそつぎょうご)2年間銀行(ねんかんぎんこう)で働(はたら)いて,国から学費(がくひ)をもらって大学に進(すす)み,スピーチや演技(えんぎ)について勉強(べんきょう)しました。そして,大学を卒業(そつぎょう)してすぐ,高校(こうこう)の先生になりました。オーストラリアの先生は比較的時間(ひかくてきじかん)があり,午後(ごご)3時半(じはん)には家(いえ)に帰(かえ)って自分(じぶん)の時間(じかん)を使(つか)うことができるのです。また,12週間(しゅうかん)の休みがあり,その間(あいだ)は先生も生徒(せいと)も一切学校(いっさいがっこう)へ行(い)きませんでした。生活(せいかつ)も安定(あんてい)していて,時間(じかん)にも余裕(よゆう)があり,とても良(よ)い日々(ひび)を過(す)ごしていました。
8年ほどオーストラリアで先生をしたあと,日本に来(き)ました。学校で英語(えいご)を教(おし)えていたのですが,校長先生(こうちょうせんせい)に「来年(らいねん)は雇(やと)うことができない」と別(べつ)の仕事(しごと)を探(さが)すように言(い)われてしまいました。あるとき,結婚式場(けっこんしきじょう)でお祝(いわ)いの歌(うた)を歌(うた)う仕事(しごと)の募集(ぼしゅう)を見て,応募(おうぼ)しました。そこでいろいろな人が私(わたし)の歌(うた)を聞(き)いてくれて,声(こえ)のお仕事(しごと)を任(まか)せてもらうようになりました。そして,「もう大丈夫(だいじょうふ)!別(べつ)のお仕事(しごと)を見つけました!」と校長先生(こうちょうせんせい)に告(つ)げ,31歳(さい)でプロの歌手(かしゅ)としてデビューしたのです。歌手(かしゅ)としては遅咲(おそざ)きだったかもしれませんね。

オーストラリアで過(す)ごした子ども時代(じだい)

オーストラリアで過ごした子ども時代

通(かよ)っていた小学校までは,だいたい徒歩(とほ)で25分(ふん)くらいかかりました。そして,オーストラリアの夏(なつ)はとにかく暑く,ホースから水を飲(の)んだり,放課後(ほうかご)にプールへ泳(およ)ぎに行(い)ったりしました。いつでもとてもお腹(なか)が空いていましたから,パンをよく食(た)べ,牛乳(ぎゅうにゅう)もたくさん飲(の)みました。毎晩(まいばん)5時半(じはん)に夕食(ゆうしょく)だったのですが,大きな肉(にく)や大皿(おおざら)のサラダを家族(かぞく)みんなで食(た)べ,食後(しょくご)には兄妹(きょうだい)で協力(きょうりょく)して食器洗(しょっきあら)いをしましたね。それから学校の宿題(しゅくだい)をして,毎日(まいにち)だいたい夜(よる)7時半(じはん)には寝(ね)ていました。

perfectではなくgoodを目指(めざ)そう

perfectではなくgoodを目指そう

私(わたし)は,どんな人でも必(かなら)ず他人(たにん)を幸(しあわ)せにすることができる力があると思(おも)っています。ですから,どこにいても,どんなときでもまずは明(あか)るく,心(こころ)を開(ひら)いて人と接(せっ)し,「あなたが幸(しあわ)せだと,私(わたし)も幸(しあわ)せ」という人間関係(にんげんかんけい)をたくさん作(つく)ってください。
またperfect(完璧(かんぺき))を追求(ついきゅう)しすぎずに,直感(ちょっかん)を大事(だいじ)にとにかく言葉(ことば)で書(か)いてみる,相手(あいて)に伝(つた)えてみる,ということを心(こころ)がけて欲しいですね。完璧(かんぺき)を追(お)い求(もと)めて悩(なや)むのではなく, good(良(よ)い)を目指(めざ)し,相手(あいて)とよく話(はな)したり,一緒(いっしょ)に何(なに)かしたりしながら成長(せいちょう)していってほしいです。相手(あいて)にgoodと思(おも)ってもらうためにベストを尽(つ)くすという気持(きも)ちで,勉強(べんきょう)や仕事(しごと)にも取(と)り組(く)んでほしいと思(おも)っています。その際(さい),失敗(しっぱい)は恐(おそ)れずに,「難(むずか)しいかもしれない」と不安(ふあん)になることでも積極的(せっきょくてき)に挑戦(ちょうせん)してみてください。もし失敗(しっぱい)してしまったとしても,一生懸命取(いっしょうけんめいと)り組(く)んだ事実(じじつ)はあなたを必(かなら)ず成長(せいちょう)させますからね。

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1850年台のアメリカを舞台にした実話です。私はこの本を毎年読んでいます。実話であること,そして当時の子どもたちの声を聞くことが好きだからです。お話に登場する家族は豊かではありませんでしたが,両親は子どもであってもたくさんの責任ある仕事を与え,いきいきと暮らしていた姿が描かれています。そうした姿を見ていると私も勇気をもらいます。

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取材・原稿作成:東京書籍株式会社