なんちょうしょうがいについて発信を続ける、
なんちょうインフルエンサー

なんちょうインフルエンサー

なんちょううさぎ さん

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わたしは「なんちょううさぎ」という名前で、インフルエンサー、会社けいえいしゃ、タレントとして活動をしています。生まれつき耳がほぼ聞こえず、1さいのときにちょうかくしょうがいとしんだんされました。ちょうをつけると音は聞こえるのですが、ひずんで聞こえます。そのため、相手のくちびるの動きを読み取る「どくしんじゅつ」を使い、音とくちびるの動きで人の話をかいしています。ほかに、手話や、会話のないようを文字化してひょうするアプリ「UDトーク」を使うこともあります。話すことは問題なくできますが、発音やイントネーションはかんぺきではなく、てきされたら、都度、正しい言い方にしゅうせいしています。さまざまなじゅつれ、ふうしながら日々の生活を送っています。

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ちょうかくしょうがいがある人はみんな手話ができると思われがちですが、実はちょうかくしょうがいしゃの中でもにちじょうてきに手話を使っている人は全体の15%足らずと言われています。わたしも大人になってから手話を覚えました。手話を覚えるきっかけになったのが、「ピースボート」というクルーズ船に乗船したときのことです。「世界一周旅行をする」というゆめかなえるため一人でピースボートに乗り、世界各国を回ったのですが、そのとき手話を使うちょうかくしょうがいしゃの方と仲良くなり、それがうれしくて、手話を勉強するようになりました。その後、お客さまの9わりちょうかくしょうがいしゃの「手話ラウンジ」で働き、せっきゃくをしながら手話を身に付けていきました。

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インフルエンサーとして、YouTubeやTikTokなどのSNSで、自身のちょうかくしょうがいや、さまざまなしょうがいについてのじょうほうを発信しています。しょうがいがある人にもない人にも、しょうがいのことを知ってもらい、しょうがいのある人が不自由を感じない世界をつくりたいからです。「しょうがいによってこんなんなことがあっても、あきらめずにチャレンジすれば、さまざまなことができる」と伝えたいという思いもあります。動画を作るときにしきしているのは、「楽しむこと」と「自分らしい動画をせいさくする」こと。バズることをねらうとかえってさいせい回数がびなかったりもするので、げきてきないようにしたり大げさにふるまったりはせず、自然な自分を見てもらうことを心がけています。

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かぶしき会社ASTOLTIA(アストルティア)」という会社をけいえいしています。「インフルエンサー活動の中で知り合った仲間のことをもっともっと知ってほしい!」と思い、2018年に、友人と2人でせつりつしました。ぎょうからのPRあんけんを仲間にしょうかいする事業を行っているほかに、ぎょうから声をかけてもらい、こつでんどう集音機の開発に協力したり、ちょうかくしょうがいがあってもなくても楽しめるような新しいメタバース空間の開発にたずさわったりもしています。多くのことにちょうせんし、少しずつゆめかなえてきました。ゆめじつげんするコツは「何にでもきょうを持ち、あきらめずにちょうせんすること」「やりたいことを発信すること」。これからも楽しみながら仲間をやし、活動のはばを広げていく予定です。