生きるたくましさというのは漁師は強いですね。たとえ内陸のちっさい漁師であってもね…
規模が小さくて寂しい貧しい生活をしているのが川漁師なんですよ。平均的にいえば。私は川漁師って言葉を、初めは抵抗していましたよ。海の大原で漁をするのと違って、川というのは範囲が狭いでしょ。
しかし、貧しい漁民ですけど生活力はありますよ。町の人に比べたらまるっきり違いますよ。川だけじゃなくて、山から食べる物を引っ張ったりきたりしてますからね。生きるたくましさというのは漁師は強いですね。例え内陸のちっさい漁師であってもね…。
川漁師というのは、シーズンを通じて漁が出来ません。上流部へ行く時は特に漁法に制限があります。ここは冬型になりますとね、西風が吹いて通ってきます。川に白波が立ってね、海から風が来る。船が出せないんですよ。だから、本当に夏だけの職業になる。夏から秋口のね。川漁師いってもどっちかいやあささやかな生活してるわけですよ。