和紙との出会い、日本との出会い
私の名前はアウテンボーガルト・ロギ―ルといいます。出身地はオランダで誕生日は昭和30年5月5日、今年で50歳になります。
和紙に出会ったのは25歳の時です。和紙に出会った瞬間にビビッときたね。日本の和紙は手漉きで作られているから、光にかざし紙をみると中に繊維とか色々なものが見える。私がそれまで知っていた普通の紙ではそんなものが見えなかったからね。初めて和紙をみた時、紙の中にあるものはなんなんだろうと思ってビックリしてね。それから、この紙の事を聞いてみると日本の和紙だということが分かったんだよ。
当時は日本の事すら全然知らなかった。和紙がきっかけで、日本の事を少し調べてみようと思ったら、ちょうどその頃日本の映画フェスティバルとかラジオに能狂言などの音楽などが流れていて、これは不思議なところだなと思い始め日本にも興味を持つようになった。そこから更に紙の事を調べていると世界中に色々な紙があるけど、各国の重要文化財などを直す為にも使われ、一番質が高く、面白く興味が持てたのは日本の和紙だったんだよ。
和紙に興味があった事もあるけど旅をするのが好きだから、まぁちょっと遠い誰も行った事のない日本にいってみようと思ったのがきっかけで現在に至っています。