1973年 生まれ 出身地 兵庫県

あいてぃーきかくIT企画
大上おおうえ 武志たけし
子供の頃の夢:プロ野球選手
クラブ活動(中学校):野球部
仕事内容
パ・リーグ6球団のウェブサイトの管理をする
自己紹介
プロ野球やきゅうかんする情報じょうほうをファンの方々かたがたとどけられるよう,日々ひびあれこれかんがえています。週末しゅうまつはミニバスケットのコーチをしています。
出身高校
川西北陵高校
出身大学・専門学校
大阪芸術大学

※このページに書いてある内容は取材日(2016年04月26日)時点のものです

野球やきゅうチームのインターネット上での情報発信じょうほうはっしんささえる

野球チームのインターネット上での情報発信を支える

わたし仕事しごとは,プロ野球やきゅうチームのウェブサイトや,インターネットでの試合しあい中継ちゅうけい問題もんだいなくできるよう,管理かんりする仕事しごとです。ファンがりたい情報じょうほう,見たい試合しあい適切てきせつつたえることが目的もくてきですので,トラブルがこってしまうとファンに迷惑めいわくをかけてしまいます。また,球団きゅうだんがそれぞれ管理かんりするよりは,一箇所いっかしょでまとめて管理かんりしたほうが利点りてんとなることもあります。
各球団かくきゅうだん担当者たんとうしゃ開発かいはつをサポートしてくれる制作会社せいさくかいしゃの人たちともやりとりしますので,本当ほんとうにいろいろな人とかかわりあいながら仕事しごとをしているとかんじます。パ・リーグ6球団きゅうだんかんする情報じょうほうがたくさんあつまってくるので,パ・リーグ全体ぜんたい見渡みわたしながら,パ・リーグ全体ぜんたいり上がるような仕事しごとをしたいという気持きもちをっています。

プロ野球やきゅう開幕前かいまくまえいそがしい

プロ野球の開幕前が忙しい

あさ9からよる6まではたらきますが,時期じきによっては残業ざんぎょうすることがあります。とくに,プロ野球やきゅう開幕かいまくするまえ毎年まいとし1月から4月がいそがしいです。キャンプの様子ようすや,あたらしく入団にゅうだんする選手せんしゅのことなど,たくさんの情報じょうほう発信はっしんする必要ひつようがあるためです。この時期じきはテレビでも,プロ野球やきゅうかんする話題わだいり上がっていますよね。そうすると,インターネットでも情報じょうほうたいとおもう人も当然増とうぜんふえますから,どれくらいの人がウェブサイトにおとずれるか,そのためにはシステムをどれだけ大きなものにしておくか,トラブルが発生はっせいしたらどうするかという対策たいさくをあらかじめ立てておきます。わたしはよく「こういうことがあると,どんなことがこるか」と,仮説かせつを立てて予測よそくをし,その仮説かせつり立つかどうか検証けんしょうしています。各球団かくきゅうだんから情報じょうほうあつめて,仮説かせつ検証けんしょうしながらつね最適さいてき状態じょうたい球団きゅうだん情報発信じょうほうはっしんできるようにしています。

パ・リーグをり上げるための企画きかく

パ・リーグを盛り上げるための企画も

ほかにも,パ・リーグをり上げるためのさまざまな仕事しごとをしています。最近さいきん「パ・リーグウォーク」というアプリを企画きかくしました。たのしくあるける歩数計ほすうけいアプリで,たくさんあるいて選手せんしゅやチームを応援おうえんすることができる仕組しくみになっています。あるいは,戦隊せんたいヒーローとコラボレーションした「パ・リーグ親子おやこヒーロープロジェクト」も企画きかくし,親子おやこ球場きゅうじょうあつめて,たのしいイベントをひらくこともあります。
一人でもおおくの人,そして幅広はばひろ年代ねんだいの人に,もっとプロ野球やきゅうファンになってもらうにはどうしたらいかかんがえながら,一つひとつ企画きかくを立てています。企画きかくを立てるときも,社内しゃないの人だけでなく社外しゃがいの人の意見いけんいたり,協力きょうりょくをおねがいしたりすることもあります。

インターネット時代じだいのプロ野球やきゅう

インターネット時代のプロ野球

アメリカのメジャーリーグは,インターネットが普及ふきゅうはじめた当初とうしょから積極的せっきょくてき活用かつようして,ファンをさらにやし,よろこばせることに成功せいこうしていました。日本のプロ野球やきゅうにはおなじようなことができる会社かいしゃがなく,またプロ野球全体やきゅうぜんたい収益しゅうえき(もうけ)もっていました。そこで,パ・リーグ6球団きゅうだん協力きょうりょくしてこの会社かいしゃつくったのです。いままでは,球場きゅうじょう観戦かんせんしてもらうことが野球やきゅうにとって一番大切いちばんたいせつなことだとかんがえられてきましたが,それだけではなく,もっといろいろな野球やきゅうたのしみかたができないかとかんがえ,ITの有効活用ゆうこうかつよう様々さまざまなイベント企画きかくをして,プロ野球やきゅうを一つのエンターテイメントとしてり上げることが大きな目標もくひょうとなったのです。
6球団きゅうだんんで仕事しごとをするので,大変たいへんなこともあります。球団きゅうだんによっては,その球団きゅうだん所有しょゆうする会社かいしゃのルールがちがう,担当たんとうする部署ぶしょちがう,さらに担当者たんとうしゃ頻繁ひんぱんわってしまう,などといったことがあり,すこ苦労くろうしますね。仕事しごとすすはやさもちがいます。ですので,わたしはこまめに連絡れんらくり,確認かくにん何度なんどもするなど,慎重しんちょう仕事しごとすすめるようにしています。

ファンの目線めせんかんがえることが大切たいせつ

ファンの目線で考えることが大切

自分じぶんがかかわった仕事しごとがファンにとどいていることをると,この仕事しごといてよかったとかんじます。とく最近さいきんSNS(TwitterやFacebookなど)で反応はんのうがすぐにつたわってきます。反応はんのうわる反応はんのうそれぞれありますし,日本国内にほんこくないだけでなく海外かいがいからの反応はんのうもあります。
パ・リーグ6球団きゅうだん選手せんしゅかんするデータ,写真しゃしん映像えいぞうなど,さまざまなものをわたしたちは所有しょゆうしています。それらをどう活用かつようし,どういう人たちにとどけるかかんがえ,その企画きかく実現じつげんできるというところに,この仕事しごと醍醐味だいごみがあるともえます。色々いろいろ視点してんを入れたいので,メジャーリーグに意見いけんもとめたり,大手のIT企業きぎょうにITを使つかったイベントのり上げほうなどをいたりすることもあります。
わたし仕事しごとをする上で,ファンの目線めせんに立つことが大切たいせつだとおもっています。ファンがプロ野球やきゅうのどんな部分ぶぶんたのしんでいるのか,どんなことを期待きたいしているのかとかんがえ,それをかたちにするのです。ただし,自分じぶんがあまりにもプロ野球やきゅうきすぎると,仕事しごとにならなくなってしまいますよね。ですので,ほかのスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)についても情報じょうほうあつめて客観的きゃっかんてきにプロ野球やきゅうを見ている部分ぶぶんもあります。

子どもをよろこばせる仕事しごとがしたかった

子どもを喜ばせる仕事がしたかった

わたしはこの会社かいしゃに入るまでに,さまざまな仕事しごと経験けいけんしました。大学卒業後だいがくそつぎょうご,まず子ども文具ぶんぐ企画製作きかくせいさくをする会社かいしゃに入りました。企画きかくをするさい,インターネットを使つかって実際じっさい使つかう人のこえ募集ぼしゅうしたり,アイディアを見聞みききしたりする機会きかいはじめると,インターネットの世界せかい面白おもしろいとおもうようになりました。そして,インターネット関連かんれん企業きぎょう何社なんしゃつとめ,起業きぎょうもしました。いろいろな会社かいしゃつとめましたが,一貫いっかんしているのは「子どもたちをよろこばせることができる仕事しごとがしたい」というてんでした。子どもがきなので,たのしくあそび,よろこ姿すがたを見たりすることがなによりもうれしいです。そういう機会きかい提供ていきょうできる仕事しごとをしたいといまおもっています。

野球やきゅうをするのがたりまえだった子どものころ

野球をするのが当たり前だった子どものころ

幼稚園ようちえんのころから野球やきゅうをしていました。年長ねんちょうのころにはすで外野がいやまもっていた記憶きおくがあります。野球やきゅうができる空きおおく,あそび,スポーツとえば野球やきゅうといったかんじで,たりまえのように野球やきゅうをしていました。小学校2年生からは地元じもとのスポーツチームに入り,一生懸命練習いっしょうけんめいれんしゅうしました。チームはとてもつよくなり,プロ野球選手やきゅうせんしゅ目指めざすようにもなっていました。しかし,頑張がんばりすぎた結果けっか,けが人が次々つぎつぎと出てしまい,大切たいせつ大会たいかいつことができませでした。それをに,ほか競技きょうぎうつってしまうチームメイトがたくさんいました。わたしは中学校でもつづけてみたのですが,わたしよりもすごい人がたくさんいて,自分じぶん限界げんかいかんじたのです。そこで,高校こうこうに入ると同時どうじにバスケットボールをはじめました。
野球やきゅうながくやっていましたから,ルールやかたかたなどにはくわしくなりました。これはいま仕事しごとにも大いに役立やくだっていますね。そして,野球以外やきゅういがいのスポーツにも真剣しんけんんだことで,バランスの態度たいどでプロ野球やきゅうせっすることができるのだとおもいます。

たのしいとおもえる仕事しごとにしよう

楽しいと思える仕事にしよう

仕事しごと何十年なんじゅうねんもするものです。ですから,自分じぶんこころからたのしいとおもえる仕事しごとくということに,こだわってみてください。やりたいことを見つけて,それにかって頑張がんばるという気持きもちがつよてれば,すこいやなことがあっても,その先のやりたいことと関連かんれんしている,またはその一部いちぶなのであれば,えていけますよね。わたし週末しゅうまつ地域ちいきのミニバスケットチームでコーチをしています。そこでも,「上手になりたい,バスケットがきならば,いやなこと,大変たいへん練習れんしゅうからげないように」と子どもたちにおしえています。みなさんにはこうして,自分じぶんの中のぶれないじく大切たいせつにして,どんなことにも立ちかえる力強ちからづよい大人になってほしいです。

もっと知りたいこの仕事人

どんな職場?
パシフィックリーグマーケティング株式会社
取材・原稿作成:東京書籍株式会社